【フェアレディMTG 愛車紹介 vol.2】希少車好きのオーナーが所有する300台限定のZ

9月11日(日)、宮城県大崎市のオニコウベスキー場で「オール・ジャパン・フェアレディ・ミーティングin東北」が行われました。ミーティングに参加したフェアレディZオーナーをご紹介。

山形県から参加の五十嵐充さんの愛車はフェアレディZ(Z33型)のバージョンNISMOタイプ380RS(以下380RS)。3.8リッターのレース用エンジンを公道用にデチューンして搭載したニスモの限定車で、2007年に300台限定で発売されました。

380RSの情報を事前に聞きつけた五十嵐さんは発売日(6月21日)の2ヶ月前にオーダー。クルマの詳細がハッキリしない段階で購入を決めた五十嵐さんの決断力には驚くばかり。

「希少価値のあるクルマを探していました。商談の時は値段も何も分からない状態でしたが、最後のクルマのつもりで買いました。価格(539万7000円)が価格だけに売る時に値段がつくことも考えましたね」

2007年の12月に納車になったが、持ち込み登録が必要のため、翌1月にナンバーを取得。2008年から公道を走り始めている。シャシーナンバーは117だ。

「380RSは歴代Zの中でこれだけ。古くなってもこれしかないというのが良いですね。350psのエンジンはクラクラするほど速く感じました。今は慣れましたが(笑)」

取材日段階での走行距離は1万1000km。納車直後こそ頻繁に乗っていたが、最近は屋根付きの車庫で眠っていることが多いという。一見するとフルオリジナルのようだが、マフラーはアミューズ製、ホイールはレイズ製に交換されている。エンジンを始動すると、スタンダードのZとは明らかに異なる野太いサウンドが、マフラーから発せられる。

「もう買って10年になりますが、売るつもりはないですね。買えるクルマで欲しいクルマはないし、欲しいクルマは高くて買えません。基本はこのまま、いじらないでいこうと思っています。」

実は五十嵐さん、大型バイクも所有しているのが、それもカワサキの限定車というから驚き。筋金入りの希少車好きであることは間違いない。世の中にはいろいろなクルマ好きのタイプがあるが、こういったカーライフも大いにあり。時間が経てば経つほどそのクルマの存在は際立ち、オーナーの満足度は高まるだろう。

(フリーライター:ゴリ奥野)

[ガズー編集部]