東京から香川に移住しトヨタ・86で田舎暮らし! 夢は86でレース参戦



生まれも育ちも東京だという「きぃちゃん」さんは、大人になるにつれて“このまま東京で過ごすことが自分にとってベストなのか?”と考えるようになったそうです。

数分おきに電車が来て、近くにコンビニやスーパー、トレンドの服が何でも揃うショップがあるなど、特に不自由は無かったそうですが、どことなく息苦しさは感じていたということです。

今回は、きぃちゃんさん×トヨタ86のお話をお届けします。

―――香川に移住したのは、いつ頃だったのですか?

大学4年生の時です。3年生くらいになると、どこの会社の面接を受けるのか?などの話を友達とするようになったんですよ。その時に、学生じゃなくなって、これから社会人として働くんだという責任感のような物が自分の中で生まれ、“将来何がしたいのか?”を真剣に考えるようになったんです。

それで、ちゃんと自分自身と向き合った結果、畑で野菜を育てたり、鶏を飼って卵を採るといった自給自足の生活がしたいと思うようになりました。

在学中にミスコンに出場し、沢山の人に自分を知ってもらうという経験をしてから、SNSを使った発信には興味があったというのもありますね。それで、ありのままの田舎暮らしを発信してみようと思ったんです。

―――なるほど。ところで、移住地に香川を選んだのは何故ですか?

大学3年生の頃に全国津々浦々を旅したんですけど、自分の肌に一番合ったのが香川だったんですよ。色々なご縁があって知り合いもできたし、食べ物、人、風景などが自分とマッチするというか……。

ちなみに、86に乗るようになったのは、香川に来てから仲良くなった友達が、クルマを趣味にしている人が多かったからというのが大きいです。

―――ちなみに、東京ではクルマに乗っていたのですか?

公共交通機関が発達しているから、乗る必要もないだろうと免許は持っていませんでした。

だけど、香川だとそうはいかなくて、基本的に自分で運転して目的地に辿り着くというスタイルが主だから、香川に移り住んでから急いで免許を取ったんです。そこから、クルマを運転するという日々がスタートしました。

―――運転はどうでしたか?

すごく楽しかったですよ。というのも、私は今まで“何もしない時間”を体験したことがなかったからです。電車に乗れば勉強をしたり、学校に行けば友達と話したりなど、常に何かをしていましたから。

1人で運転すると精神的にとても回復すると感じたんです。リラックスしているからか、アイデアも沢山湧いてくるし、自分のやりたいことも見つかりやすいといいますか。

そんな時に、“MFゴースト”というアニメにハマったんです。「主人公と同じように、MT車をあんな風に運転してみたい!」と思っていたら、タイミングよく主人公と同じグレードの赤い86が見つかり、AT限定解除して、現在に至るという感じです。

―――おぉ!トントン拍子ですね♪

そうなんです……と言いたいところですが、MT車を初めて運転した日は、これ大丈夫かな?なんてドキドキしましたよ。エンストもかなりしていましたしね(笑)。楽しむなんて余裕は全くなくて、何というか……不安しかありませんでしたから(笑)。

練習し自分で操作する楽しさや、ギアを変えるタイミングがすぐにつかめてきて、クルマと会話してるなと感じられるようになりました。猛特訓のおかげで大分自信がつき、86の納車2日後に香川から東京まで10時間かけて帰って、大学の卒業式に出席しました。

―――もう!そんな大事な日に!納車2日後なんて!!大胆すぎますよ!

いや〜、どうしても、最後に大学の前で86を撮りたくてですね。YouTubeを見てくれていた子もいたから、「コレが例のやつか!」なんて声をかけてくれたりしました。

運転でヘロヘロだったけど、一生の思い出になりました。

86を愛車として迎え入れて本当によかったと思うんです。
今まで趣味なんてなかったけど、好きなことがあるってすごく幸せなんですよ。私みたいなクルマ好きの人達が集まって、お互いに好きを共有するという時間が、今の自分にとっては無くてはならないものになっています。

そんな私のカーライフをYouTubeを通して色々な人に知ってもらって、自分も乗ってみようかなと思ってくださる方がいたら、さらに嬉しいですけどね♪

だからこそ、今後もYouTubeで発信して、全国の人と繋がっていきたいと思います。旅も好きだから、各地に出向いていきたいなとも思っています。

それと、夢はサーキットでレースをするということです。何回か走ったことはあるのですが、もっと本格的に学んで、いつかは86でレースに参戦したいと思っています。

まだまだ 挑戦したいことが沢山あると話してくれた きいちゃんさん。一つずつ挑戦し、悔いの残らないようにハンドルを握っていきたいということです。

【YouTube】
きぃちゃんネル

(文:矢田部明子 写真:きいちゃんさん提供)