兄妹で一緒に乗るパジェロミニ。夢を乗せて走る、その行く末は?
兄妹で、自動車整備士を養成する短大に通っているという「裕太さん」と「実咲さん」。そんな2人は、毎朝パジェロミニに乗り、一緒に通学しているそうです。
小学校から短大まで同じ学校に通うことになり、兄である裕太さんは「また一緒か……」という気持ちがあったといいますが、妹の実咲さんは「上がいるので、その学校の事を知っていて、心強かったです」とのこと。
今回は、裕太さん×実咲さん×パジェロミニ のお話をお届けします。
――一緒に通学なんて、仲良しですね!
裕太さん
ん~、別に仲悪くもないですが、一緒の方向だから“ついでに”という感じですね。妹は、まだ免許をとって間もないから。
実咲さん
そうなんです。免許を取って2ヵ月なので、兄のクルマを傷つけるのも怖いですし、ちゃんと周りみて!と言われるので、まだ運転は下手なのかなぁって(笑)。
その点、兄の運転は安定しているので、助手席で楽させてもらっています!
――車内では、どんな話をしたりするのですか?
裕太さん
学校まで40分~1時間くらいあるんですけど、音楽を流してユッタリしていることが多いですかね。その日、学校であったこととか、世間話とかかな?
あとは、かっこいいクルマが走っていたら、あのクルマ見た!? みたいな。
――そもそも、お2人がこの学校に通おうと思った理由は何だったのですか?
実咲さん
進路について考えよう!という授業があったんですけど、その時に“整備士”という言葉がチラッと目に入ったんです。それで、整備士って良いなぁ……と思い始めたのがキッカケですね。
あとは、父が農業機械の整備をする仕事をしていたというのもありました。コンバインが刃こぼれしたら交換したり、タイヤを交換したり、悪いところがあれば修理をする仕事をしているんです。
私の家は農家なんですけど、父が家の農業機械を修理しているところを見て、凄いなぁと憧れていたというか、尊敬していたというか。自分も父のように、何かを修理してみたいと思ったんですよね。それで、クルマを修理してみようかと。
裕太さん
僕は、クルマ好きだったからというシンプルな理由ですね。小さい頃から、かっこいいクルマを眺めるのが大好きでしたから。そういうクルマに乗ってみたいし、触ってみたいというか。
――なんとなくのイメージでしかないのですが、女子の割合が少ないのかなと。大変なこともあるのではないですか?
実咲さん
クラスに1人か2人しかいないので、確かに少ないです。それは別にいいんですけど、力強さの面で、あぁ……、やっぱり女子だなって思わされることはありますね。
授業でミッションを降ろすってなったんですけど、男子3人、女子1人のチームを組んだんです。その時に、重すぎて力になれませんでした。それはちょっとなぁって。
裕太さん
ん~。そういうこともあるけど、女子の方が良いこともあるよ。例えば、エンジンルームのファンベルト周辺は、腕の細い女子の方が作業しやすいとか。俺だと引かかってしまうけど、女子だと楽々届くなんてこともあるよ。
そして、そういうところに限って重要なボルトがあったりするんだよな……。くううう、届かない!みたいなね。
と、まぁこんな感じですが…。学校だけではなく、整備士業界全体で見ても女子は少ないから戸惑うところもあると思います。だけど、なりたいと思うなら頑張ってほしいなと。
見ていると、妹と同じ学年で仲良さそうな子がチラホラいるので、助け合いながらやっていけているのかなぁって遠目に確認しています(笑)。
――そこまで仲良くないアピールしてましたけど、実は妹思いなんですね♪ところで、なぜパジェロミニに乗ろうと思ったのですか?
裕太さん
軽自動車で、面白いクルマは無いかなぁ?って探していたんです。そしたら、色々いじって遊べそうなパジェロミニを見つけまして。
ジムニーと迷っていたんですけど、ハンドルが細かったり、昭和っぽいデザインが好きでパジェロミニの方を購入しました。
――ちなみに、実咲さんは今後どんなクルマを購入予定なんですか?
実咲さん
デイズ ルークスに乗ってみたいなぁと思っています。最初は、セレナとかラフェスタ ハイウェイスターのようなミニバンに乗りたかったんですけど、大きすぎて運転に自信がなくて……(笑)。
スライドドアが付いているし、ボタン押すと開くし、便利で使い勝手が良さそうなところがいいなって!
――最後に、どういうカーライフを送っていきたいか教えてください。
裕太さん
購入して思ったのですが、パジェロミニはやっぱりフルノーマルで乗っていこうと思うんです。僕にとって初めてのクルマだから、あえて手を加えず、そのままの形で一生乗り続けたいなと。働き始めたら、
お金を貯めてスカイラインに乗りたいという夢はありますが、その時は2台持ちでずっと側にいてもらおうかなと。なんというか、妹を乗せて学校に行ったり、今頑張っているこの思い出を残しておきたいのかもしれません。
実咲さん
まだ愛車はありませんが、友達と一緒に遠くへ出かけたいという目標はあります。それよりも……、今はしっかり技術を学ぶことが優先ですかね。
自分よりも、実習経験とか知識の多い、良い先輩(兄)がいるので、しっかりと見習って整備士になりたいと思います。私生活では少し衝突することもあるけど、優しいお兄ちゃんでもあるので。
――裕太さん、良い妹さんじゃないですか。お兄様のことを、よく分かってるんですね。
逆に僕は、生まれた時から知っているんですけど、未だに何を考えているか分からないんですよ……(笑)。まぁ、でも、大切な家族ということには変わりないですけどね!
そう言われていた実咲さんですが、なるべく裕太さんに頼らずに、分からないことがあれば自分で調べて勉強したいと話してくれました。それを聞いた裕太さんは「まぁ…、聞かれれば答えるけどね」と。
2人とも、立派な整備士になって下さい!
(文:矢田部明子)
[GAZOO編集部]
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