ドライブの楽しさを知ってクルマ好きに。たくさん乗るからこそこだわりが詰まった3代目ノア
初めて自分の運転でドライブに出かけたときに、自分の意志で今まで以上に自由にいろんなところに行けることに「クルマってすごい!」とワクワクした感覚を覚えた方も多いのではないだろうか?
行動範囲を大きく広げ、新しい世界を見せてくれるところは、クルマの大きな魅力のひとつだ。
今回ご紹介する愛媛県在住の山下さんも「いつでもどこにでも出かけられる」そんなクルマの楽しさに魅了されてクルマ好きになったという。そして、現在はトヨタ・ノアの特別仕様車ハイブリッドXディライトプラスを自分好みに仕上げてドライブを楽しんでいるそうだ。今回はそんな彼のカーライフについて伺った。
なお、山下さんは聴覚障害を持つため、取材はメールや筆談にておこなっている。
山下さんがドライブを好きになった理由は「友達と一緒にいつでもどこでも行けることに、楽しさを覚えたから」とのこと。パーソナルな空間で自由に気兼ねなく移動することができて、公共交通機関のように時間や場所の制限もなく行動範囲を大きく広げてくれるクルマという移動手段を得たことは、彼の人生において大きなプラスになったようだ。
ちなみに山下さんが聴覚障害を患ったのは6才の時で、話声は聞こえても何を話しているかまではわからず、クルマのクラクションなどは“なにか音がする"という感じで聞こえるといった症状なのだという。音の大きい救急車のサイレン音なども認識できるので、運転するうえでも助かっているそうだ。
そんな彼の初めての愛車はトヨタ・カローラレビン(AE101)。父親から紹介されたクルマ屋さんのおすすめで20才のときに中古で購入したもので「エンジンフィーリングが最高でした」とお気に入りだったようす。ところが2回目の車検時にドライブシャフトの異常が判明し、中古車でたまたま見つかったというカルディナに乗り換えたという。このカルディナでのドライブも楽しかったものの、過走行車だったこともあってトラブルや修理が頻発したため、次は60系ノアに乗り換えることに。
「60系ノアは代車で借りた時にとても運転がしやすかったので、担当者さんにお願いして予算に合う中古車を探してもらったところ、運良く希望通りの1台が見つかったんです。あとは当時消費税が8%から10%に増税になる前のタイミングだったことも乗り換えを決断した理由のひとつでしたね」
ドライブ好きな山下さんにとって、ご自身が運転しやすいと感じたノアはカーライフをさらに楽しいものにしてくれたが、4年間乗り続けてローンが終了し「まだまだこれから」と思っていた矢先に、なんと後ろからの追突事故によってやむなく乗り換えることになってしまったという。
ここで山下さんが考えた次の乗り換え希望候補は、トヨタのミドルサイズミニバンであるヴェルファイアとヴォクシーだったという。ところがクルマ屋さんの担当者からノアの特別仕様車である2014年式モデルの1.8 ハイブリッドXディライトプラス(DAA-ZWR80G) を提案され、最終的にはこの80系ノアを購入することに決めたという。
この2台目のノアで1番のお気に入りポイントはハイブリッド車ならではの燃費の良さで「ガソリンを無駄にせず長い距離を走れる」と嬉しそうに教えてくれた。仕事の都合上たくさん走る上に、ドライブを愛する彼にとって燃費のよさは大きなメリットなのだ。
さらに車内にコンバータを設置したり、車内Wi-Fiサービスを利用したりと、利便性を高めている点も楽しく快適に乗るためのポイントだという。
また「エクステリアをカッコよくしたい」と、ノーマルだった外装をTRD製フルエアロに変更し、リアスポイラーも追加。さらに車高調を装着して車高を調整し、ホイールも夏タイヤはレイズ、冬はウェッズスポーツをセレクト。テールランプはバレンティ製LEDテールに変更するなど、カスタムも楽しんでいる。
さらに、フォグランプは濃霧や雪の夜でも見えるようホワイトとイエローに切り替えられるようにするなど実用性も重視。タイヤは走行ノイズが静かなブリヂストン製を愛用しているそうだ。
また、このノアを「大切で長く乗り続けたい」という山下さんはエンジンオイルにはmobil 1を愛用し、量販店で懇意のスタッフさんにまめにコーティングをおこなってもらっているなど、メンテナンスにも力をいれているという。
そんな山下さんは「車内を華やかにカッコよく演出してくれる」とD.A.D.というブランドが大好きで、インテリアはシートカバーから小物に至るまでほぼD.A.D.アイテムで統一。ちなみにシートカバーはさまざまなカラーが選べる中から「住んでいるのがみかんが有名な愛媛だから(笑)」とオレンジ色をチョイスしたという。
いっぽうでステアリングカバーはブルーだったため理由を聞いてみると、これは彼女さんが選んでくれたものだというほっこりエピソードも。
ちなみに今後はブレーキキャリパーのカラー変更を考えていて、それをオレンジにするかブルーにするかで迷っているのだとか。
ここまでの取材で、山下さんにとってこのノアと過ごすカーライフがとても楽しく充実したものなのがよくわかったのだが、運転で困ったことや不便なこともいくつかある様子。
そのひとつが高速道路での煽り運転だという。対策として聴覚障害マークやドライブレコーダーを装着してはいるものの、耳が聞こえないことで気付くのが遅れすぐに対応できないのだという。
また交通情報がでるのはカーナビのいいところだけれど「ラジオなどで流すような交通情報はリアルタイムで字幕でも表記されると、さらに助かるなぁ」と感じているそうだ。
見た目も使い勝手も自分好みにカスタマイズしてきた山下さんだけに、今後こういった気になる部分も工夫してアップデートしていくのかもしれない。
そんな山下さんの目標は、いつか「存在感があって個性が強いから」と気に入っているヴェルファイアを愛車に迎えてドライブをすること。ヴェルファイアといえば、今の愛車のノアを購入するときにも候補に挙がっていたモデル。「ヴェルファイアは大人の雰囲気にして楽しみたい」という彼が、今の愛車とはまたちがったスタイルに仕上げて、さまざまな場所へとドライブに出掛ける様子が目に浮かぶようだ。
取材協力:萬翠荘(愛媛県松山市1番町3丁目3-7)
(⽂:西本尚恵 / 撮影:西野キヨシ / 編集:GAZOO編集部)
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