足車として購入したはずなのに、沼にハマって6年。スズキ・アルトと過ごすカーライフ



日産・フェアレディZ Z32に乗っていた「ナルナルマッサンさん」がスズキアルトに乗り換えたのは、“ガソリン代節約”のためだったそうです。

月の燃料代が6万円に達したことをキッカケに手頃な足車を探していたところ、アルトに出会ったと話してくれました。お財布に優しい、込み込み60万円で購入し乗り始めると……、あまりの面白さに沼ってしまったのだとか。

今回は、ナルナルマッサンさん×アルト のお話をお届けします。

―――私の愛車も燃費が悪くて5 km/Lくらいなんですけど、結構辛いですよね……。

そうなんですよね〜。Z32も同じくらいで、今勤めている会社で働き始めてちょうど1ヶ月くらいの時に「こりゃキツすぎる!」と耐えかねて、お世話になっている車屋さんで車両価格が1番安かったアルトを購入したんです。

中古のCVTだったんですけど、走行距離9,700 kmでお買い得だったし、普段乗りのクルマとして購入しました。

―――で、燃費はいかほどになったのですか?

その時はドノーマルだったんですけど、23 km/Lくらいでしたね♪

―――その時は?ということは、現状はどんな感じなのですか?

今は色々いじっちゃったから、その時よりは少し下がっているかなぁ。
カヤバのローファースポーツショックアブソーバ、エスペリアのダウンサス、ラインナップレーシングのボンネット、タイヤを13インチから14インチにサイズアップ、あとは……

―――話を遮ってしまって申し訳ありません!えっと、当初の予定では普段使いのクルマとして購入とのことでしたが……、結構いじったんですね。

そうなんです……。
というのもね、アルトって、いじって楽しい、乗って楽しい、すごく楽しいクルマ!ということに気付いてしまったんですよ。

ちなみに、足回りも現在の形になるまで色々換えていまして、やっと納得のいく走り味になりました。

―――最初は、どんな走り味だったのですか?

フワフワすぎる感じでしたね。
毎日通勤で使うんだから、どうせなら納得のいく走りをしてくれるクルマに乗りたいじゃないですか!だから、それを改善するために、スズキ・アルトワークスのショックアブソーバとスプリングを装着したのが始まりでした。

でも、入れたはいいけど、今度は硬すぎて会社に到着したらお尻が痛くなっちゃいまして(笑)。「こりゃいかん!」ということで、ナビックのダウンスプリングを装着しに愛知から京都まで行きました。

装着するとね、ギャップがある道路を走ると車体が跳ねて天井に頭をぶつけていたくらい硬いのが改善されて、その目に見える変化が面白くなってきましてね。
じゃあ次はコレもというように、どんどんカスタムするようになっていったんです。

おかげで今は、硬すぎず峠をそこそこ走れる仕様になりました。

―――カスタムを重ねて、大好きな“愛車”に変わっていったんですね。

そうなんです。
通勤に使うだけじゃなくて、長野県や静岡県の県境にある峠を思いっきり走るのが休日の楽しみになってしまって、走行距離は25万9000kmになりました。

最近は暇さえあれば200kmくらいフラッとドライブに出掛けるようになってますけどね。
アルトを購入した車屋さんに「こんなにハマるなら、新車でアルトワークスを買った方が良かったんじゃない?」って言われるくらい、自分のライフスタイルに欠かせないクルマとなっています(笑)。

―――ちなみに、カスタムをするようになったのはアルトがキッカケですか?

いえ!18歳の時にS130Zに乗っていたんですけど、その頃からそういったことをするのが大好きでした。
周りの友達にも車高を下げたり、ド派手なカスタムをしている子が多かったですしね。

だから、今乗っているアルトも足回りから始まり、一度いじっちゃうと止まらなくなって、純正のフロントリップやリアスポイラーを装着したり、アルミテープチューンを試してみたり、気付いたらこんな感じになっていたというわけです。

あとね、Z32の時よりもカスタムしてしまうのは、部品に欠品もないし、あまりに高すぎるなんてことはないし、維持しやすいからなんです。そういった意味でも、トータル的にすごく面白くていじりやすいクルマなんですよね。

―――なるほど!確かにそれは大きいですね。アルトオーナーになったことで、ナルナルマッサンさんのカーライフの幅が広がりましたね♪

そうですね。ほかには、SNSを通じてアルト好きの方と知り合えたというのも大きかったです。

兵庫県在住でアルトに乗っていらっしゃる方なんですけど、大型連休になると必ず会いに行くくらい仲良しなんです。お互いのアルトを並べて写真を撮ったり、お互いのアルトに乗って感想を言い合ったり、そういうのが楽しいんですよ。

あとは、自分以外の誰かのカスタムを見ると刺激にもなりますしね。そして、それがまた興味深くて面白い。とにかく、アルトは僕を楽しませてくれる最高の相棒なんです。

これからもアルトと一緒に、仕事に遊びに楽しむと意気込んでいたナルナルマッサンさん。走行距離は、どんどん伸びていきそうです。

【Twitter】
ナルナルマッサンさん

(文:矢田部明子)

MORIZO on the Road