MT車の魅力を教えてくれた!スズキ スイフトと楽しむジムカーナでの疾走

両親ともにラリーで走るなど、クルマ好きの家で育ったYuukaさん。そうした環境もあって自然とクルマに興味を持った彼女は「MT車の運転に慣れるために」と、手にしたのがスズキ スイフト。「最初は愛着があったわけではない」と言いますが、コロナ禍を経てクルマを自分好みにカスタムを始めたことで愛情が芽生え、今ではジムカーナでも走るようになったと言います。

そんな、Yuukaさん×スイフトスポーツのお話です。

――Yuukaさんは現在、スイフトに乗られているということですが、これが初めてのクルマですか?

はい。これが初めてのクルマになります。その2年後くらいにバイクも乗り出したんですけどね(笑)。

――クルマを買おうというキッカケは?

私が住んでいる熊本県ってクルマが必要な地域なので、生活のためには絶対必要だったというのもあるんですが……私の両親ともにクルマ好きでラリーに参加していたんですね。その影響もあって、私もクルマの番組をよく見るようになって、いすゞの117クーペを好きになってしまいました。その時は、後々117クーペに乗るためにMT車に慣れようということで、スイフトを選んだ感じです。

――それでスイフトをチョイスした感じ?

そうです。私としてはMT車であればなんでもOKという感じで考えていたんですが、父がこのクルマを選んでくれて。

――あくまでMT車の練習としてスイフトを選んだということですが、購入時にこだわったポイントは?

中古車で買ったんですが、私としては特に希望したことはなかったんですよ。父が選んでくれたクルマだったという感じだったので。

――クルマを買った直後、周りのお友達の反響はどうでしたか?

部活の先輩からはMT車だったのを見て「MT大変じゃない?」とはよく言われましたね(笑)。周りもクルマを所有しだした時期だったからか、クルマを所有したこと自体は珍しがられなかったです。

あと、私がクルマに対する知識が全くなかったから気付かなかったんですが、購入した時点でマフラーが替わっていたみたいで純正よりも音が大きかったから目立ったみたいで、先生からも「今日もブンブンしてきたの?」とはイジられました(笑)。

――スイフトに乗ってみての第一印象は覚えていますか?

MT車だったからただ嬉しかったという感じだったんですよね。免許を取って3ヵ月は経っていたからか感覚が鈍っていたので最初はMT車の運転ってちょっと怖かったですけど(笑)。

あと、コンパクトカーのはずなんですけど、私のイメージよりも小回りが利かないなとは思いました。最初は運転するとき、不安ばかりが強かった気がします。二車線のところは行きたくないくらいビビってました(笑)。

――もしかしたら最初は愛着があったわけではなかったのかもしれないですが、どのあたりからクルマへの愛が芽生えましたか?

そうなんです。最初は通学で使うくらいだし、MT車で練習するのにちょうどいいくらいの認識だったんですが、新型コロナウイルスが流行り出したころに私が体調を崩してしまったんです。

それで元気がなかった私に父が「元気になったら、ジムカーナに出てみない?」と誘ってくれたんですね。それがキッカケかなと思います。

――ジムカーナに出たのはどれくらいの時期ですか?

ジムカーナデビューはそこからまた時間が経って昨年の5月ごろにようやくという感じです。体調がよくなってすぐにしたのはカスタムでした。買ってすぐの3年くらいは特にクルマをカスタムすることもなくただ日常の足として乗っているだけだったんですが、初めてホイールを替えてみて、その辺りからクルマって楽しいかもとは思いました。

――カスタム前からクルマでのお出かけは多い方だったんですか?

運転に慣れてからはひとりでドライブは多かったです。もともと突発的にどこかに行きたいとなるタイプなので、クルマがあれば24時間いつでも出かけられるので、ひとりで四国まで走ってみたり。

もともといろんなことに興味がありすぎて、出かけたいという熱が高い時は結構気軽に出かけちゃうんですよ。これ以外にも広島までは余裕で行っちゃいます(笑)。

――コロナ禍のころにカスタムを始めたということですが、そのキッカケは?

これも父の影響ですね。もともと付いていたホイールが自家塗装だったみたいで色が剥げだしていたから見た目が良くなかったので、私の体調が回復してからお店に行ってホイールを見に行って気に入ったのが円型のPF01。今思えばすごいのに一目惚れしたなという感じですけどね(笑)。

この辺りから「スイフトって楽しい」って思うようになりましたね。

――カスタムしていく上でコンセプトみたいなものはありましたか?

特にこだわりはなかったんですが、結果的にはキレイ目なチューンになっていきましたね。せっかく乗るなら純正の良さは残したかったんです。

正直、ウイングくらいは付けたいかもとは思うんですけど、金銭的な理由もあってそろそろカスタムはいいかなって。今はジムカーナを走るのがメインになってきたから、足回りをメインに替えるようになってきたので。

――カスタムを始めたことで愛着が出てきて、この辺りからクルマの知識も出てきた?

そうですね。今では父と一緒にオイル交換をしたり、タイヤのローテーションもできるようになってきたりとちょっとずつですができるようにはなりました。

――そうして迎えたジムカーナデビューでしたが、走ってみてどうでしたか?

めちゃめちゃ楽しくって、「なんでもっと早く走らなかったんだろう!」って思うくらい(笑)。正直、周りが運転が上手い人ばかりで私は浮いちゃうんじゃないかということでちょっと踏ん切りがつかないところがあったんですが、昨年走ってみてそれは間違いだったなって。

一度走ってみたことで、もっと早く走りたいとか、うまく乗りたいという気持ちが芽生えてきて今は月1ペースくらいでジムカーナを走るようになりました。

――このクルマとは7年の付き合いとなりますが、一番の思い出は?

愛着が芽生えてからの方が印象は強いので、ジムカーナでデビューしたことですかね。私の知らない世界を体験させてくれて、スイフトに「ありがとう」という気持ちになりました。

――Yuukaさんが思う、ジムカーナで走る魅力ってどんなことがありますか?

公道だと法定速度があるから、めいっぱい走ることができないですが、ジムカーナではそういうものがないからとことんスピードを出せるし、どこでブレーキを踏めば停まるのかとのチャレンジができることですね。

もちろん事故はありますが、公道で無理な運転をするよりもはるかに安全に走れる環境で自分の限界を試したり、チャレンジできることが何より楽しいです。アドレナリンがドバドバ出る感じは一度走ったらヤミツキですね(笑)。

――そんなスイフトの特に気に入っているところは?

私としてはホイールとタイヤですね。ホイールは先ほど話した通りですが、タイヤはおととしの夏に変えて、ハイブリッドのアドバンのネオバにしたのですが、公道ですら今までのエコタイヤとは走りが違うのがわかるくらいお気に入りになって。今はネオバ以外で走りたくないくらいです(笑)。

実はジムカーナで初めて走った時はノーマルのエコタイヤだったんですけど、午後にネオバに履き替えたら、それだけで6秒もタイムが縮んで。それ以来もう虜ですね。ローテーションしてギリギリまで使うのもちょっとした達成感があります。

――カスタムは現状維持みたいですが、スイフトで今後やりたいことは?

ジムカーナで言えば、タイムをもっと縮めるのが目標ですね。最近は遠出よりもジムカーナにすべてをささげたいという気持ちです。

――もともと憧れの117クーペに乗りたいということだったんですが、その思いは今でもありますか?

実は117クーペは手に入れて、今レストアしてるんです。オーナーズクラブの方から譲っていただいた形だったんですが、25年動かしていないクルマで部品取り用という感じだったんですが、レストアしたら走れるということでがんばりました。

でも、このクルマが走れるようになってもスイフトは手放したくないですね。ジムカーナがすごく楽しいし、愛着も沸いてきたし。

――では、スイフトってYuukaさんにはどんな存在ですか?

もうひとりの自分って感じですね。クルマに乗っていない時とジムカーナの時とでは私は全然キャラクターが替わるので、私のもうひとつの顔を引き出してくれる存在というか。私をよりアクティブにしてくれる、心から楽しませてくれる存在ですね。

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Yuukaさん

(文:福嶌弘)
[ガズー編集部]

MORIZO on the Road