父から譲り受けたデルソル。出ない部品はネットを駆使して執念で探す。ホンダ・CR-Xデルソル
父に新しくクルマを買うと連れられ2時間以上クルマを走らせた先にあったのは塗装のヤレたホンダ・CR-Xデルソルでした。当時5歳のYoshikiさんは「本当にこんな古いクルマを買うの?」と思ったそうです。
時は流れ、Yoshikiさんは免許を取り、そのデルソルを譲り受けました。
――ホンダCR-Xデルソルは初めての愛車ですか?
そうです。もともとは父が乗っていましたが。
――デルソルが家に来た時の事は覚えていますか?
来た時というか、県を跨ぎ福島県まで現車を見に連れて行ってもらったのを覚えています。
その時5歳ぐらいだったと思います。塗装のヤレたこんな古いクルマを本当に買うのかと思いました。
――おとうちゃん、これはやめて他のクルマにしようよ、とかは言わなかったんですか?
家を出る時から父は買う気満々だったので何も言えませんでした(笑)
――幼少期のデルソルの思い出はありますか?
ツインリンクもてぎで開催されていた、デルソルミーティングに連れて行ってもらったことですかね。色とりどりのデルソルがズラーと並んでいて、普段あまり見かけないデルソルがこんなにも沢山いるんだと感動しましたね。
オーナーさん達の話を聞いていて子供ながらに他のクルマには無い何かがある奥の深いクルマなんだなと思いました。
あと、父とドライブに行った時にトランストップを作動させるプラスティク製のチルターギアが破損してしまい、トップが途中で止まり閉まらなくなった事がありましたね。
積んであった予備のチルターギアに交換して無事に帰ってくることができました。
――その場で交換ですか?よく部品を持っていましたね。
このトランストップのトラブルはデルソル乗りの間ではあるあるなんですよ。
完全に開けるか閉めるかにしないと、リミッターがかかってしまい歩くのと変わらないスピードしか出なくなるので。自分もこの前、ネットで偶然みつけて1つ購入しました。
――Yoshikiさんがデルソルに乗るきっかけは?
高校生の頃読んだ、イニシャルDの影響でスポーツカーに乗りたいと思っていました。
乗らなくなり庭に置いていたデルソルを父に譲ってほしいと話すと、最初は軽自動車から始めてステップアップしていく楽しみ方もあると言われました。
確か小さい頃に父は「免許を取ったらこのクルマあげるよ」と言っていたのになと、思いつつも、やはりスポーツカーに乗りたくて、学校の先輩からクルマを譲ってもらう話が出てくると、そこまでするなら、デルソルに乗っていいよと、いうことになり譲り受けることになりました。
――デルソルは長い間動かしてなかったのですか?
2年ぐらいでしょうか、一時抹消して家のカーポートに置いていました。月に2、3度エンジンはかけていましたが。
――すんなり公道復帰できたんですか?
家族がお世話になっている他メーカーのディーラーで車検をお願いすることになったんですが、エンジンはかかるものの、エンジンチェックランプが点きディーラーさんでは原因がすぐには突き止められなかったのです。
のちにエンジンを制御するコンピュータ、ECUの腐食が原因だと分かりましたが、そのECUも修理はしてもらったものの、完全には直らず、交換するしかないと思いネットで探しました。
何日も何日も1日何回検索したか分からないくらい検索し続けて、ある日の朝、偶然に出てきたところで入手することができました。
ディーラーさんにECUの交換を自分でしてみたいと懇願したところ、快諾して頂けたので、ネットで落としたECUを持って付け替えに行きました。付け替えるとエンジンチェックランプが消えエンジンが回りだした時はヤッター!と思いましたね。
しかしヤッターと思ったのも束の間、アイドリングが1000回転から2000回転の間を上下し安定しなかったんですよ。
――それはどう対処したのですか?
エンジンを回し続けてECUに学習させるとアイドリングは安定しましたね。
その後車検を取り、公道復帰できたのですが、1週間経った位ですかね、あまり乗っていないのに加速や燃費が悪くなってきたんですよ。調べるとO2センサーの不良だと分かり、O2センサーもネットで探し、購入して付け替えました。
――その後はトラブル無くって感じですか?
トランストップを作動させるプラスティク製のチルターギアの調子が悪いのですが今は夏で暑いので交換してもまた熱の影響をうけて変形してしまうかもしれないので涼しくなってから交換しようと思っています。
あとエンジンルームから異音がしてその原因を探るとエアコンのアイドルプーリーがおかしいということが分かり、交換する部品を待っていたのですが、部品が届く前にベルトが切れてしまって、現在クーラーが使えない状態ですね。
――デルソルのお気に入りのポイントをお聞かせください
そうですねぇ~乗り込んで座ったときの視線の低さ、それとメーターがなんとなく戦闘機のような感じがするんですよ。視覚的にその気にさせてくれるところがいいですね。
今調子がイマイチ良くないトランストップですが、オープンにして日本海の海岸線を走るドライブは爽快感があり、お気に入りのコースですね。
――今後、デルソルとどう過ごしていきたいですか?
父がいま乗っているクルマを買うときに下取りに出さず手放さなかったのは、まだデルソルに乗りたいって気持ちが少なからず残っていたからなんではないか思うんですよ。
ときどき夜に、デルソルを貸してと、ドライブにでかけることもありますしね。満タン返ししてくれて助かっていますが(笑)
いつとかは決めていませんが、いずれデルソルは父に返し、もう一度乗ってもらいたいと思っています。実現したら、父にはデルソルを乗りつぶす位、乗り倒してほしいですね(笑)
お話を聞き終えて、思ったことがありました。これは完結ではない、このYoshikiさんのお話はepisode2ではないかと。
お父様がデルソルを購入してから、庭のカーポートで眠りにつくまでがepisode1。そしてYoshikiさんがお父様にデルソルを返すとepisode3が始まるのだと。
親子二代に乗り継がれたホンダ・CR-Xデルソル、この先30年は頑張ってもらわないと話は完結しない。がんばれ! デルソル!
(文:よしのけんいち)
[GAZOO編集部]
世代を超え愛されるCR-Xという存在
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