インプレッサスポーツに乗り換えて知った、ドライブとカスタマイズの楽しさ
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スバル・インプレッサスポーツ(GP3)
愛車を選ぶ際、その理由や基準は人によって様々である。見た目のビジュアルが好みであったり、とにかく速いクルマに乗ってみたいと思ったり。はたまた、趣味趣向を最優先にしたクルマ選びや、自身の生活環境や使用用途に合わせた選択をする人もいるはずだ。
今回ご紹介する島根県在住の『uncky』さんは、10年前に豪雪地帯へと転勤することになった事をキッカケに“雪道に強い”という性能を基準に愛車選びをおこない、その評判からスバル・インプレッサスポーツ(GP3)を購入したという。
もともとは、特段クルマが好きというわけではなかったという。しかし2011年に就職をし、その通勤のためにクルマが必要となり、ホンダ・フィットを購入したそうだ。
「通勤に1時間50分くらい掛かるので、毎日高速道路を使うことになるならば、軽自動車より普通車が良いのでは?」という理由からで、特にそれ以上の車種に対するこだわりがあったワケではなかったという。
しかし、フィットで毎日遠距離通勤を続けているうちに“ドライブが楽しい”と、次第に気持ちの変化が表れてきたという。そんなunckyさんに転機が訪れたのが、今から10年前の2015年のことだった。
「転職して豪雪地帯へ通勤することになったんです。FF車のフィットでは、それなりの積雪があると、“駐車場から出られない”という状況を何度も経験したんです。流石にこれでは困るということで、雪道に強いクルマを探すことにしました。そして調べているうちにスバル車が雪に強いと言われていることを知り、スバルの4WD(AWD)で探し始めました。そこでまず、レヴォーグが候補に挙がったのですが、なかなかにして高価。そこで、価格的にも見た目的にも好みだった『インプレッサスポーツ』が良いなと思ったんです。まあ、フィットと比べると車格はちょっと大きくなるけど、その分運転しやすいっていう話だったので、特に試乗もせず決めました」
unckyさんが新車で購入したのは、2015年式のスバルインプレッサスポーツ(GP3)の特別仕様車、1.6i-L プラウドエディション。特別仕様車にしたのは、上級グレードに装備されているアイテムが追加されているなど、お得感があったからだという。また、ボディカラーは落ち着いた青色の“ダークブルー・パール”をチョイスした。
「暗い所ではほぼ黒なんですけど、光が当たると凄く綺麗な青色になるんです。その“控えめな派手さ”が自分にちょうど良かったんですよ」と、お気に入りのご様子だ。
こうして新たな相棒を手に入れたunckyさん。実際にインプレッサスポーツに乗ってみて感じたのは『なんて気持ち良く運転できるクルマなんだろう』という喜びだった。
「聞いていた通り、ボディのサイズは大きくなったけど、視界も広くなってすごく運転しやすいので、そのサイズ感にはすぐ慣れましたね。加速も良いし、肝心の雪道も安定して走れるようになりました。もともとドライブは好きでしたが、このクルマは気持ち良く運転できるので良いですネ。まさにCMでやっているような安心と愉しさを実感しました」
安心、安定の走行性能で、すっかりインプレッサスポーツの虜となったunckyさん。購入してからの10年間は通勤だけでなく、休日は趣味の写真撮影や家族旅行を兼ねたドライブを楽しんでいるそうだ。その中でも、彼が一番印象に残っているのが『中国地方 道の駅スタンプラリー』だったという。
「スタンプラリーの存在は、このクルマを買った頃に知って、趣味の写真を撮りながら道の駅を巡れば楽しいんじゃないかと思って始めたんです。月1くらいのペースで、効率よく巡るルートを考えたり、ルート上で撮影スポットを探したりするのも楽しかったですね。普段行かないような街を通ることもあったりして、色々な所を訪れるきっかけになったのでとても有意義でした。結局は、4年ほど掛かって全104駅を巡ることができました!」
ちなみに、この日は奥様と息子さんも取材に同行してくださったのだが、息子さんがその『認定証』を嬉しそうに抱えていたのが、とても可愛かった。
「趣味の写真を撮るために、朝早くから撮影する時や、遠出をする時には車中泊をすることがあるのですが、荷室が広いので2人くらいなら余裕で寝られるんです。また、家族と旅行する時も荷物をたくさん積めるので便利ですね。さらに、撮影のために細い道を通ることもあるんですが、車体の大きさは程々なのに、広い荷室空間が確保されているというバランス感も良いんです。そして、何よりも見た目が好きっていうのが一番です。外装も内装もシンプルすぎないし、飽きのこないデザイン。特にサイドからの見た時の流れるようなフォルムや、ヘッドライトがお気に入りです」
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(写真提供:ご本人さま)
このインプレッサスポーツに乗るようになって、もうひとつ新たにチャレンジするようになったのが『愛車のカスタム』だ。インプレッサスポーツについて、詳しくは知らない筆者はノーマルかと思っていたのだが、あえてノーマル風にしているだけで、unckyさんのこだわりのカスタムが随所に光っているのだ。
「実は弟がクルマ好きで、僕がインプレッサスポーツを買う前、ダイハツ・ココアを内装から外装までカスタムしているのを見て、良いなぁと思っていたんです。普通っぽいクルマでも、ここまでカスタムできるんだっていう見本があるようなものでしたから」
「それに触発されて、僕も少しずつカスタムしていくようになりました。今の時代って、インターネットを見ればカスタムの情報がたくさんあるので、それを参考にしながら始めたら思っていた以上に面白くて! とくにスバル車は、他車種やグレード違いでも共通のパーツがたくさんあるので、その中から気に入ったものを選んでカスタムするのが楽しいですね。10年かけて少しずつカスタマイズした結果が、今の仕様という感じです」
となると、一体どんなカスタムをしているのかが気になるところ。ということで、その内容を詳しく教えて頂いた。
「外装面では、フロントバンパーをインプレッサスポーツハイブリッドの純正品に交換しました。こっちの方がワイド感というか、僕の好みに合っていましたね。まぁ交換のきっかけは、元のバンパーが猪とぶつかった時に割れてしまったからなんですけどね(苦笑)。どうせ交換するなら、別のバンパーにしてみようと思ったんです」
同系統、別モデルのバンパー流用は、インプレッサに詳しい人じゃないとなかなか気づかないが、そういったさり気ないカスタムがuncky流。そんな“さり気なくカッコ良い”という見た目へこだわりは、追加されたスポイラーや、ヘッドライト、テールランプ等のカスタムにも反映されている。
「リヤのルーフスポイラーは、好みだったケンスタイル製のものにしました。ヘッドライトは、合法の範囲内で点灯パターンが変わるよう純正加工して、テールランプも、U字型に光る社外品に交換してみました。それとサイドウインカーですが、確かマツダの何かの純正タイプが合いそうだなーと思って、形は多少違ったんですけど、自分で加工してカスタマイズしています」
そして、外装以上にunckyのこだわりのカスタムが光っていたのが内装だった。ドアを開けると、すぐ目を引いたのが内張りのブルーの生地。さらによく見るとメーター周りやシフトノブも同じブルーの生地で統一されていたのだ。
「元々の内張りが色褪せてきたので、全部張り替えようと思ったんです。最初は自分で内張りを剥がして違う生地を貼ってみたんですが、『ちょっと無理だな』と諦めて…。シフトノブやドアノブのプロテクター部などは自分で張り直したんですが、それ以外は、結局カスタムが得意なショップさんに頼みました」
unckyさんの場合、カスタマイズはインターネットで仕入れた情報を頼りに、基本的にはDIYで挑戦してみて、無理そうなところはプロに頼むというスタイル。だが、そんな中でDIYでチャレンジしたと聞き驚いたのが、天井の内張りだ。
「元はベージュ色だった天井の内装をバラして、スプレーで黒く塗ったんです。これが一番頑張ったかもしれませんね!」と、少し照れながら話してくれた。
また、シートは純正品にブラック&赤ステッチのシートカバーをかけることでスタイリッシュに演出。車内全体をシックでスポーティなイメージに仕上げている。
ちなみに、奥様にカスタムについてどう思うか尋ねると、「いつの間にか変わっているので、内容によっては『コレ、いくら掛かったの…?』って、気になることもありますよね」と、苦笑いしながらも温かい目で見守っていたのが印象的だった。
また、unckyさんが持ってきていたカメラで、ずっと楽しそうに遊んでいた息子さんは、「パパのクルマカッコ良い!」と笑顔で話してくれた。unckyさんは「息子が、クルマとカメラを好きになってくれたら嬉しいですね」と話してくれたが、すでに実現しているのでは? と思う筆者であった。
ドライブと通勤で10年間活躍しているインプレッサスポーツは、取材時の走行距離は、18万6000kmに達している。
「この先、色々とトラブルが出てくるとは思いますが、せっかくここまで乗っていますし、まだまだ乗り続けたいと思っているんです。それに、まだ行ったことのない場所へもこの愛車と一緒に行きたいですね!」
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(写真提供:ご本人さま)
取材の最後、unckyさんに“この取材が終わった後どこかにドライブに行くのか?”と尋ねたところ、「家族皆で工場夜景を撮りに行こうと思っています」と話してくれ、後にその素敵なお写真を送ってくださった。
カーライフにさらなる彩りを与えてくれた、インプレッサスポーツ。きっとこれからも、unckyさんとご家族に素敵な景色を見せてくれる相棒であり続けることだろう。
(文: 西本尚恵 / 撮影: 清水良太郎)
※許可を得て取材を行っています
取材場所:倉敷スポーツ公園(岡山県倉敷市中庄3250-1)
[GAZOO編集部]
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