【フェアレディMTG 愛車紹介 vol.4】四半世紀以上維持している240ZG

9月11日(日)、宮城県大崎市のオニコウベスキー場で「オール・ジャパン・フェアレディ・ミーティングin東北」が行われました。ミーティングに参加したフェアレディZオーナーをご紹介。

秋田県から参加の伊東和則さんの愛車は昭和48年式のフェアレディZ(HS30型)。2.4リッターの直6エンジンを積む、240ZGと呼ばれるモデルだ。ロングノーズ感を強調するGノーズや、あり余るパワーを予感させるオーバーフェンダーは240ZGだけの専用装備。カスタムベースとしての人気も高く、街中で見かけるほとんどの240ZGが社外ホイールに交換されていると言っても過言ではない。

しかし、伊東さんの愛車はほとんどの部分がノーマル。交換率の高いホイールですらノーマルだ。

「二十歳の時に親戚のおじさんに頼みこんで譲ってもらい、もう30年になります。カスタマイズしたいという思いもありますが、このままの状態を維持していくほうが優先です」

なんと伊東さんは30年もの間、この240ZGを維持し続けてきた。購入時の走行距離はメーター読みで約3万km。それから30年でわずか4000kmしか乗っていない。世界中探してもなかなか見つからない程度の良い個体と言うことができる。

「普段の使い方ですか? 車庫に入っています(笑)。今回のイベントがきっかけで11年ぶりに動かしました。簡単にエンジンはかからないので、タペットカバーを開けてオイルを入れたり、プラグを抜いて、そこにもオイルを入れたり。いろいろメンテナンスしてかかるようになりました」

ナンバープレートは今では入手不可能な一文字の「秋」ナンバー。親戚にクルマを譲ってもらった時から引き継いでいるものだが、廃車にしてナンバープレートを返納すると二度と同じナンバープレートを取得できないため、登録したままにしている。

「譲ってもらった当時のまま、残していきたい。だからこのまま維持していく必要があるのです。次に動くのは何年後か? クラブのメンバーとこうして来られて良かったです」

四半世紀以上の間、愛情を持って240ZGに接してきた伊東さん。愛車に対するピュアな想いは、親戚から譲ってもらった当時のまま。またどこかのイベントで、変わらず元気な姿を見せてくれるだろう。

(フリーライター:ゴリ奥野)

[ガズ―編集部]