中学生の頃から片想いし続けたスカイラインGT-R R32。恋は実って、ついに私の愛車に…♡

  • 日産 スカイラインGT-R(R32)

    日産 スカイラインGT-R(R32)

お父様の影響でクルマ好きになったという「りえさん」は、中学生の頃からスカイライン GT-R(BNR32)に憧れていたそうです。

いつかは乗りたいと思い続けて20年の歳月が経った今、やっと愛車として迎え入れることが出来た、と嬉しそうに話してくれました。ただ、そんなクルマが自分の所に来てくれたということが、2年半経った今でも信じられないそうで……!?

今回は、りえさん×スカイラインGT-R(BNR32)お話をお届けします。

―――乗りたいと思うようになったキッカケは、何だったのですか?

父が“しげの秀一さん”のファンで、漫画を読むようになってからです。

―――頭文字Dじゃなくて、しげの秀一さんというワードが出るあたり、ガチな感じがします。

あはは(笑)!父がかなりのガチ勢で、アニメや漫画を一緒に見たりしていく内に自然と影響で詳しくなりました。

ちなみに、R32に乗りたいと思うようになったのは、頭文字Dの作中に登場する“中里毅”というキャラクターが乗っていたからです。

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    日産 スカイラインGT-R(R32)

―――そのキャラクターがお好きだったってことですよね?

そうです。結果的には主人公に負けちゃうんですけど、敗因をクルマのスペックのせいにしないで、自分の技術のせいだと言うんですよ!

それがめちゃくちゃかっこいいなと思って、そんな人が乗るR32って一体どんなクルマなんだろう?が興味を持ったきっかけでした。

―――中里君、推せる……!

そうなんですよ♡とまぁ……こんな感じで、R32の存在を知って色々調べていくと、今度はR32自体に惹かれるようになっちゃったんです。

まずは、当時街であまり見かけなかったデザインが良いと思うようになりました。

どこから見てもカッコいいんですけど、私はとくに斜め前から見るのが好きで、フェンダーとボンネットの直線的なラインを見ると、溜め息が出るくらい美しいと思っちゃいます!

内装では、ワイパーを動かす時、ライトを点灯する時にガチャっとレバーを動かすのではなく、スイッチをポチッと押すという操作をするのも好きです。

その動作自体がスマートに見えるし、ハンドル周りがスッキリして、運転に集中出来るデザインがR32らしいなと感じるんですよね。

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―――実際に乗ってみた感想はいかがでしたか?

ん〜。

―――例えば、電子制御トルクスプリット4WDの「ATTESA」についてとか、乗ってみて気付いたことを教えて下さると嬉しいです♪

ん〜〜。

―――あの……、乗ってはいるんですよね?

乗ってます、乗ってます(笑)!というのもですね、片想いが長かったせいか、まだ手探りで乗っている状態で、感想を語れるほど走り込んでいないんですよ。

自分でもビックリしているんですけど、駐車場に置いてあるのを見ても、自分のクルマだという実感が全く沸かないんです。

うわぁ!R32だ!カッコいい!から、そうだ、これ私のクルマだった。くらい現実味が無いです(笑)。

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―――ええええ!

2年半乗っても、まだ慣れていないんです(笑)。ただ、楽しいのは楽しいですよ!圧倒的なパワーと加速力、RB26型のお腹に響くくらい低いエンジン音。

聖地巡礼で群馬の妙義山に行った時は、重めのクラッチとハンドルをガチャガチャしながらコーナーを曲がっていくのがすごく面白かったです。

でも、まだまだですね。なかなか自分の思うように走れないです。

―――なるほど。でも、逆に考えると、これからまだまだ楽しみ甲斐があるということですよね。ところで、購入の決め手は何だったのですか?

旧車ブームの影響で価格が信じられないくらい高騰していった時に、夫が「これ以上の価格になると、絶対に買えなくなるよ!乗りたいのなら今しかないよ!」と後押ししてくれたんです。

ちょうどそのタイミングで、職場の人から「良い個体があるよ」とお声がけいただいて、そうだ!今しかない!と購入を決めました。

もっと早い段階で迎えていれば良かったんでしょうけど、維持する自信が無かったんですよ。部品も出ないし、メンテナンスも怠れない、当然ながらお金もかかるので、不安要素が多すぎて。

だけど、夫が夫婦二人三脚で乗ってみようと言ってくれたので、それなら!と一歩踏み出せました。

  • 日産 スカイラインGT-R(R32)

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―――中里君並みに素敵じゃないですか!!

あはは(笑)!ありがとうございます!夫はクルマ関係の仕事をしているので、とても頼りにしています。

―――じゃあ、メンテナンス系はご主人様担当ですか?

私の手に負えないところは任せますが、今勤務している自動車ディーラーで、6年程はメカニックとして働いていたから、ちょっとだけ知識があるんです。

乗る前に一通り点検をして、気になるところがあれば早めに対策をするようにしています。年末にパワステのオイルが漏れて専門店にお願いしたくらいで、今のところ大きなトラブルはありません。

最近、冷却水の漏れがきそうだな〜って感じはするけど、今のところ主人の手を借りずに?何とかなっています。

―――りえさん……。それ、もっと早く言ってほしかったです。りえさんなら、絶対に大丈夫な気がします。

ありがとうございます♪でも、何があるか分からないのが旧車であり、それが楽しさでもあるから、これからも真摯にR32と向き合っていきたいと思います。

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今後は、オフ会やイベントに沢山参加していきたいという りえさん。クルマ自体を楽しむだけではなく、人との繋がりなど、沢山のことを学び体験していきたいとのことでした。

どちらにせよ、R32とのカーライフは、まだまだ楽しみ甲斐がありそうです!

(文:矢田部明子)

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