娘のようにカワイイ、私のトヨタ ソアラ! 毎日を頑張るモチベーションになる最高の愛車

  • トヨタ・ソアラ


「クルマは好きだけど、MT車に乗るのは……」というタイプで、ペーパードライバーだったというおへそあらさん。ところが、あるキッカケで「トヨタ ソアラに乗りたい!」という想いが湧き上がり、4年もの歳月をかけて中古車市場で見つけた理想の一台を愛車に迎えました。

すると、今までのクルマとは違うワクワクやドキドキを知ることになり、今ではそのクルマが欠け外のない存在になったといいます。

そんな、おへそあらさん×ソアラのお話です。

――おへそあらさんは6年間ペーパードライバーだったそうですが、ソアラに乗る前まではどんなクルマに乗っていたんですか?

前はお母さんのクルマを譲り受ける形でダイハツのムーヴコンテやラパンみたいな軽自動車に乗っていました。

――自分でお金を出して初めて買ったのが今の愛車とのことですが、そもそもソアラを買おうと思ったのはなぜですか?

クルマ自体は中高生のころから好きだったんですよ。最初は日産のフィガロやNAのロードスター、あとは旧いブルーバードみたいなクルマが好きだったんですよね。

でも、その後からはカクカクした感じのデザインが好きになっていて、ちゃんと自分のクルマに乗りたいと思ってからは古いクルマを中心に探していました。

そうしたら、20ソアラを見つけて「カッコイイ!」と一目惚れしてしまったんです。せっかくなら珍しくて、人と被らないクルマに乗りたいと思っていたので、そういう意味でもよかったかなと思います。

――「ソアラに乗りたい!」と思っていても、なかなか手に入らないクルマだと思いますが……。見つけるのは大変だったのではないですか?

今のクルマに出会うまでは4年かかりました! R31スカイラインやプレリュードも途中で気にはなったんですけど、今から2~3年前に長崎に住んでいるソアラを持っている女性オーナーさんを紹介してもらって、現車を初めて見せてもらった時に衝撃が走って。もうブレずにソアラにしよう!となりました。

  • トヨタ・ソアラとオーナーのおへそあらさん

――かなり探し回ったと思いますが、おへそあらさんの中でこだわったところは?

ボディは純正の黒が良かったんですよね。それとノーマルのミッションを積んでいるものというのが譲れないところでした。

あとは自分で買える予算以内で収まるものということで探していたら4年もかかってしまって。探し始めてからはクルマを買う資金を貯めるためにひたすら働き詰めでした(笑)。

――そうして出会った現愛車のソアラですが、出会った経緯は?

中古車サイトで見つけたんですが、実は同じお店に半年も掲載されていたので「これだけ長い間誰も手を出さないって、何かあるのかな?」と思っていました。

お店の方からクルマの写真を見せてもらうと問題なさそうでいいなと思ったんですが、置いてあるお店が岡山県だったんですよ。私が佐賀県に住んでいるので実車を見に行くには遠すぎるからどうしようかなと迷っていたんです。

でも、「これを逃したらもう手に入らない」って思ったのと、車体番号にたまたま私の誕生日と同じ番号が入っていたんですよね。それで運命を感じたので「これにしよう!」って。

――車体番号に運命を感じたというのはすごい話ですね(笑)。決断するまでに周りの方に相談することはなかったんですか?

相談しなかったです。私の恋人もシルビアに乗っているのですが、「ソアラを買う」という話をした時「買わないでしょ?」とからかわれてしまったのがすごく悔しくて、目にモノを見せてやるぞくらいな気持ちで(笑)。

――じゃあ、恋人はメチャクチャびっくりしたんじゃないですか?

びっくりしていましたね。実車を見るまで信じなかったですから。実車を見ても「俺のシルビアの方がカッコイイ」ってなかなか認めてくれなかったですけどね(笑)。

  • トヨタ・ソアラの左サイド

――クルマ好きな人は自分のクルマが一番好きですからね(笑)。周りの方もかなり反響ありそうですね

職場の方からは「シブい!」「俺も乗っていたよ!」と好意的に見てもらえることが多かったですが、お母さんからは「そんな古いクルマに高いお金を出して!」って怒られちゃいましたね。

ただ、お母さんも昔はシビックに乗っていたからか、それ以降はあまり言われなかったですね。この前は「写真撮らせて!」と言って撮っていましたよ(笑)。

もしかすると私がクルマ好きなのって、両親の影響が強いのかもしれません。お父さんもギャランをずっと乗っていたので、私がこういうクルマを買うのは必然だったのかもですね(笑)。

――学生時代のおへそあらさんが乗りたいと思っていたクルマもレトロなものばかりでしたもんね(笑)。クルマに限らず昔のものが好きなんですか?

そういうところはあると思います。Tiktokで流れている最近の歌はよくわからないし、カラオケで中森明菜さんとかよく歌っちゃうし(笑)。クルマの中で聴く音楽も80年代のものが多いですね。昭和後半とか平成初期のころに生まれたかったなって思っちゃいますよ(笑)。

――同じ世代のような気がしてきました(笑)。ソアラの話に戻しますが、実車を初めて見た時はどうでしたか?

ハンドルはボロボロでしたけど、それ以外はキレイだったのでとにかく「カッコイイ!」しか思わなかったですね。意外とエンジン回りもキレイだったし、それ以外も気にならないレベルだったのでよかったですね。

幸い、恋人がクルマに詳しいので「近々ここにメンテナンスが必要になりそう」とかって教えてくれるんですが、その前に「クルマの勉強をしなよ」ってよく言われます(笑)。

  • トヨタ・ソアラを運転するおへそあらさん

――そもそもMT車の運転は教習所以来だと思いますが、すぐできましたか?

免許を取って5~6年経ちますけどMT車の運転はそれ以来だったので、ペーパードライバーの講習に行ってきました。それで教習所の講師の方に世間話でソアラのことを話したら、「ソアラはここが弱いからね」みたいな感じでソアラの知識を教えてくれました(笑)。

その甲斐あって操作は思い出したんですが、いかんせん慣れるまでは同じ道をずっと走ったりして練習しました。それも1週間くらいでできるようになったので慣れは早かったかもです。その後からは恋人にヒール&トゥとかを教えてもらいました。

――だいぶ慣れてきたということで乗り味はどのような印象ですか?

私が乗っていたクルマより大きいしフロントも長いので、車両感覚をつかむのが難しかったんですが、とにかく「加速が違うな」とは感じていました。その加速感がたまらなくて、仕事帰りとか遠回りして帰ったり、ドライブに行くことが増えました。

――ドライブのお気に入りの場所はありますか?

特定のスポットに行くということはあまりないですね。大体が自宅周辺とかだったりしますが、どこを走るかというより、このクルマで走ればどこでも楽しくて。

とはいえ、写真映えするところには行きたいと思っていて、夏だと福岡の糸島とか季節を感じさせるところに行くようにしています。

  • トヨタ・ソアラと糸島

――このクルマを手にしてから、遊び方が変わったりしましたか?

正直、あまり変わらないです。以前から1人で行動するタイプなので休みの日はほぼ1人でソアラとドライブしています。

――2024年の1月に納車されたということですが、このクルマでの1番の思い出は?

一番というと、納車した日ですね。ちょうど雪が降ってきてしまったのもあって、早く帰ろうとしてあまり知らない山道を走ったり、納車初日から大変だったのが思い出深いです(笑)。

――すごい納車初日になりましたね。納車後からクルマに不具合は起きたりしましたか?

最近、エアコンのガス漏れがあってコンプレッサーを交換したんですが、それ以外にも徐々に手がかかるようになってきていますね。

――今後こうした不具合が増えてくることが予想されますが、それでも乗り続けたいと思いますか?

不安になることもありますが、私としてはこのクルマで得られるものの方が明らかに大きいので乗り潰すつもりでいこうって。正直、このクルマになってからはお金をクルマにばかり注ぎ込んでいます(笑)。服とかメイク用品とかを買うより、クルマのメンテナンスにお金をかけるようになりました。

――そんなソアラの特に気に入っているところはありますか?

黒のツートンのカラーリングですね。この色合いのソアラが走っているのを見ることってなかなかないと思うのでぜひ見てほしいなって思っています。

あとは車内のスピードメーターは、グリーンのデジタルな感じが好みですね。シフトノブとかはだいぶキレイなままだったので、ここは維持したいなと思います。

  • トヨタ・ソアラのインテリア

――このクルマで今後やりたいことなどはありますか?

ソアラの全国オフ会が福井県で開催されるので、行きたいなとは思っているんですが……ちょっと遠すぎるかなってどうしようか迷っています。今年行かなかったとしても、いつかはソアラオフ会に参加していろいろな人にお会いしたいなって思います。

――では、おへそあらさんにとってソアラはどんな存在ですか?

ソアラが製造されて40年近く経っていて、私よりも大先輩ですけど、「私の子供・娘」って感じですね。私のことよりもこのクルマにお金をかけてあげたい!みたいな母性がちょっと出ちゃっていて(笑)。

今はこのクルマのために頑張って働いて1年でも長く乗っていきたいなっていう思いが強いですね。

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おへそあらさん

(文:福嶌弘)