今こそコペンに乗ろう! 昔から憧れていた軽オープンカーで走り出す
今回取材する「堤厚志さん」にとって、自転車のように使いやすく、親しみがあって、だけどちょっと特別な存在なのが“コペン”。いつかは乗りたいと思っていたものの、なかなかタイミングが合わず、気づけば何十年も時が過ぎていたと話してくれました。そんなダイハツ・コペンが納車されたのは、少し暑くなり始めた今年6月のこと。念願叶って、ついにハンドルを握るときがきたと、うれしそうに話してくれました。
今回は、堤厚志さん×コペンのお話をお届けします。
―――コペンを購入したきっかけは何ですか?
漠然と“軽自動車でオープンカー”というクルマの生産が、終わってしまう気がしたからです。
―――それならベストタイミングでの購入でしたね! 2026年8月末をもって生産終了と発表されましたから。
そうなんです。ディーラーで判子を押して数日後に、そのニュースを見ました。今思えば、虫の知らせだったのかなぁ?と思います。生産終了は非常に残念ですが、その分、コペンをいろいろな場所に連れていってあげたいと思います。
―――夢が膨らみますね♪ “軽自動車でオープンカー”となるといくつか選択肢もありますが、コペンに乗りたいと思ったのはなぜですか?
僕にとってコペンというのは、特別で、それでいて身近で、親しみのある唯一無二のキャラクターだからです。“乗りたいクルマリスト”というのが子供の頃か
あったんですけど、コペンは随分前からリスト入りしていました(笑)。
―――身近で親しみがあるということは、ご家族が乗ってらっしゃったのですか?
いえ、そういうわけではないのですが、クルマ好きになった幼少期を思い出させてくれるような懐かしさがあるからです。僕は昭和40年生まれで、幼稚園児の頃は今のように、クルマなんて誰でも買えるってわけじゃなかったんですよ。
寒くなり始めたら焼き芋屋さん、夏はトラックの荷台に氷を積んで運んでいる軽の三輪を街中でよく見かける時代でした。一般家庭がクルマに乗れるようになったのは、木造の家がなくなってビルが建ち、土の道路がコンクリートに舗装されて、いろいろなものがどんどん新しくなっていった10歳くらいの頃でした。そんなときに街中を走っていたのが、スバル360やVWビートルといった少し小さめのクルマだったんです。
それくらいに“サーキットの狼”という漫画にハマって、作中と同じスーパーカーやスポーツカーの実車を晴海のモーターショーで見たときは衝撃が走りました。そこで配られる厚いカタログがまたカッコよくて、めくるたびにワクワクしたのを覚えています。毎年開催されているのに、うちのルールは2年に1回だけ行けるというのがあって、その年のモーターショーが終わったら、次のモーターショーを首を長〜くして待っていた記憶があります(笑)。
とまぁ、そんな思い出をギュッと詰め込んだのが、スポーツカーでありオープンカー、ちょっと小ぶりなコペンだと思っているんです。
―――だから、GRグレードに乗っていらっしゃるんですね。
はい。シートがバケットで、ハンドルはMOMO、パキッとした目の覚めるような赤のボディーカラーがとても気に入っています。クルマの持つ性能を少し引き出してあげられればということで、パフォーマンスアップを目的にマフラーをD-SPORT、スプリングはジムカーナ用に、ブレーキホースはカチッとしたブレーキタッチを目指してステンレスメッシュタイプに替えています。乗り心地はちょっと悪くなったかもしれないけど(笑)、カーブではスーッじゃなくてキューッと吸い付いたように曲がっていくから、クルマと一緒になって走っていく感じが味わえて大満足しています。
―――走行距離がどんどん伸びていきそうですね♪
走りを自分好みにしたということもあって、プライベートだけじゃなくて通勤でも乗るようになっちゃったから、間違いなく伸びていきそうですよ〜(笑)。ただ、ここ何ヶ月か乗ってみて感じるのは、コペンの魅力は“走り”よりも“オープンで走る”ということです。
―――と、いいますと?
春や秋は心地よい風を肌で感じられるし、山に行ったら目で紅葉の美しさを、海なら潮風の匂いと海水浴の賑わいを耳で楽しめる。窓越しじゃなくて、直接五感で感じて走れるというのは、オープンの良さだなとオーナーになって初めて知りました。
―――コペンで今後、挑戦してみたいことはありますか?
夢は北海道一周! そして、まだ走ったことのない日本海側をドライブしてみたいと思っています。助手席の妻には、美味しいものを探しにという名目でね♪ 夢だったコペンにやっと乗れたわけですから、これからもっと走行距離を伸ばしていきたいと思います。
中古車市場でも人気のあるコペン、堤厚志さんのお話を伺っているとその理由が何となく分かったような気がします。良いクルマというのは、利便性や走行性能よりも、オーナーとどんなカーライフを過ごせるのか?が、鍵ということでしょう。
(文:矢田部明子 写真:堤厚志さん提供)
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