こんなに乗ると思ってなかった！17年間乗っている、スイフトスポーツ

2005年、2代目スイフトスポーツが登場するやいなや、すぐに購入したという「かみちゃんさん」。そんなスイフトスポーツは、今年の12月で、愛車になって17年目に突入するそうです。

経年劣化による故障も多々あるということですが、その度に修理しながら乗っていると話してくれました。そんなスイフトスポーツに、こんなに長く乗るとは思ってもみなかったようで……。

今回は、かみちゃんさん×スイフトスポーツのお話をお届けします。

――そもそも、スイフトスポーツに乗ろうと思ったキッカケは何だったのですか？

次のクルマはどうしようかな？と悩んでいるときに、雑誌にスイスポが載っているのを見つけたんです。コンパクトかつスポーティーな雰囲気がカッコ良くて、一目惚れしてしまい購入に至りました。

本当は発表と同時に購入したかったんですけど、レカロシートやHIDライトを含めたメーカーオプション仕様の販売は3か月後だよ～とのことだったので、待ちに待っての発注でした。

あとは、あのスイフトなら走行性能も良さそうだなと思ったんです。

――と、言いますと？

スイフトって、JWRCでチャンピオンを獲ったことのある“ラリーカー”なんですよ。海外ではイグニス・スーパー1600という名前で、レースではすごい強さを見せつけて、日本だけじゃなくて海外でも大活躍していたクルマなんです。

――恥ずかしながら、知りませんでした……。すみません……。

僕も元々は、興味が無かったので知りませんでした(笑)。だから大丈夫？です♪

ちなみに、ラリーカーでもあったということを知ってから、ラリー仕様っぽくしている部分があるんです。
あっ、走行性能とかをガチガチにいじっているとかじゃないですよ！あくまでも、ちょっとだけ、“っぽい感じ”ってことです(笑)。

――どこですか？

ラリーカーって泥よけが付いているんですけど、僕のスイスポにもそれを装着しているんです。ところが、付けようと思ったはいいものの、当時は黄色い泥よけしか販売されていなくて。

自分的に、白いボディーに黄色が何となく似合わないな……とモヤモヤしながら、まぁしょうがないかと妥協していたんです。

だけど、やっぱり似合わない！と納得がいかず、赤色の泥よけを自分で作っちゃいました。

――泥よけって自分で作れるんですか！？

はい、これが意外と簡単に出来ちゃうんですよ。

使う材料は、誰でも手に入れることが出来る“EVAシート”というシートと取り付け部材くらい。でかいのを1枚買って、それを純正品と全く同じにカットするという感じ。
ねっ？簡単でしょ？

僕はそこに純正同様に“SUZUKI SPORT”っていうロゴが入れたかったので、カッティングシートを買って一文字ずつ切りながらシールを自作しました。

ちなみに、これもシート専門店に普通に売ってます。屋外用だと耐用年数は5～6年なので、使用期間中は一度も剝がれませんでした。

――それくらいなら私でも出来そうです！作ろうっかな♪ ところで、かみちゃんさんはラリー車が好きなんですか？

そうですね。ちなみに、スイスポに乗る前は、ランエボを2台ほど乗り継いでいます。当時はあの加速とパワーに刺激を受けて乗っていたんですけど、年数が経つにつれて軽快にキビキビ走るコンパクトカーが良いかなと思うようになりました。

そんな時、2代目スイフトスポーツが発売されるという情報を知り、購入に至りました。

――乗ってみてどうでしたか？

やっぱり楽しかったです。ランエボほどパワーがあるわけじゃないですけど、出だしの軽さとスムーズさ、そしてキビキビ感が最高でした。

NAエンジンで6000オーバーまで回せるクルマだから引っ張りながら走れるし、引っ張っていくにつれ加速していくのが面白かったですね。

乗って最初に気になったのは、シート位置が異様に高いことです。1番下に下げてもかなり高い……。先頭で停車すると信号機が見えないということが多々ありました(笑)。

ローポジションシートレールに交換して、少しは改善されましたが、まぁ、17年も乗っていると慣れますけどね！

――17年……。かなり長いですよね。

あっという間でしたし、こんなに長く乗るなんて思ってもみませんでした。乗り替えるタイミングは何回もあったはずなんですが……。

じゃあなぜ乗っているのかというと、自分でもよく分かりません（笑）。使い方だけを見ると普通に乗って走って、そこまで可愛がっているという感じではないんですけどね。

う～ん、何となく良いというか、そういう関係が17年間も続いてます。例えるなら、恋人じゃなくて、夫婦的な（笑）。

――1度も浮気をしようと思ったことはないんですか？

なんか聞き方が嫌だなぁ(笑)！浮気って(笑)！乗り替えようと思ったことですよね？

――あれ？めちゃくちゃ焦ってるじゃないですか。怪しい……。

いやいや！やめてくださいよ(笑)！

スイスポを購入した販売店の店長さんとは、17年間もお付き合いしているので今や友達みたいな感じなんですよ。それこそ、お店の手伝いをしたり、東京オートサロンに一緒に行ったりとかするくらい。

それくらいの仲になったとき、結構な頻度で新型車を試乗させてもらっていましてね。そうすると、新型は良いクルマだな～とは思うんですけど、でも自分のスイスポがやっぱり１番だなってなるんですよ。

だから、浮気は神に誓ってしてないですね(笑)。

そう話す かみちゃんさんは、これからもずっとスイスポに乗っていくということです。

センサーや駆動部分の経年劣化が目立ってきたとのことですが、出来るだけ自分で整備と点検をして、一緒に時を過ごしていきたいと話してくれました。

【Twitter】
かみちゃんさん

（文：矢田部明子）

［GAZOO編集部］