軽量ボディにパワフルエンジンでロータス勢の挑戦を跳ね返す!?

『池沢早人師トーク&サーキットの狼ミーティング』に参加していたスーパーカーのオーナーさんに、愛車のこだわりポイントやエピソードを伺いました!

1973年式 ポルシェ 911Tカレラ仕様(登場キャラクター:早瀬佐近)
オーナー:板倉 淳さん(58歳)

通称『ナロー』と呼ばれるタイプ911Fのグループ4レースホモロゲーションモデルとして1973年に登場したのが、ポルシェの集団を率いる早瀬佐近の愛車として登場する911カレラRS 2.7。薄板鉄板のほか各種装備の廃止でそぎ落とされた1075kgの車重に210psの2.7ℓ水平対向6気筒エンジンをリヤに搭載してレースでも大活躍をみせた。このマシンのオーナー板倉さんも、早瀬佐近の影響でポルシェオーナーになったひとり。先にロータス ヨーロッパを手に入れた弟さんに対向してポルシェ912(4気筒モデル)を買ったものの勝負にならず、29年前にこの911Tを購入してナナサンカレラ仕様のスタイルに仕上げている。

911Tに搭載される2.4ℓの水平対向6気筒エンジンは、ピストンをRSR用に変更して2.8ℓまで排気量を拡大して十分なパワーとトルクを獲得。シャープな吹け上がりは、ほかでは味わえない魅力だという。「この仕様になってからは、弟やその仲間たちのロータス勢の挑戦をすべて退けてきました」と、板倉さんは笑顔で語ってくれた。

「年齢とともに年々夏場の暑さに苦しんでいましたが、2年前に念願のクーラーを追加して速さと快適さを兼ね備えた最強のナローに進化しました(笑)。このポルシェで全都道府県を走るのが目標で、残すは北海道と東北なので、ぜひ達成したいと思います。ちなみに、以前サーキットで開催されたイベントで池沢先生にお願いして、ドアの内張りに直筆サインをいただきました!」

(テキスト:川崎英俊 / 写真:金子信敏)

[ガズー編集部]

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