燃費もボディカラーも最高なホンダ フィットe:HEVクロスターで楽しむ趣味の旅

  • GAZOO愛車取材会の会場である福島県福島市四季の里で取材したホンダ・フィットe:HEV CROSSTAR(GR8型)

    ホンダ・フィットe:HEV CROSSTAR(GR8型)



愛車のホンダフィットe:HEV CROSSTAR(GR8型)で駆けつけてくれたS.Tさん。音楽やアニメ、そしてクルマという共通の趣味で結ばれた彼女さんも一緒に参加してくださった。

S.Tさんがクルマ好きになったキッカケはレースゲームのグランツーリスモ。そこで初代のホンダ・NSXと出会い「速くてカッコよくて…そんなズバ抜けた感じの虜になりました(笑)」と、時代を超越したその圧倒的な存在感にハートを射抜かれ、すっかりホンダ車好きになったそうだ。

「NSXはもちろん、シビック・タイプRとかも乗ってみたいなという憧れはあるんですけど、割と長距離を乗ることが多いので、現実的には燃費の良さと広さを重視しています」

そんな考えのもと、S.Tさんが最初に選んだ愛車が『FIT3』の愛称でも知られるGK3型のフィット。今乗っているフィットのひと世代前のモデルで、そちらはそちらで様々な場所へと出かけ、たくさんの思い出を作ることができたそうだ。

「前のフィットはガソリン車だったんですけど、現行フィットへの乗り換えを検討した時に、今度はより燃費を重視してハイブリッドのe:HEVにしようと思ったんです。見た目的には、このCROSSTAR(クロスター)の四駆っぽい感じがすごく気に入って。実際、地元は雪も降るので4WDを選べば朝出かける時に困らないなと思って、駆動方式も4WDにしました」

4世代目となる現行のフィットは、e:HEV(イーエイチイーブイ)というホンダ独自の高度なハイブリッドシステムを採用。走行用と充電用の2モーターを搭載しているのが特徴で、日常的なシーンではモーターのみで走ることも多く、S.Tさんがこだわる燃費性能を高めている。

また、同等クラスのコンパクトなハイブリッドカーの場合、4WD車はリヤに小型のモーターを搭載するケースが多いが、フィットe:HEVの4WDは“プロペラシャフト”を備える本格的なシステムを採用。発進時などの低速域だけでなく、加速時やコーナリング時の安定性を高めているのも大きなポイントだ。

そして、未塗装樹脂のホイールアーチや専用デザインの前後バンパーを備えるCROSSTARは、アウトドアが似合うアクティブなビジュアル仕立て。最低地上高は他のグレードの135mmに対し160mmと、25mm高く設定されており、荒れた路面を走る時のロードクリアランスを確保している。ルーフレールや撥水素材のシートなど、特別装備が数多く備わるのも他との違いをアピールできる長所となる。

「実際に前のフィットより目線が高くなって、運転しやすくなりました。そのおかげか長距離を乗ってもあまり疲れないですね。クルマの写真を撮るのも趣味のひとつなんですけど、前よりさらに自信を持って色んな場所へと出かけられるようになりました」

映えるスポットに愛車で出かけ、撮った写真をSNSにアップする『写活』にも勤しむS.Tさん。それは彼女さんとの共通の趣味のひとつでもあり、お互いのクルマで出かけて写真を撮り合うことも間々あるそうだ。

「今日のようなシチュエーションはアガりますね(笑)。こんなに綺麗な場所でクルマの写真を撮ってもらって、とてもいい記念になりました。地元でお気に入りの撮影ポイントは、気仙沼の気仙沼湾横断橋です。橋をバックにクルマと一緒に撮れるスポットがあるんですけど、夜はライトアップされていてとても綺麗なんですよ」

「東北以外にも、これまで東京、熱海、山梨なんかにも出かけてきました。去年のジャパンモビリティショーにも彼女と一緒に行きました。やっぱり未来的な造形のコンセプトカーが写欲をそそられますね(笑)」

ジャパンモビリティショーでは、EVや自動運転などの先進技術に興味を持った一方で、古いクルマの展示にも惹かれるものがあったと話すS.Tさんと彼女さん。聞けば、音楽の好みもビートルズやアース・ウィンド・アンド・ファイヤー、ワム!など、お二人の年齢から考えるとかなり渋め。YouTubeで古いクルマのCMを見るのも楽しみのひとつなのだとか。

「80年代のクルマのCMは逆にフレッシュ。こんなクルマがあったんだねとか、演出がエモいよねとか、見ていて飽きません(笑)。音楽や動画はディスプレイオーディオにスマホをワイヤレスで繋いで楽しんでいます。彼女と趣味が合うので、一緒に移動している時間も充実しています」

最新のものと懐かしいもの。どちらにも価値を見出し、共有しているお二人は本当に息がピッタリ。今回の取材会のような企画には初参加とのことだったが、自分たちのスマホやカメラでもフィットクロスターの撮影を束の間楽しんでいただき、お互いの写真を見ては笑顔を浮かべられていた。

S.Tさんはクルマを買い換えるにあたって、ボディカラーにもかなりこだわったそう。なぜなら趣味の写活において、愛車は被写体にもなるからだ。とにかく後悔のないよう悩みに悩んだそうだが、最終的に選んだ色は、プレミアムサンライトホワイト・パールという少し青みがかったホワイトだ。

「見る角度や天気によって雰囲気が少し変わって見えるので、この色を選んで大正解でした」
S.Tさんがそう語る通り、全体的には白黒のモノトーンでありながら、ハイライトの部分とそうでない部分とで色味のコントラストがはっきり出るため、ひと目で印象に残る。

「自分で撮った写真や、ミーティングに参加することをキッカケに、同じクルマ好きの人たちとの繋がりも持ちたいですね」というS.Tさん。全国各地で撮り溜めてきたフィットクロスターの写真が、きっとその願いを叶えてくれることだろう。

「実はこれから新潟に行くところなんです(笑)」

と、なんとこの撮影後にもロングドライブを控えているというS.Tさんと彼女さん。これからも北へ南へ、東へ西へ。時にはお気に入りのミュージックを聴きながら、愛車とともに多くの距離を重ね、二人だけの想い出を積み重ねていくことだろう。

(文: 小林秀雄 / 撮影: 中村レオ)

許可を得て取材を行っています
取材場所: 四季の里(福島県福島市荒井字上鷺西1-1)

[GAZOO編集部]

MORIZO on the Road