販売店ならではの気配りを感じる“埼玉トヨペット”&こだわりのマツダファンが集う“AutoExe” ~東京オートサロン2020ブース探訪~
どこを見ても個性豊かなブースばかりで、突撃先を選ぶのがとっても大変だった、東京オートサロン2020。
足を棒にして会場内を歩いていたところ、出展社のキャラクターをよく体現した2つのブースを見つけました。
積極的なモータースポーツ活動で知られる“埼玉トヨペット”とマツダ車のカスタマイズでおなじみの“AutoExe(オートエクゼ)”のブースをご紹介します。
埼玉トヨペットブース
埼玉県で活動するトヨタ販売店、埼玉トヨペットは北ホールにブースを出展。トヨペット店のイメージカラーである緑を多用した大きなブースは、遠くからも目をひきます。モータースポーツ室の丸山恵介さんにブースのコンセプトをうかがいました。
丸山さん:これまでの東京オートサロンと大きく違うのは、埼玉トヨペットとして出展していることです。今まではうちのレーシングチーム「Green Brave(グリーンブレイブ)」として出展していたのですが、今年はキャンピングカーブランド「Green Buddy(グリーンバディ)」とコンプリートカーブランド「Green Blaze(グリーンブレイズ)」を新たに立ち上げたので、会社として出展することになりました。
――全部GB!
- Green BraveのGRスープラGT
- ハイエースベースのGreen Buddy
- アルファードベースのGreen Blaze
丸山さん:3つのブランドがしっかり伝わるようなイメージでブースを施工しました。
トリックアートを使い、Green Braveはピットを再現、Green Buddyはキャンプをしているシーンを再現しました。Green Blazeに関しては今回が初お披露目になるので、前面に出してアピール。
やはりスーパーGTに参戦するGRスープラGTが一番の目玉になるので、それを中心に見てもらう、といったつくりになっています。
トリックアートの中で写真を撮り、SNSで投稿するとボールペンがもらえるという取り組みを行ったのですが、おかげ様で好評。ボールペンは、全部なくなってしまいました。
- Green Braveのトリックアート
- Green Buddyのトリックアート
- Green Braveドライバーの吉田広樹選手(右)と川合孝汰選手(左)
――ブース裏側にあるメカニックの写真も、インパクトありましたね。右から見るのと左から見るのでは見える物が違うという。
丸山さん:「チェンジングパネル」ですね。すごく仕上がりが良くて、ブースの裏で使うのがもったいないぐらいでした。メカニックがお客様と笑顔で接している写真と、サーキットで戦う凛々しい姿を同時に表現しています。
- 右から見たパネル(下と同じ写真)
- 左から見たパネル(上と同じ写真)
――レースメカニックと語り合えるリクルートコーナーも盛況でしたね。
丸山さん:埼玉トヨペットがどういう会社なのかを説明するためのコーナーです。学校もたくさん出展していますし。「うちもやりたい」という他の出展社の声も聞いています。
それと、狭いですけれどキッズコーナーも作りました。お父さんだけが楽しめるブースではなく、家族で楽しめるブースにしたかったからです。常に誰かが塗り絵をしていてフル回転。奥まった場所ですが、良かったと思います。
――埼玉トヨペットのショールームが、そのままブースになったような感じですね。
丸山さん:埼玉トヨペットの軸となるものが、ブースに集約されています。
手応えは過去最高で、お客様の入りはすごかったです。ステージ上で行われたイベントについてもお客様の反応は楽しそうでしたし、Green Blazeに関しては、ボンネットのグラインダー加工に食いつく人が多かったです。
GRスープラGTを見に来る人がほとんどだったと思うのですが、それと一緒にGreen Blazeを見ていましたね。
埼玉トヨペットに来られた、お客様の声
◆森脇里枝さん
ドライバーの吉田広樹選手のファンで、Green Braveファン歴2年目です。吉田選手の魅力は走っている姿が好き。前のチームでレースに挑む姿を見て、ファンになりました。
ブースは埼玉トヨペットらしく、ファミリー向けやそうでない人、いろいろな人に喜んでもらえるブースになっていると思います。トリックアートやブース裏側の写真、最高ですね。
私のお気に入りは、マザーシャシーのマークX。今年のGRスープラGTも気になっていますが、カモフラージュ柄なので、カラーリングが気になっています。去年のマークXもマフラーの音を聞いて「来た!」と感じられることができたので、今回のGRスープラGTも音にこだわってほしいなと思います。
- 森脇さん
◆藤原伸一郎さん
地元の愛知県でこういうことをやっている販売店は少ないので、うらやましいですね。
今年のスープラが見たくて来ました。すごくかっこいいです。早く実戦のカラーリングを見たいですね。
今年は一般のキャンプ(Green Buddy)の方をやっているじゃないですか。幅広く手掛けていて、すごいですよね。
埼玉トヨペットの魅力はフレンドリーなところ。レース会場でもファンサービスに徹しているし、ドライバーもいつもいます。スーパーGTだとファンサービスをしないチームとか、出てこないチームもありますから。観客目線でちゃんと見てくれているから、親しみやすいですよね。
- 藤原さんと息子さん(中央は埼玉トヨペットの平沼貴之副社長)
埼玉トヨペットブースの主役は間違いなくGRスープラGT。実際、センターに展示され、注目度は本当に高かったです。
しかしながら、最大のポイントは、販売店らしくレースファン以外のお客様にもしっかり訴求しているところ。
特に家族連れを意識したブースの作りは埼玉トヨペットならではの気配りと言えます。埼玉トヨペットブースに家族を連れていったお父さんは、さぞかし株が上がったことでしょう。
- チューニングキット、DM-06を装着したAutoExeのCX-30
AutoExeブース
続いてはマツダ車に特化したカスタマイズブランドとして、高い知名度を誇るAutoExe。
ブースは東ホールの車両展示エリアにあり、昨年デビューしたばかりのCX-30とMAZDA 3のカスタマイズカー2台の車両だけの展示です。
広い会場内を見渡してもこの2台を展示しているブースはなかなかなく、多くの来場者が足を止めてチェックしていました。広告宣伝部の相馬真吾さんにお話をうかがいました。
相馬さん:今年はDM-06というチューニングキットを装着したCX-30のデモカーと、BP-06というスタイリングキットを装着したMAZDA 3のデモカーを展示しています。
CX-30は今回の東京オートサロンで初公開。最もホットな2台です。
あと、マツダのブースにもAutoExe製のサスペンションや車高調キット、マフラーなどを装着したカスタマイズカーが展示されています。
- スタイリングキット、BP-06を装着したMAZDA 3
――お客様と話し込んでいる姿を頻繁に見かけました。熱心な方が多いようですね。
相馬さん:こういう会場なので、マツダフリークの方は多いですし、新たに興味を持って検討している方も多いみたいで。
実際、すでに乗られている方がいろいろと相談していくケースと、MAZDA 3がいいな、こんなオプションがあるならMAZDA 3に乗ってもいいかな、という反響があります。
いずれにしても、このように実車を見ていただけるのはいい機会だと思います。
- AutoExeの相馬さん
――AutoExeのファンは、どの車種のオーナーが多いのですか?
相馬さん:オールジャンルで「マツダ車個性化プロジェクト」を進めているので、特に偏りはないと思います。
現行モデルであれば人気のSUV、CX-5やCX-8、あとはMAZDA 3、デミオ、アテンザ。一番安定しているのはNDロードスターですね。
クルマのチューニングと言えば、サスペンションならサスペンション、マフラーならマフラーと部品毎の性能を追いかけがちですが、創業以来、車種発想のトータルチューニングでいろいろな車種を手がけているので、そこがうちのポイントというか個性じゃないかと思います。
また、去年ぐらいからNAロードスターやRX-7(FD)のサスペンションやマフラーなど、絶版車のアップデートプログラムをやっていて、すごく支持をいただいています。
- フロントアンダースポイラーとフロントグリルを装着(CX-30)
- こちらはサイドアンダースポイラー(CX-30)
AutoExeに来られたお客様の声
◆植木俊行さん
CX-30とNDロードスターに乗っている、マツダ好きです。AutoExeとマツダのブースを見たくてオートサロンに来ました。AutoExeは、純正ではないですが、純正に近い品質で作ってくれているので、すごく精度が高い物が多い。安心して使えるのでマツダ車に乗っている人には良いと思います。
また、自分のCX-30にエアロを付けたいので、デモカーを見に来ました。リアスポイラーがディフューザーみたいになっていたりとか、フロントも複雑な形状をしているので、カッコいいと思います。
- 植木さん。ご自身のNDロードスターにもAutoExeのパーツを付けているそう。
◆幅野さんご夫婦
旦那様
AutoExeのブースを見に来ました。マツダ車が好きで、普段はアクセラ(BM)に乗っています。AutoExeのパーツはリアウイング、インテーク、ラムエアのボックス、フィルターなどをちょこちょこ購入しています。
MAZDA3に注目していたのですが、実際に見るとめちゃめちゃカッコいいですね。もともと低いイメージがあったと思うのですが、さらにロー&ワイドな感じで。
グリルにエンブレムがないのもAutoExeの特徴で、ビシッと決まっていて、かっこいいと思いますね。
ぼくのような初心者がどこを選んでいいか分からない時、AutoExeさんが一番信用できるんじゃないかなと思っています。
奥様
普段はマイナーチェンジ前のNDロードスターに乗っています。まったくのノーマルです。
AutoExeのNDロードスター用パーツ、カッコいいですよね。フロントバンパーを検討していたことがあり、AutoExeのカタログをよく見ていました。だからNDロードスターも見たかったですね(笑)。
◆小松さん
先代のアクセラに乗っています。AutoExeからいろいろなパーツが出ているので、AutoExeのホイールナットを買いました。今は、タワーバーが気になっています。
MAZDA 3のデモカーは、結構スポーティでカッコよくなっていて、うらやましいと思います。
AutoExeは販売店とかで取り扱っているところが多く、早めにいろいろなものを出してくれているという印象がありますね。今後に期待しています。
- 左から小松さん、幅野さんご夫婦。
AutoExeはマツダスペシャリストだけにマツダファンが多く足を運ぶのは当たり前と言えば当たり前。
しかし、ブースでウォッチングしている限り、次から次へとファンが訪れてはカタログを手にとり、熱心に実車をチェックしていて、まるで場内にいるすべてのマツダファンが足を運んでいるかのよう。
車両展示のみのブースは地味に感じる人もいるかもしれませんが、ターゲットがはっきりしているだけに来場者に伝わりやすいのかもしれませんね。
執筆:ゴリ奥野
[ガズー編集部]
東京オートサロン2020ブース探訪
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