インプレッサと自動車部のおかげで走る楽しさを知った私が、今挑戦したいこと
ある日帰宅すると、お父様が「おお!帰っとったんか!今日からコレが愛車やからな」とGH2型インプレッサを指差していたと話してくれた「shellyさん」。
呆気に取られつつ、今から私はスバ女になるのかと尋ねると、「パワーもないし、初心者にはこれくらいがちょうどええと思う」という、今更抵抗しても拒否権は認めないという返答が……。
さらにそこからGH8型インプレッサに乗り換え、モータースポーツを満喫しているそうです。
今回は、shellyさん×インプレッサ(GH8)のお話をお届けします。
――ちなみに、お父様にインプレッサに乗りたいと言っていたのですか?
いえ、全く言っておりません(笑)!
――ええええ! あっ、じゃあスバル車好きだったとか? というか、根本的なことですけど、クルマが欲しいとは思っていたのですか?
父がクルマ屋さんなので、小さい頃からクルマは身近な存在ですし、頭文字Dが大好きなので、自分もいつかはスポーツカーに乗りたいと思ってはいました。それこそ、父の横に乗って、峠にもよく連れて行ってもらっていましたしね。
でも、憧れていたのは頭文字Dに登場する“佐藤真子”というキャラクターが乗っている、シルエイティだったんですよ。
――日産……
そうなんです。だから、乗りたかったクルマと何1つ掠ってもいないんですよ(笑)。
父に、なぜインプレッサ(GH2)にしたのかと尋ねると、NAであまりスピードが出ないから、初心者にはこれが最適だということだったのですが……。
それなら軽自動車の方が良いんじゃないか?と心の中でツッコんだのを今でも覚えています。
でも、乗ってみると面白くて、今では立派なスバリストになっちゃったんですけどね。
――あれ? 今乗っているのはインプレッサ(GH8)と仰っていたから、現在のインプレッサは2台目ですか?
はい。GH2には1年乗ったか……? くらいでしたかね。これもまた突然なんですけど、父が「そろそろ大丈夫やろう」と、ターボ付きのインプレッサを購入していたんです。
――お父様!! 娘であるshellyさんをどうしたいんでしょうか(笑)。なかなか そんなお父さんいないですよ!?
ですよね〜(笑)。だけど、GH8への乗り換えは、すごく有難かったんです。というのも、大学に入って自動車部に入部したんですけど、サーキットを走るようになると、もう少しパワーのあるクルマに乗りたいと感じるようになっていましたから。
GH8って、ターボが効き始めてからの加速が首が持っていかれるほどで、ストレートを走り抜けるとすごく気持ち良いんですよ。あれは最高ですね!
――じゃあ、走るのは主にサーキットですか?
それがですね、最近はジムカーナで良いタイムが出るようになったので、専らジムカーナを走っています。タイムが出るようになったのは、自動車部OBの方に四駆の特性を教えてもらってからなんです。
例えば、四駆でターボだと、コーナーでアクセル踏んでもアンダーになるから、出来るだけ車体を真っ直ぐにして走れるように、パイロンギリギリを走るのではなく、早めにブレーキを踏み、よくV字のラインって言いますけど、縦のラインを意識して走るのがベストだと分かったんです。
所有して1年半になりますが、クルマについてやっと理解が出来てきて、それに結果が付いてきて、今は走るのがどんどん楽しくなってきたところです。
夢中になれる何かがあると、不思議と嫌なことを忘れられたり、もっと頑張ろうと思えるんですよね。だから、今は部活とバイト三昧です。ローターとパッドの消耗品とか、クラッチを強化したりなんだり、色々入り用がありますから。
――そう考えると、クルマのメンテナンスに関しては自動車部の仲間で助け合えるし、お父様もいるし、最強の布陣ですね
はい。私は周りにすごく恵まれたと思っています。それこそ、入部してから今まで続けてこられたのは、うちの部の雰囲気がとても良いからなんですよ。
今でこそそれなりにタイムが出るようになりましたが、最初の頃は「どうしよう! もう無理! こんなのでいいの!?」みたいな感じで、みんなの足を引っ張りまくっていましたから……。
それでも文句を言わずに、誰かが困っていたら手伝ってあげたり、授業の合間にふら〜っときてガレージ内で課題をしたり、整備をしたり、和気藹々としている部内の雰囲気だったからこそ、私は走り続けることができたんだと思います。
たまに、走らないで、部室にあるグランツーリスモで遊んだりしてましたけどね(笑)。
そういう経験をしたからこそ、女子が集まる走行会を自分で作ってみたいと思うようになりました。
私がそうだったように、周りのレベルが高くてサーキット走行が不安だとか、自分には知識が無いから輪に入れないと思っている女子って、けっこういると思うんです。そういう子が気兼ねなく挑戦できる走行会があったら良いなと感じるようになりました。
私はたまたま周りに恵まれたけど、そうじゃない人も沢山いると思うので。
――じゃあ、次はshellyさんが育てる番なんですね!
いやいや! 育てるまではいきませんが、走る楽しさを共有できる場所をたくさん作っていきたいと思っています。だから、サーキットでもジムカーナでも、それ以外でも、私は走る楽しさを伝えるためにフルスロットルで走ります!
そう頼もしい声で答えてくれたshellyさん。これからも、ますますジムカーナのタイムは縮まりそうですし、クルマ好きの輪の中心でshellyさんが輝いている姿を見ることができそうですね!
(文:矢田部明子)
スバル・インプレッサに関する愛車記事
-

-
シートに押し付けられる加速を感じたくて。思い切って踏み出したインプレッサGDBライフ
2025.12.04 愛車広場
-

-
走行距離よりも整備記録を優先して手に入れた涙目インプレッサとの濃密生活
2025.04.22 愛車広場
-

-
23歳で新車を手に入れて26年!オーナーの人生に刻まれる1998年式 スバル インプレッサ 22B-STiバージョン(GC8型改)
2025.04.04 愛車広場
-

-
インプレッサスポーツに乗り換えて知った、ドライブとカスタマイズの楽しさ
2025.03.21 愛車広場
-

-
幼き日に観た555カラーのインプレッサに憧れ、GC8初期モデルとのカーライフを実現
2025.03.16 愛車広場
-

-
インプレッサと自動車部のおかげで走る楽しさを知った私が、今挑戦したいこと
2025.02.01 愛車広場
ハッチバックの愛車でこだわりカーライフ
-

-
別れから20年の時を経て…S110型シルビアを“永久動態保存”すると決めたオーナーの情熱と息子へのバトン
2025.11.21 愛車広場
-

-
家族との日々に再び 日産・ノートを迎え入れたオーナーの物語
2025.11.17 愛車広場
-

-
走るたびに増えていく「ありがとう」。真っ赤なシビックとの24年
2025.10.30 愛車広場
-

-
乗り換えても乗り換えてもスズキ・スイフト。10年以上4台乗っても飽きないホットハッチの魅力とは
2025.10.29 愛車広場
-

-
令和によみがえったホットハッチ GRヤリスが呼び起こした、かつての熱い想い
2025.10.24 愛車広場
-

-
「推し」と走る特別な時間。14万キロ以上を共にするカローラスポーツと描く、濃密カーライフ
2025.09.27 愛車広場
関連記事
-

-
少年時代の衝撃を胸に。憧れを高度に実現したレクサスSC300
2025.12.08 愛車広場
-

-
10年以上前に見たBRZに憧れて。レース好き看護師が選んだ“人生の相棒”との日々
2025.12.06 愛車広場
-

-
「この1台を選んで本当に良かった」出会いも景色も変えてくれたGR86とオーナーの物語
2025.12.05 愛車広場
-

-
シートに押し付けられる加速を感じたくて。思い切って踏み出したインプレッサGDBライフ
2025.12.04 愛車広場
-

-
今こそコペンに乗ろう! 昔から憧れていた軽オープンカーで走り出す
2025.11.27 愛車広場
-

-
トヨタ・プリウスαと出合って変わった週末。楽しい日々を過ごすために欠かせない最高の我が子
2025.11.24 愛車広場
-

-
プリウスは孫との最高の交流ツール。おじいちゃんドライブで育む最高の時間
2025.11.20 愛車広場
-

-
「ココアでホッと一息」 日々癒してくれるダイハツ・ミラココアで愛車ライフのスタートを切ったオーナーの物語
2025.11.18 愛車広場
-

-
家族との日々に再び 日産・ノートを迎え入れたオーナーの物語
2025.11.17 愛車広場







