好きな自然と触れ合う機会と、気の合う仲間との出会い。『RAV4』が教えてくれた未踏のカーライフ

  • GAZOO愛車取材会の会場である徳島県の『徳島中央公園』で取材したトヨタ・RAV4 アドベンチャーオフロードパッケージⅡ(MXAA54型)

    トヨタ・RAV4 アドベンチャーオフロードパッケージⅡ(MXAA54型)


一過性のブームとしては沈静化し、ひとつの文化として定着してきた感のあるキャンプ。1990年代のRVブームと時を同じくした第一次ブームに始まり、2010年頃からはバイクツーリングでも可能なソロキャンが第二次ブームとして流行。そしてコロナ禍をキッカケとした第三次ブームでは、SNSでの『映え』が意識されるなど、キャンプブームは常にクルマやモビリティの流行とも密接にリンクしてきた。

2023年に、トヨタRAV4(MXAA54型)の特別仕様車であるアドベンチャー“オフロードパッケージⅡ”を新車で購入した『あられ』さんも、そんなキャンプとクルマを一生の趣味として楽しんでいるひとり。RAV4を購入した一番の理由も、アウトドアでの使い勝手の良さだったという。

「もともとクルマとか運転は大好きで、RAV4に乗る前はクラウンやエスティマ、ノアなどに乗ってきました。ソロキャンにハマってからSUVに乗ってみたいなと興味が湧いてきて、動画サイトでSUVばかり見るようになっていました。その時に出会ったのがRAV4で、一目惚れでしたね(笑)。オフロードパッケージⅡは無骨な雰囲気も好みでしたし、ルーフレールも付いていて便利そうだなと思いました」

あられさんのハートを射抜いたRAV4のアドベンチャー“オフロードパッケージⅡ”は、前後のスキッドプレートとドアミラーカバーに“GORI GORI BLACK塗装”と呼ばれる、特殊なマットブラック塗装が施されている。外傷に対する耐久性を高めるだけでなく、見た目もよりワイルドな雰囲気となっているのが特徴だ。

さらにブリッジ型のルーフレール、マットブラック塗装の18インチアルミホイールとオールテレインタイヤ、最低地上高を10mmアップする専用サスペンションなども装備。ある意味、メーカーによるカスタマイズが最初からある程度施された状態なので、すぐにでもRAV4でキャンプに出掛けたかったあられさんにとっては、まるでカモネギのような仕様だったというわけだ。

「買う前に試乗もしてみたんですけど、車高が高くなっていることもあって、より大きく感じられて、正直最初は自分が乗りこなせるようになるか不安もありました。でも、思い切って一歩を踏み出してみたら、今では運転にも自信が持てるようになりました」

クルマへの乗り降りや、ルーフ上の荷物を載せ降ろしする際には今も高さを実感させられるが、ひとたび運転席につけば、その高さが見晴らしの良さにも繋がっているRAV4。運転に慣れ、自在にコントロールできるようになれば、自分にも自信が持てるようになるものだ。

  • (写真提供:ご本人さま)

香川県で飲食店を経営しているあられさんは、どうしても夜型の生活サイクルになるそうだが、お店の営業終了後にRAV4に乗ってフラッとソロキャンに出かけることもあるという。
「夜からだとキャンプ場には行けないので、河原とか山とかに出かけます。キャンプというよりも、野営と言った方が近いかも知れません(笑)。でも、大自然を感じながら、ひとりの時間を楽しめればそれで満足できるので、むしろその方が性に合っていると思います。時間がある時は隣県の徳島とか愛媛に行くこともありますよ」

整備が行き届いたキャンプ場とは違い、河原に行くとなると自ずと凹凸の激しい悪路や砂利道を走ることが多くなるが、そこでオールテレインタイヤや車高の高さが威力を発揮。自信を持って行きたいところに行けるようになったことで、『RAV4を買って本当に良かった』と、あらためて実感するそうだ。
そして、よりキャンプに出かける際の利便性を考え、ルーフレールにはRHINO-RACK(ライノラック)製のルーフラックを装備。その上にマウントしたAVA GEAR製のツールボックスには、愛用のキャンプ道具を常時収納してある。

フロントグリルに装着した4灯のオレンジライトと、トヨタエンブレムのスモーク化は、あられさんのアイデア。ちょっとしたカスタマイズを楽しめるのもRAV4の魅力だと言う。
ルーフラックの左サイドにはオーニング(引き出して使うキャンプ用の日除け)も取り付けてあるが、なにせ夜に出かけることが多いため、今のところあまり出番は多くないとのこと。そういったキャンプ用ツールの情報は、SNSはもちろんRAV4のオフ会などリアルイベントに参加した際に情報収集することも、よくあるのだそうだ。

  • (ご本人さま提供)

「やっぱり見た目とか質感とかが大事だと思っているので、実際に使っている方のクルマを拝見する方がためになることが多いですね。ライノラックも、ちょうどラックを付けたいなと思っていた時に見かけて、デザインが気に入ったアイテムのひとつです。あと、オフ会に参加したことで、RAV4に乗っている友人もものすごく増えました。キャンプに行った時に撮った写真をインスタにアップするようにもなったので、SNSを通じて連絡を取り合うことも多いですね。RAV4に乗る前と後では、本当に人生が大きく変わったと思います(笑)」

どんな話題でも明るく楽しそうに話してくださり、ふわっとした雰囲気が印象的なあられさん。ちなみに『あられ』というニックネームも「天然なところがDr.スランプ アラレちゃんみたいってことで、友達が付けてくれました(笑)」とのこと。飲食店経営はまさに天職だろうと思わせるコミュ力の高さで、RAV4をキッカケに自然と友人が増えていったという話も納得である。

内外装のあちこちにはアラレちゃん、ではなく、大好きなトムとジェリーのキャラクターが散りばめられている。雑貨屋さんを思わせるような女性らしいカスタマイズも、新しい友人ができるきっかけ作りになるそうで、今では同じステッカーを貼ったRAV4仲間が全国にいるそうだ。
中でも、あられさんが特に気に入っているのが、エアコンの操作ダイヤルに取り付けているキーホルダー。たまたま輪っかの部分がダイヤルにシンデレラフィットし「トムとジェリー好きのRAV4乗りさんには絶対おすすめです!」と教えてくれた。

  • (ご本人さま提供)

人と一緒にワイワイ楽しむことも、キャンプでひとりの時間を楽しむことも、両方お好きなんですねと尋ねると「言われてみれば確かにそうですね。どちらも自然と楽しめる性格だと思います。キャンプにハマる前から、ひとり旅にもよく出掛けていました。食べることと、お酒を飲むことが好きっていうのが大きいのかな(笑)」とのこと。
自分が感じているハッピーな感覚を、自然と周りの人にもお裾分けできるところが、あられさんの強みのようだ。

RAV4を相棒に迎えた今となっては、行動範囲はさらに広がり、ゴールデンウィークの振替に自分で設定した長期休暇には、長崎を中心に九州を周遊。一週間ほど気ままに移動できる自由と、ソロキャンプを満喫したそうだ。

「いつかRAV4で日本一周を実現するのが大きな夢です。当面の目標は北海道に行くこと! あとはRAV4のカスタマイズももう少し楽しみたいですね。大好きなRAV4に乗って、大好きな自然に触れて、ソロキャンで思いのままの時間を過ごせると思うとテンションが上がります。唯一、今でも虫だけは苦手なままなんですけどね(笑)」

人生初のSUVと共に、理想とするアクティブなライフスタイルを実現させたあられさん。本当にそれが好きで、心から楽しんでいる人にとっては、ブームが去ろうと何だろうと関係ないということがよくわかった。
RAV4はこれからもカスタマイズを楽しめるベースとして、一緒に冒険へと打って出る最高のパートナーとして、あられさんに寄り添い続けることだろう。

(文: 小林秀雄 / 撮影: 平野 陽)

※許可を得て取材を行っています
取材場所:徳島中央公園 (徳島県徳島市徳島町城内1-番外)

[GAZOO編集部]