父子の会話はマツダ RX-7の車内で。一目惚れの愛車と極上時間
もともとスポーツカーにはあまり興味がなかったというdaiさん。ところがある日、街中でマツダ RX-7を目にしてからは今までの価値観が180度変わることに。
未知のスポーツカーをどうしても手に入れたいという一心でSNSを駆使して情報を集め、クルマを調べ、そうして出会った愛車はまさに最高の相棒。憧れのクルマで過ごすひと時は親子の中も深めてくれたそうです。
そんな、daiさん×RX-7 タイプRバサーストのお話です。
――ちょうど2年くらい前にRX-7が納車されたみたいですが、これまではどんなクルマに?
このクルマの前はスポーツカーには興味がなくて。前はトヨタのRAV4とかSUVのクルマに乗っていました。
――そんなdaiさんがRX-7に乗ろうと思い立った理由は?
ズバリ言うと一目惚れだったんですね。ある時、はじめて街中でこのクルマを見た時に「なんだ!このクルマは!!」と衝撃を受けて気が付いたら目で追っていて。それで調べてみたらマツダのRX-7ということを知り、欲しくなったというのがきっかけです。
――もともとスポーツカーには興味がなかったということですが、RX-7を中古車として探すのはかなり苦労されたのでは?
探すときは見た目のキレイさも大切ですが、エンジンの状態はもちろん、点検記録簿が付いていることや、できればノーマルの状態であること、そして走行距離が少ないもので……ということで中古車を探していました。
もちろん、ここまで揃っているクルマを見つけるのは大変だと思うのですが、僕の場合は運が良くて走行距離が6万キロくらいのこのクルマを見つけたんです。
正直、金額としては相場よりもだいぶ高い印象がありましたが、見た目も状態も圧倒的に良かったし、これから乗っていく上でスムーズに乗れるかなと思いました。
――このクルマ以外にも検討したRX-7はありましたか?
このクルマの他にも1台実車を見に行きましたが、そっちはちょっと状態が良くなかったり、ボディカラーがブラックのせいかピンと来なかったんです。なので、白いボディのこちらの方がいいかなと思ったので、それで背中を押された感もあります。
――これまでdaiさんはスポーツカーに乗ってこなかったし、あまりクルマに興味がある方ではなかったということなので、いきなりRX-7を買われたとなると、周りの方々は驚いたんじゃないですか?
確かに友人たちからは「何これ!?」って感じで驚かれました(笑)。ただ、父がもともとクルマ好きでスポーツカーにも乗っていたので喜んでくれましたね。納車の時も付いてきてくれたし、一緒に運転するようにもなりました。
――今まで乗っていたクルマとはだいぶキャラクターも変わるので、最初に乗った時には色々感じたこともあるかと思いますが、いかがでしたか?
僕がスポーツカーのことを分かっていなかったというのもありますが、正直なことを言うと内装は金額に見合うものではないなと思ったりしました……。
でも、運転すると「さすがスポーツカー!!」って感じの走りをしてくれて。アクセルを踏んだ時の加速感やMT車ならではの運転する感覚とかは本当に刺激的でした。
RAV4とは乗り味が全然違うというのもあって、エンジンをかけた瞬間から本当にワクワクしたし、これがスポーツカーの醍醐味だなって思いました。
――走っていて楽しいクルマということで、お出かけすることも増えたのでは?
僕自身、もともとアウトドアで遊ぶのが好きな方なので割と出かけるタイプだったのですが、このクルマになってからは特に用が無いのについ乗るようになりました。
だから出かける回数そのものは増えたわけですが、その代わりにガソリン代がだいぶかかりますね(笑)。
目的地は特に決めていないのですが、山道とかのワインディングのあるところを選んで走るようになりましたし、洗車場にもよく行くようになって、自分で手洗いをするようになりました。それもあり、愛着が今までのクルマよりも段違いで出てきました。
――愛着が湧いてきたということですが、クルマをカスタムしようという思いはあるのですか?
いや、カスタムをする気はあまりないです。というのも、僕の中での完成形は純正の状態そのものなんです。社外品もたくさんありますが、マツダが世に送り出したRX-7のノーマルの状態をいかに維持して乗っていくかというのが僕のテーマです。
しいて言えば、僕の好みで車高を少し下げたいかなとは思いますが、どちらかと言うと現状を維持することにお金を使っていきたいなと考えています。
――このクルマに乗り出してからはだいぶ勉強をされたのでは?
このクルマを購入する前からRX-7だけに関してですがそれなりに知識は入れるようになりました。それこそSNSでこのクルマに乗っていたオーナーさんにDMをして、わからないことはとにかく教えてもらうようにしていました。
もちろんネット上にも情報はたくさんありますが、実際に乗っている方の生の声の方がリアルなのでかなり重視しました。皆さん丁寧に教えてくれる方がほとんどだったので本当に助かりましたし、今も感謝しています。
――そうした経験があったからこそ、オフ会やコラボ撮影にも臆せず参加できたということもありましたか?
ありました。納車前からアドバイスを下さった方と一緒に並べたりその周りのお友達とも交流する機会が増えて、今でもおかげさまでさまざまな交流があります。
――このクルマを所有されて2年ほどが経ちますが、1番の思い出というと?
納車当日のことですが、帰りにミッションブロ―が起こったんですね。すぐにお店の方に連絡して助けてもらったのですが……。これが、嫌な思い出ではありますが、一番印象深いです。
最初に旧車の洗礼を受けたことでこうした不具合に対しても「直して乗ればいい」という気持ちになりましたし、旧車のオーナーとしての心構えができたかなと思います。幸い、それ以降大きな故障はないので運がいい方かもしれません。
いい思い出と言うと、コンビニとかに停車しているといろいろな方から声をかけてもらえるようになったことですね。本当に老若男女、いろいろな人から声をかけられて知り合いが増えたというのが印象深いですね。
あとは、実家に帰った際、父と一緒に乗るのですが、何気ない田舎道を父と2人で運転して会話するのがいい思い出になっています。
――以前と比べて、お父さんと会話をすることは増えましたか?
増えましたね。何なら地元に帰ることも増えたと思います。あの車内だからこそ会話できるみたいなこともあるみたいで。親子仲もよくなったかもしれません(笑)。
――そんなRX-7の中で特に気に入っているところは?
このクルマの魅力は何といっても曲線美だと思うんですね。正直、このクルマはどこから見ても美しいのですが、斜め前から見てもらえると曲線が美しく見えるかなと思うので、特に気に入っています。
――このクルマでまだまだやりたいことはたくさんあると思いますが、今後の予定は?
海に行ってみたいですね。もともと僕は長野県に住んでいて海がないからなんですが、海に憧れがあって。海岸沿いを走って写真を撮ってというのには憧れがあります。今年の夏こそ、ぜひ実現したいです。
――では、daiさんにとってRX-7はどんな存在ですか?
極端なことを言うと「家族」みたいな存在ですね。今や僕には欠かせないです。雰囲気としては仲良しの双子の男の子って感じですね。気が合うし、どこに行くにも一緒でずっと楽しく遊べるみたいな。そんな存在だからこそ、これからも楽しい思い出をたくさん作っていきたいです。
【Instagram】
Daiさん
(文:福嶌弘 写真:Daiさん提供)
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