キャンプにサーフィンにDIYに大活躍も、不便だからこそ愛着が湧くランドクルーザー76

  • トレーラーを引くトヨタ・ランドクルーザー76


どんなクルマに乗りたいか?と尋ねられたら、「自分の好きなクルマに乗りたい」と答えると話してくれた「Taichiroさん」。そこさえクリアしていれば、スポーツカーでもSUVでもファミリーカーでも、何でも良いのだ!ということです。

そんなTaichiroさんの現在の愛車は、2014年にランドクルーザー70の復刻モデルとして登場した再販ランドクルーザー。

今回は、Taichiroさん×ランドクルーザー76のお話をお届けします。

――“自分の好きなクルマに乗りたい”って、これに尽きますよね

  • トヨタ・ランドクルーザー76

そうそう!結局は“このクルマに乗りたい”ということが大事だと思うんです。免許を取った時からそれだけは実行していて、スポーツタイプのAE92のカローラレビン、ミニバンのグランビア、軽バンのエブリイ、SUVのムラーノといった色々なジャンルのクルマを乗り継いできました。

愛車に統一性がないね〜なんて言われることもありますが(笑)、“その時に乗りたいクルマ”という一貫性はあるつもりです。

――あ、あの……すみません。私も、統一性が無いなと思っちゃいました……。

あはは(笑)、ひどいなぁ!世代的に“頭文字D”よりも少し前だから、“よろしくメカドック”や“シャコタンブギ”といった漫画が流行っていてね。子供の頃からずっと読んできたから影響を受けて、好きなクルマで、自分の思うカーライフを送るということに憧れていたんです。

そんな僕が免許取った時は走り屋全盛期で、AE92のカローラレビンが初めての愛車となりました。仲間はS13シルビアやFC3SのRX-7、AE86スプリンタートレノなんかに乗っていて、よく一緒に走りに行きましたよ。そこで、走ることの楽しさを学んだ感じですね。

――そのままスポーツカー一直線とはならなかったのですか?

  • トヨタ・ランドクルーザー76とサーフボード

ならなかったですね。というのも、現在進行形で“クルマと一緒に楽しむライフスタイル”が大事だと思っているからです。

もちろんクルマも好きだったけど、当時の僕はサーフィンとスノーボードにハマっていたから、レビンだとボードが積めないわけですよ。だから、軽バンのエブリイに乗り換えたんです。

そこから、大人数で楽しみたいということで、ディーゼル規制で乗れなくなるまではグランビアに、その後は結婚のタイミングで乗り心地が良くてサーフィンも頑張れば行けるムラーノに乗り換えました。

――ムラーノの好きなところは、何だったのですか?

  • トヨタ・ランドクルーザー76のリヤ

リアにボリュームあって丸っこくてワイドで、後ろから見た時に、可愛さの中にカッコ良さがあるところが好きでした。僕はリアからの見た目がすごく重要で、ランクル76にしたのも、角ばっていてタイヤが付いて男らしいというのが良かったんです。

――ほかに、ランクル76の好きなところはありますか?

ハイオクで燃費は6km/l、自動運転どころかマニュアル操作、乗り心地はトラックみたいにふわふわしてるし、ブルルンというクルマらしい音がするところが大好きです!

――私もランクル76が愛車なので言えるのですが、人によってはダメなところが良かったりするんですよね

  • 粘土で作った犬のシフトノブ
  • シフトに装着された粘土で作った犬のシフトノブ
  • 粘土で作った犬のシフトノブ
  • シフトに装着された粘土で作った犬のシフトノブ

そうなんですよ。不便なところに愛着が湧くんですよね。坂道でベタ付けされると後ろに下がって当たるんじゃないかと焦ったり、シフトが入りづらい時もあるし、クラッチはかなり踏み込まないといけないけど、意外とここが好きだし、それよりも所有欲を満たしてくれるところが気に入っています。

あと、シフトレバーが遠くいのもあるのですが握りずらいと思っていて、最近はシフトレバーを作り始めました。粘土で原型を作って、レジンで固めるなどして試行錯誤しております。完成はいつになるやら……。

――このワンちゃんは?

  • ボストンテリア

呼んでも全く来ない、我が家の愛犬のボストンテリアです(笑)。オヤツにも釣られない、大通りを突っ切って脱走していくような、手の掛かる奴なんですけど、それが可愛くてね。

――ランクル76と一緒ですね(笑)。

言われてみれば、確かにそうですね(笑)。そういう、ちょっと手のかかる奴が好きなのかもしれません(笑)。

通勤、趣味のサーフィンやスノボ、家族で始めたキャンプに大活躍してくれるので、走行距離は11万kmを突破して、今後もまだまだ増えていきそうです。

あと荷室に荷物を積みやすくするキットを作ったのですが、そこに子供がうれしそうに乗り込むのを見ると、幸せだなぁと感じます。

  • トヨタ・ランドクルーザー76のラゲッジルーム

――今後は、どんな風に乗っていきたいですか?

妻には本当に必要なのか?と聞かれますが、シュノーケルを付けたいと思っています。専門店が家の近くにあって、あのシュノーケルを付けたデモカーがすごくカッコいいんですよ。使うかと聞かれれば、おそらく使わないと答えるのかもしれませんが……。

  • トヨタ・ランドクルーザー76の左サイド

Taichiroさんの趣味との相性抜群なランクル76ですが、。これからも自分らしくカスタムしていくと話してくれました。“今一番乗りたいクルマ”と、どんどんTaichiroさんらしいカーライフを送って下さい!

【Instagram】
Taichiroさん

(文:矢田部明子 写真Taichiroさん提供)

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