“BeBe”ことホンダ ビートは家族の絆を繋ぐ。高校時代の憧れのクルマがくれたステキすぎる毎日
もともとクルマやバイクなどの乗り物が大好きだったというhige-BeBeさん。それだけに若い頃は様々なクルマやバイクに乗って楽しんできたそうです。
子供たちが育った今、改めて乗ったのが高校時代から好きだったというホンダ・ビート。30年以上前の軽自動車を丁寧に大切にチューンして乗り続けることで様々な仲間ができ、さらに家族の絆がより強固になったのだとか。
そんな、hige-BeBeさん×ビートのお話です。
――現在ビートに乗られているということですが、これまでの愛車歴はどうでしょうか?
免許を取って最初に乗ったのが、友人から格安で譲ってもらったトヨタのソアラでした。そのあとはミラターボとかにも乗ったしバイクも乗っていたし、仕事も兼ねてアートトラック(デコトラ)に乗ったりもしました。この時は結構いじって遊んでいました(笑)。
――結構多彩なジャンルに乗っていたんですね!
もともと乗りものが好きだったのでいろんなクルマに乗りたかったんですよね。走るのが楽しいクルマとかカスタムして面白いクルマとか、あとはバイクも好きだったしホントにいろいろと!
――その中でビートを選んだのはどんな理由だったんですか?
子育てもある程度ひと段落して、ちょっと走って楽しい軽自動車が欲しかったんですよ。なので最初はアルトワークスを新車で買って遊びつくそうかなと思っていたんですよね。
最初のソアラに乗っていたころから感じていたんですが、僕にはちょっと大きいクルマは性に合わなかったんですよ。取り回しの感じがイマイチ好みに合わないというか。なので小回りが利く軽自動車で面白いクルマに乗りたいという思いが強かったんです。
――アルトワークスを狙っていた中でビートに切り替えたのは理由があったんですか?
アルトワークスを狙っていた時に近所の中古車屋でちょうどこのビートを見つけたんですよ。ビートって僕が高校生くらいの時にデビューしていたクルマで、そのころからちょっと好きだったんですよ。
正直、アルトワークスとかなり迷ったんですが……、今乗らないとビートには二度と乗れないだろうと思ったので、こっちを選びました。
もともとビートには憧れみたいなものもあったし、この年になってはじめて知ったんですが、ビートはミッドシップエンジンじゃないですか? それならなおさら欲しい!ってなってしまって(笑)。
――購入した当時のビートのコンディションって覚えていますか?
お店でできる限りのリフレッシュがしてあったクルマで、交換できるところはすべて取り換えてあったんですよ。だからすごくいいコンディションだったんです。
でもパーツがある今のうちに直しておいたほうがいいと思ったところは追加で万全に仕上げてもらいました。金額は追加分も合わせて全部で160万円くらいだったと思います。
――それだけ状態が良かったクルマだと、追加料金を支払ってまで直しておこうとはなかなか考えないと思いますが……?
実はアルトワークスを購入するならと考えていたから、ある程度予算には余裕があったんです。追加料金を支払っても予算内で収まるから、それならしっかり直して万全の状態で乗りたいなって。
今までもバイクでツーリング中に壊れてしまって困ったこともあったし、デコトラ乗っているときもカスタムにお金を掛け過ぎて整備面でケチったせいで不具合が起きてしまったりしたので、最初にしっかりお金をかけて心配なく乗れるようにしようという意識が強かったんです。
――ここまでやっていたら、安心して購入できましたか?
そうですね。30年前のクルマでも心配はなかったです。あと大きかったのがこのクルマを買ったのがビートに特化した専門店だったんです。今後も壊れたらその都度に見てくれるというお店だったので、安心ができました。信頼できる主治医に出会えた感じですね(笑)。
――念願かなってのビートを手にしましたが、運転してみて改めての感想は?
なんでもない坂道がめちゃくちゃすごいジェットコースターみたいに見えたのと、オープンにしたときの気持ちよさったらないですよね。
バイクでも風を感じることはありますが、バイクとは感覚が違うんですよ。しかもビートはバイクと違ってヘルメットなしで走れるから風をよりダイレクトに受けられたのが衝撃的だったし、感動しましたね。
――今回が初めてオープンカーだったみたいですが、ご家族や周りの方たちの反響はどうでしたか?
妻とは結婚前からデコトラでデートしていたりしたので(笑)、妻に関しては「あなたが決めたのならそれでいいじゃない」という感じで反対はありませんでした。
2人の息子もよくバイクに乗せて英才教育をしていたからか、僕がそういうクルマに乗るのは自然の流れという具合で反対意見とかはなかったです。
――ビートを買ってからって、行動範囲や休日の過ごし方は変わりましたか?
変わりましたね。朝早くに峠を走ったり、海沿いの道をゆっくり走ったり、あとは日曜日の夜に市街地のひっそりしたところをドライブしてみたりとか。
あとは季節を問わずにオープンにして走ったりとか。冬場なんかはヒーターをガンガンに利かせてマフラーをして走れば寒さもないです。ただ、夏場の日中は暑すぎるからオープンにするのは夕方からですけどね(笑)。
――夏と冬だったらどちらの方が快適ですか? オープンカー好きな人は「冬こそオープンにして乗りたい!」という声をよく聞きますが
そうなんですよ! 僕も買う前は「オープンカーは夏に乗らなきゃ!」って思っていましたが、冬の方が空気も冷たいので温度差があって露天風呂に入る感じに似ていて楽しいですね。
――ビートでのお出かけでよく行くところはありますか?
ここといった目的地は特にないんですよ。とにかくただただ走りたくて。しいて言えば妻と一緒に道の駅巡りに行くのはありますが、その道中を走るのがメインになっちゃって(笑)。
基本的には僕の住んでいる茨城県内がメインで、あとは栃木や群馬、福島県とかの近いところまで行く感じですね。
――オフ会にも参加されているようでしたが、そういうイベントはお好きですか?
デコトラ時代からこういうイベントは大好きなんですよ。みんな個性持ってカスタムしているのでそれを見るのも楽しいし、オーナーさんとの交流も楽しい。
僕はいかにオリジナルに近づけつつ、いかに自分の個性を出すかというところを追求しながら楽しんでいます。
僕は革職人ということで純正のステアリングに革を巻くという仕事をやっているんですが、ステアリングに自分で革を巻いてこだわりのステアリングを仕上げています。
――昔はデコトラなどでやっていたハデにするカスタムが好きだったけど、今はあまりハデにしないカスタムを中心にやられているという感じですか?
そうですね。いうなれば「オトナなカスタム」という感じです(笑)。あまり目立たずどこでも溶け込めるというもので、どこにおいても絵になるものを大事にしたいと考えています。
――ビートは購入されてから4年経つということですが、だいぶカスタムされていますか?
外装や内装というよりもどちらかというとハブベアリングとか経年でダメになった機関系を直すことが多いです。最近だとラジエーターがボロボロになったので直して。
――正直、クルマがあちこち壊れるとお金もかかるし、乗れない期間も出てくるからイヤになっちゃうときがあるかと思いますが……?
ビートの唯一無二なところが大好きなんですよ。前にアルトに代車で乗った時があったんですが、ビートとは全然違うなとは思ったんです。
軽自動車のオープンカーでミッドシップエンジンを積んでいるクルマってなかなかないじゃないですか? ビートの楽しさの虜になっちゃったので他に乗りたいというクルマがあまりないんですよ。
故障したと言っても軽自動車だから修理費もそこまで高額にならないから、僕にはちょうどいいかなって。
――それだけ大好きなビートの特に気に入っているところはどんなところですか?
このスタイリングですね。可愛さもあり、カッコよさも感じるし、適度な柔らかさもあるしでずっと眺めていられるんです。
それでいて走りも本格的でミッドシップならではの背中からエンジンと排気音が追いかけてくる感じが走っていてもその気にさせてくれるというか。気持ちがアガりますね(笑)。
――今後、このクルマでやりたいことや行きたいところはありますか?
やりたいこととしてはクルマのウィークポイントをすべて改善したいですね。あとカスタム欲はやっぱりあるのですが、今後もオリジナルを維持していきたいし、純正ステアリングに革を巻いて、自分が納得できるドライビングができるように追求したいです。
そしていろいろな景色とか山々に囲まれたところに妻を乗せて出かけたいとは思います。
――では、このビートってどんな存在になりますか?
それ、僕も考えたことがあるんですが、ビートを整備に出して車庫にいないとホントに悲しくなるんですよ……。
だから僕にとっては家族ですかね。僕のインスタのアカウント名の由来でもあるんですが、このビートは妻に「BeBe」ってあだ名をつけてもらっているんです。それでみんなビートを呼ぶ時は「BeBe」って呼んで親しんでいるんですね。
――可愛いあだ名ですね!
特に由来はないと思うんですけどね(笑)。それと息子たちが落ち込んでいるときとか悩んでいるときとかにこのクルマに乗ってドライブに連れ出すんです。
――素敵なコミュニケーションの取り方ですね。息子さんたちとはどんな話をするんですか?
ありがとうございます(笑)。キャンプとかで使う折り畳みの椅子をクルマに積んでいるので河原や海岸に行って、椅子を置いて息子と仕事や将来のことや将来乗りたいクルマの話をしたりしますよ。
息子は2人とももう社会人になりましたが、こうして話せるのは僕も嬉しいです。
ビートを購入して、再びクルマの楽しさをかみしめることになったhige-BeBeさん。高校時代から好きだったクルマで過ごす初のオープンカーライフは想像以上に楽しく、さらにオフ会でも得意の革製品の制作で多くの方々との交流を深め、さらには家族の絆も深めているようです。
中でも息子さんとのドライブは、河原でキャッチボールをしながら会話をする親子のようでステキな光景が目に浮かぶようです。
丁寧にメンテナンスされたビートを乗り続けていくであろう今後もhige-BeBeさんご一家の絆はさらに深まることでしょう!
【Instagram】
hige-BeBeさん
(文:福嶌弘)
[GAZOO編集部]
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