4台のフィットに乗り継ぐほど、その魅力にはまったオーナー。これからの、フィットとの過ごし方は?
VTECエンジンの元気の良い走り、燃費が良く、居住空間もコンパクトカーとは思えないほどゆったりしていることから、乗れば乗るほどフィットの魅力にどハマりしてしまったという「山本さん」。
初代フィットからスタートし、気付けば4台のフィットに乗り継いでいたそうです。歴代のフィットそれぞれに、ならではの楽しみ方があったと笑顔で話してくれました。
今回は、 山本さん×フィットRS×NWGNカスタムターボ のお話をお届けします。
――4台も乗り継ぐって、すごく一途ですね!
気付けば、フィット1.5t(GD型初代フィット)→フィット1.3L(GE型二代目フィット)→フィット3 15XLパッケージ(DBA-GK5)→フィット3後期型RSホンダセンシング(DBA-GK5)と、27歳の頃からずっと乗り継いでいました。
僕がホンダ車に乗り始めたのは、F1の影響が大きいんです。当時は、ホンダのF1ブーム真っ最中で、中嶋悟さんとかアイルトン・セナとかがいてね。レースが地上波でも放送されるくらい大人気だったんですよ。
そういう影響もあって、クルマを買うならホンダ車が良いと決めていました。始めはプレリュードを買ってね、それでまたその次もプレリュード。
――プレリュードも2台乗り継いでらっしゃる……。
ちなみに、日常使いしているN-WGNカスタムも2台ほど乗り継いでいます。
――まさに、乗り継ぐ系男子じゃないですか!
あはは、その通りかもしれません(笑)。これは、もともとは母が乗っていたクルマなんです。もう乗らないから……ということで譲り受けて実際に使ってみたんです。
そうしたら、荷物は積めるし小回りは効くしで気に入っちゃって、次もこれだなってなったんですけど、気に入ったクルマに乗り続ける癖?があるのかもしれないですね。
――私なら2台目を選ぶときに、違うNシリーズに乗ってみようかな♪とかなっちゃうかもしれません。
僕もそういう気持ちが無かったわけじゃないですけど、ガレージの天井が低いので、N-BOXだと入らないし……物理的にしょうがなかったんですよね(笑)。
とか言ってますけど、これもすごく気に入っているクルマなことに変わりはありません。
おそらく、おそらくですよ?日本初のカスタムを施工しているんじゃないかと思っているんです。
――ええ!?日本初!?それは、どんなカスタムなんですか?
僕の乗っているN-WGNカスタムLターボの型式が6BA-JH3というものなんですけど、これはマイナーチェンジ前の前期型モデルなんです。それがマイナーチェンジをして後期型というのが登場するんですけど、このフロントグリルがすごくカッコ良いんですよ。
だから、どうしても後期型グリルに付け替えたくて、やっちゃいました。そして、このカスタムが日本初なんじゃないかと踏んでいるんです。
――ほほう……。前期型に後期型が付くもんなんですね。
いや、それは微妙ですね。
――微妙なんかいっ(笑)!はっ、すみません……。思わず突っ込んでしまいました。
いやいや、全然大丈夫です(笑)。本当に“なんとか取り付けた”って感じだから。フィットには晴れてる日の休日しか乗らないから、普段はN-WGNに乗っていて、だからカッコ良いと思える仕様にしたかったんですよ。
――え!?フィットって、晴れている日の休日にしか乗らないんですか?
そうなんです。すごく気に入っているので長く乗りたいということもあり、オフ会や同じフィットオーナーとドライブに行く用にしているんです。
――なるほど。具体的にどういうところが気に入っていているのですか?
外観はフロントバンパーにエッジが効いていて、前から見た雰囲気がシビックタイプR(FK8)を思わせるデザインが好きなんです。
今のシビックタイプRって結構大きいんですけど、僕が若い頃のシビックタイプRってフィットくらいのサイズだったんですよ。だから、見るたびに昔を思い出すというか、シビックタイプRってこうだったよなぁ~と懐かしい気持ちになれるんです。
実はね、当初はこのフィットを買うつもりはなかったんですよ。ジェイドRSの購入を考えていて、ディーラーの方にも、次はコレにしようかな~なんて言ってたんです。
でも、中古車サイトで家から離れていない場所に出品されている個体をたまたま見つけてしまって。好みの外観ではあるけど……、まぁ一応見に行ってみるかって現物を見に行き、1時間後に購入しました。
――はやっ!即決すぎます!
なんなら、30分くらいで決めたかも?いや、10分くらいで決めたかも……。
――いや、どちらにせよ即決すぎますって。
だって、スマホで見るのと実物が全然違ったんですよ!実物の方がもっとカッコ良かったから、もう判子を押すしかなかったんです(笑)!
あとは、新型フィットが登場して、僕の好きなスポーティーデザインじゃなくなっていたので、生産中止になるなら買っておこうというのもありました。新型と旧型のどちらのデザインが良い悪いということではなく、僕の好みは旧型だったから。
――確かに、山本さんのフィットって、すごくスポーティーですもんね。
柿本のClass-KRマフラーを特注で頼んで装着したり、無限カーボンアッパーウイングなどを取り付けているので、そう感じるのかもしれませんね。
ただ、このフィットのコンセプトが“純正の見た目を残しつつ”ということなんです。3台目フィットの時に結構いじっちゃったので、その経験を生かしつつみたいな感じですかね(笑)。それに、そのままでも充分カッコいいしね。
――3台目フィット……本当だ!結構いじってますね。4台目のフィットとレーシングスーツを着て写っているということは、サーキットも走ってらっしゃったのですか?
はい、4台目では走っていませんが、3台目ではサーキットも走ってました。さっきの話の続きになるんですけど、走行性能も好きなところだったんですよ。加速も良いし、コーナリングの食い付きが良いからグングン攻められる。なのに、モデューロのスポーツサスを付けているから、足回りは固すぎず、しっとりしなやかで快適なんです。
なにより、1.5LのVTEC エンジンが良い!!サウンドもそうですし、走ることが楽しいと気付かせてくれるエンジンなんですよ。
そんな山本さんだが、今後はエンブレムをレッドバッチに変えることが目標なのだとか。ただ変えてしまえばいいように思いますが、ミリ派レーダーが内側に付いているため、簡単にとは言い難いそうです。
「困っちゃうよなぁ~」と言いつつも、それを楽しんでいるように聞こえるのは私だけではないはずです。次に取材するときまでには、レッドバッチに変わっていることでしょう。
【YouTube】
山本さん
(文:矢田部明子)
[GAZOO編集部]
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