一見すると仕事クルマ、でも僕のエブリイは自作ベッドを備える究極のホビーカー
コンパクトなスズキ・エブリイのキャンピングカー仕様でアウトドアライフを存分に楽しむ「エイジさん」。数年前に空前のキャンプブームを迎えた日本でしたが、エイジさんがキャンプにハマったのはじつに34年も前のこと。テントからキャンピングカーにシフトしたのには「大きな出来事」があったといいます。
今回は、エイジさん×エブリイのお話をお届けします。
―――「大きな出来事」って、どんな事件だったんですか?
テントを張って、焚き火をしてと、大自然の中で過ごすのが好きで始めたキャンプでしたが、ある日、いつものようにテントの中で寝ていると、外でガサガサと音がし始めたんです。不審に思って近づいてみると……。
―――え……。まさか、今問題になっている熊か何かですか?
いえ、熊ではなかったんですが……。でも、その可能性も十分にありましたよね。もしも熊だったとしたら、こうして取材を受けることができなかったかもしれません……。そう考えると、何だかゾッとします。
―――う〜ん。熊じゃないとなると、猪? あっ!猿ですか!?
正解は、野犬でした。「何だ〜、犬なら大丈夫だよ〜」なんて思うかもしれませんが、集団で襲ってくると結構怖いんですよ。まあまあ凶暴ですしね……。あとは、全く知らない人に食料を持っていかれることもありましたし(笑)、それこそ猪などの野生動物に遭遇してしまうこともありました。
なので、我が身を守るために“車中泊”を始めたんです。なんせ、車中泊なら鍵がかけられますからね!
―――熊も怖いですが、ヒトもなかなかインパクトがありますね……。車中泊の相棒にエブリイを選んだのはなぜですか?
“荷室の寸法が広い”というのが一番の理由です。軽スーパーハイトワゴンに乗っている時もあったんですけど、ひとりで寝る分には不満はないものの、奥さんとふたりとなるとやっぱり狭いんです。そんな悩みを抱えながらいろいろ調べたところ、軽自動車規格を最大限に活かしたエブリイがベストだと気付きました。加えて、どんなシーンにも溶け込めるというのが良かったです。
―――どんなシーンにも溶け込めるとは?
このエブリイはプライベートだけではなく、仕事でも使っているんです。お得意先にクルマ屋さんが何軒かありましてね。それぞれ違うメーカーだから、自分のクルマを選ぶとなると気を使う部分があるんです。だけど、エブリイのような軽バンだと“働くクルマ”というイメージがあるから、乗って行きやすいというわけです。
あとは、小さい頃から、シンプルで機能的なトラックや軽バンなどの商用車が大好きだったから、このデザインが好きというのもありました。
―――エイジさんのエブリイは、リアのクォーターガラスがパネルで埋まっていて“働くクルマ”っぽい雰囲気があり、すごくカッコ良いです。
ありがとうございます♪ アメリカの配達バンっぽいかなー?と思ってやってみました。だけど、この部分を埋めると小ざっぱりし過ぎちゃったから、日本地図のカッティングシートを貼ってみました。
―――なぜ、日本地図を貼ったのですか?
歴代の愛車にも、この日本地図ステッカーを貼っていたんです。当初の予定では、訪れたことのある場所にシールをペタペタ貼っていくつもりでした。だけど、結局行く場所が毎回一緒で、なんか本州ばっかりに集中して絵的に汚くなるだけだなと感じてやめたんです(笑)。
―――それってあるあるですよね。私も、タンスの中に気付けば同じ服ばかりあります……。
そうそう! 結局、好みって変わらないんですよ。僕も若い頃に流行った“純正スワップ”にずっとハマっていますから(笑)。
純正パーツを使ってカスタムするというやつなんですけど、ハスラーのホイールを使って12インチから15インチにサイズアップしたり、エブリイワゴンの前後バンパーを装着して車高を落としたりしています。僕のエブリイ(バン)で車高を落とすと法律に引っかかるけど、エブリイワゴンのバンパーに変えるとテールランプが薄くなるから少しだけ落とせるんです。落とすといっても、本当にちょびっとですよ(笑)。
だけど、こういうのが自分にとっては大きな差なんです。先程もお話しした通り、仕事でも使うので、そこはしっかりしたくて。あとは、構造変更をして、荷室にベッドキットを装着しています。
―――あのベッド、とても寝やすそうです。
実は、あのベッドキット自作なんですよ!
―――ええええ! サイズもピッタリだし、木製なので市販品かと思いました。
嬉しいですねぇ♪ 趣味の一貫で作り始めたんですけど、仕事場にエブリイで行くと「これ作ってよ!」と好評で、もう何台も友達のを作っています(笑)。
コツは、ストライプ柄の生地を使うことです。キャラクターの書いてある生地を使うと、ギュッと引っ張ったときに横に伸びちゃうから仕上がりが大変なことになっちゃう(笑)。
―――流石は職人……。
いやいや! 商売としてはやっていくつもりはないけど、そう言われるとニヤッとしちゃいますよねぇ(笑)。自分がカーライフを満喫しているように、ほかの人にも楽しんでほしいから、作るのはなかなか大変だけど、頼まれればベッドキットを作成しちゃうんです。
僕のようにベッドキットを装着してキャンプに行くも良し、仕事で使うも良し、カスタムパーツだって沢山あります。エブリイは、とにかく楽しめるクルマなんですよ。
今週末は、結婚記念日に奥様とキャンプに行くというエイジさん。これからも、無限の可能性を秘めたエブリイとカーライフを送っていくということです。
【Instagram】
eiji.takuboさん
(文:矢田部明子 写真:エイジさん提供)
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