「匂いで購入を決めた」幼少期から傍で支えてくれたトヨタ カルディナは僕にとって特別な存在
現在25歳だというツイスターすがさんは、19歳の時に免許を取得し、その後すぐに98年式の21カルディナ(ST215G)を購入したそう。
最初のマイカーは絶対カルディナにすると、早い段階で決めていたとのことですが、昔からずっと特別な存在だったというその理由には、彼の幼少期の体験が関係していました。
今回は、ツイスターすがさん×カルディナのお話です。
――ツイスターすが(以下、すが)さんは6年間ずっとカルディナ に乗ってこられたんですか?
実は、去年の5月頃に、増車という形で92年式の5代目カリーナを購入したんですよ。
今は2台体制のカーライフを送っています。
――そうだったんですか!カルディナは、元々狙っていたんですか?
幼稚園児の時から「大きくなったら絶対に乗ってやる」って思っていたんです。
3つ上のいとこから「大きくなったら何に乗りたいの?」って聞かれた時に、父親のカルディナの車内で「カルディナの運転手」って答えていたみたいです(笑)。何度聞いてもそう答えたみたいなので、そのくらい憧れがあったんだと思います。
――お父様もカルディナに乗られていたんですね!
自分が2歳くらいの時から父はカルディナに乗っていました。
実は、父がカルディナの前に乗っていたのが、これまたカリーナなんです。去年僕がカリーナを増車した理由は、父親が乗っていたから、というのも1つの理由なんですよ。
昔、母と父がスキーによく行っていたみたいで、スキーの道具を積めるクルマを探していたみたいで、カルディナに乗り替えたと聞きました。僕が中学1年生半ばになるくらいまで、カルディナはずっと家にいましたね。
――お父様のカルディナの存在が、憧れに繋がったんでしょうか?
そうかもしれません。といいますか、1番大きいのは、僕の中でクルマ=カルディナという定義が作られたんですよね。それが今の僕にも影響しているって感じです。
――どういうことですか?
クルマってドアを開けたらこういう音がするんだとか、鍵が刺さりっぱなしの時のブザー音なども全部カルディナから知っていったんですよね。
ずっとクルマに関心があったけど、目の前のクルマはどうなんだろうって、その時からカルディナでクルマのことを覚えていったんです。
――クルマの知識のベースになったわけですね。当時はどのくらいカルディナに触れる機会があったんですか?
小さい時に住んでいた、茨城県の水戸市って、クルマ社会でどこへ行くにもクルマに乗っていく風潮があったんです。なので、共に過ごす時間は小さい時から多かったんですよね。
幼稚園の送り迎えとか、買い物、家族で出かける時はカルディナに乗って、というのが基本でした。
――カルディナが特別な存在になったのはなぜなんですか?
小学5年生くらいの時、茨城から別の関東の県へ引っ越したんですけど、茨城の時のクラスの雰囲気と全然違っていて、人間関係で悩んだ時期があったんです。
そんな時、カルディナを見ると“茨城にいた時に帰れる”みたいな、懐かしい感覚が自分の気持ちを救ってくれたんですよね。わけもなく周りをぐるぐるしたりとか、出かけるときは匂いを異様に嗅ぐようになったりして(笑)。カルディナを五感で感じていたので、それがずっと記憶に残っているんですよね。
――すがさんにとって安心できる存在なんですね
ランエボとかGT-Rって、デザインが好きとか、カッ飛ぶ姿が好きとかよくあると思うんですけど、カルディナって突出してこれが好きとかは実はなくて。全てがちょうど良くて、その “バランス”が最高なんですよ。特に、見た目・音・匂いこの3要素が自分にとって大好きです。
――それで大人になってカルディナをマイカーにしたわけですね
そうです。まだ購入前の試乗時に、ドアを開ける感覚や車内の匂い、キーを刺した時の音で「うわー!」ってなんとも言えない懐かしい気持ちになったと同時に「購入します!」って即決でしたね(笑)。
――懐かしさが心を動かしたんですね
ホッとする要素とか、ずっと変わらない好きな要素を自分のクルマに持たせておきたいなって思うんですよね。他にも魅力的なクルマってたくさんあるけど、結局1周回ってカルディナに戻ってくるんですよ。吸い寄せられる感覚というか。本当に自分でも不思議です。
――購入後に内装を変えたりはしましたか?
オーディオのデッキ部分とETCは、当時父がつけていたものと全く同じものを使用しています。型番が分からないので、写真を頼りに調べて合わせました。
――そういえば、昔のオーディオ機器についてSNSで投稿されてましたね!
小さい時からクルマだけじゃなくて、ラジカセとかカセットテープが好きで。小3くらいの時にクリスマスのプレゼントで3万円くらいのラジカセを買ってもらったんですよ。そこからのめり込んでいって、そこから古い機器にシフトチェンジしていったんです。
その後、父が学生の時に買った、壊れたミニコンポのセットをもらって、自分で試行錯誤することで直せるようになったんです。どんどんオーディオ機器にハマっていっちゃったんですよね。
今ではカセットデッキやレコーダーが80台くらい部屋にあります(笑)。
――え!?80台?
修理ができるようになって、いろんな音を聴きたくなって気付いたらこんな数になってました(笑)。
カセットテープ自体を変えてみると音が変わったり、デッキやレコード針で音が変わるのが面白くて! 普段持ち歩いているのは、カセットテープが聞けるウォークマンなんですよ。自分でカセットに録音して、通勤の時とかに聞いています。
――今のすがさんを形成する要素は、幼少期からのモノが多いんですね
まさに成り行きでこうなったなって感じですよね。いつも関心を持ったことは突き通すタイプなのかなって思います。
いくらカセット好きだからって80台も集めないと思うし、カルディナ好きだからって無理して買ったりしないと思うんですよ。でも、気になると「実際に手にしてみたい」とか「触れてみたい」ってなっちゃうんです。
――実際にカルディナに乗って気付いたことはありましたか?
まずは、やっぱり内外装含めて21系カルディナは前期派だということ。
あとは、最初の頃は運転していると、サスペンションがやわでポヨンポヨンだなって思ってたんですけど、ピーキーさが無いのが良いというか。雑なコーナリングをしても元に戻ろうとする感じで安定感のある走りをするんですよね。
懐を掴みやすいというか、このふわふわしている感じが今では分かりやすくて、このくらいスタビリティがあるクルマで良かったなって思います。初めてのマイカーがカルディナで大正解でした。
――その他に、すがさんがカルディナで気に入っているポイントを聞かせてください
やっぱり、醸し出してくる雰囲気と表情が好きですね。写真を自分で撮ったりする時とかに、フロントのデザインがグッとくるんですよ。いつ見ても「あぁ…いいな」って思っちゃいます。
あとは、カリーナに乗るようになってカルディナの良さに確信を持つようになりましたね。静かなのにパワーがあって、リニアで良いなって、再認識しています。
――今までで1番印象的な思い出はありますか?
故郷の茨城県に帰れたことですね。父親のカルディナと一緒に、長く幼少期を過ごした故郷なので、そこへ自分のカルディナで帰ることがずっと夢だったんですよ。
父親との思い出の場所に行ってみたり、自分の運転で家族を後ろに乗せて茨城でドライブして、日帰り旅行で帰ってくるみたいなことも出来たので、とても嬉しいです。
――昔からの目標だったんですね?
中学生くらいの頃からかな?ずっとやりたかったことなんですよ。免許を取ったら、親を乗せてあげられたら良いなってずっと思っていました。
今では、仲の良い友達を乗せて茨城に行って故郷を紹介したりしていますし、定期的に茨城に帰りたくなるんですよね。その時は必ずカルディナで帰ります。
――すがさんにとって、かなり特別な存在だと分かりました。あらためてカルディナはどんな存在になりましたか?
何というか…親がそこにいてくれるみたいな感覚で、守り神とかに近いかもしれません。楽しい思い出や悲しい思い出に常にカルディナが居ましたからね。
「やっぱり気心知れたものが良いじゃないですか」
すがさんが身の回りのものを選ぶ時のキーワードは「安心」なのではないでしょうか。
去年購入したというカリーナも、思い出のアルバムを眺めていた時に初めて見た、カリーナに座る1歳だった自分が写っている写真をきっかけに存在を知ったといいます。
カリーナを2台目の愛車に迎え入れたのは『父親がカルディナの前に乗っていた』ことと『1歳の頃の思い出』などが数珠のように繋がったから、というのも1つの理由なのではないかと思います。
最近は、カルディナに調理道具を積み、外で調理を楽しむデイキャンプをたまにするというすがさん。幼少期からの仲で相性抜群の2人のカーライフにカリーナも加わり、今後も賑やかなカーライフを楽しんでいきそうですね。
【Twitter】
ツイスターすがさん
(文:秦 悠陽)
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