通院が楽しくなる、オープンカーの魔法。かけがえのないコペンとのドライブ
「透析をお勧めします」と、長年通っていた主治医から告げられたと話してくれた「コペ吉さん」。そろそろだなと心の準備はしていたそうですが、いざその時がきてしまうと、少しだけ不安が押し寄せてきたと話してくれました。そんなときに購入したのがダイハツ・コペン セロSで、このクルマのおかげで通院がそこまで嫌ではなくなったということです。
今回は、コペ吉さん×コペンのお話をお届けします。
―――購入したのは、いつごろですか?
去年の暮れに納車されました。ちょうどそのころに透析療法が始まって、間に合ってよかった〜なんて安堵した記憶がありますから。2日に1回ほど、30分くらいかけて病院へ足を運んでいるんですけど、コペンのおかげで晴れやかな気持ちで通院することができています。往復1時間って、ドライブにはちょうどいい時間ですしね♪
―――なぜ、コペンを愛車に選んだのですか?
オープンカーだったのと、シートヒーターが付いているから冬に屋根を開けても寒くないし、電動で屋根が開くから煩わしさもない、トランクに荷物を思った以上に積むことが可能で、サイズ的に小回りがきいて裏道を通れるから実用的だと思ったんです。
実は、透析が決まったときに「来るべき時がきたな」というのと、「何だか嫌だな」というふたつの気持ちが自分の中であったんです。どちらかと言うと私は後者の気持ちが少し強かったけど、やるしかないわけで……だったら、いっそのこと通院時間を使って、心の中のモヤモヤを風で吹っ飛ばしちゃおうという発想に至って、コペンを購入したわけです(笑)。
ちょっと子供っぽい思い付きだったかもしれないけど、納車から2ヶ月が経った今、大正解だったと確信しています。あとは、子供のころからの夢だった“オープンカーに乗る”が叶ったので、これはこれで人生のいい転機だったのかなと思っています。
―――ずっと、オープンカーに憧れていたのですか?
僕が子供のころ、近所で俳優の森田健作さんと石橋正次さんが『おこれ!男だ』というドラマの撮影をしていたんです。石橋正次さんは、MGのオープンカーを運転して現場に通っていて、たまたま近くにあった親戚のガレージに撮影期間中そのクルマを停めることになったんです。
私はこの機会を逃してなるものかと、石橋さんのMGを見に親戚のガレージに通い詰めるようになってねぇ(笑)。田舎でオープンカーを見る機会なんてなかったからキラキラして見えたし、何より乗っているのがテレビの中の人で“オープンカー=カッコいい!自分も乗りたい!”と、憧れの象徴になったんですよ。
そのときに、オープンカーといえばMGのようなクラシカルなデザインというイメージが付いてしまって、セロSというグレードを選びました。
―――確かに、一番クラシカルなのは“セロ”ですものね。
ボディーカラーをセロ専用色の“ブリティッシュグリーン”にしまして、これもそう見える要因のひとつになったかなと大満足しています。加えてスタイリッシュさもプラスしたかったから、ルーフにシルバーのラッピングをしてもらいました。
ほかに気に入っているのは丸いライトで、先代のアイデンティティを受け継いでいて、とても可愛らしいなと感じます。ちなみに、このライトは昼間も可愛いし、暗くなってライトを付けても可愛いんですよ。これがあるから、少々足回りが硬くても我慢しようとなるわけです。
―――猫可愛がりですね……(笑)。コペ吉さんの“Sまろ”はビルシュタインの足が入っているから、足回りは硬めなんですか?
自分が想像していたのよりも硬めでねぇ(笑)。フロアが震える感じがあるから、柔らかめにして、シャシーに負担をかけないように乗りやすくしていこうかなと考えています。
そういうのを調べていて、コペンっていいなと思ったのが、YouTubeにカスタムに関する動画がたくさん上がっていたり、SNSでコミュニティがいろいろあって、何とかなりそうだということです。足回りについてちょっと調べただけでも、それ以外の「ボディがやれてきて屋根が電動で閉じなくなった際の対策方法」とか、いろいろアップされていますからね。長く乗っていきたいので、こういうのって頼もしいです。
―――私もいろいろなオーナーさんに取材していますが、コペンオーナーさんの繋がりは、確かに深いと感じます。
やっぱりですか!? たしかにXで“コペンオーナーになりました”と自己紹介をしてみたら、フォローしてくださる方が何人かいらっしゃったんです。今までの愛車では“オフ会”というものに参加したことがなかったから、これを機に足を運んでみようかな〜なんて思っています。
―――始まったばかりのコペンライフですが、やりたいことだらけですね♪
はい! 直近の目標としては、海のそばをオープンにして気持ちよく走ることです。ゆったり、のんびり、ただひたすら走ってみたいと思います。
不思議なもので?嫌だなと思っていた通院が、屋根を開けて風を感じるだけでワクワクする時間に変わったんです。これこそが、オープンカーの魅力なんですよ。
とても速いわけじゃない、車内が静かなわけじゃない、決して快適なわけじゃない。だけど、オープンカーにしかかけられない魔法があるんです。そして、私はその魔法にかかってしまいました。だから、明日ハンドルを握ってコペンを運転するんです。
オープンカーにしかない魅力を、熱く語ってくれた コペ吉さん。そして、冬が終わると、絶好のオープンカー日和の春が来るとうれしそうに教えてくれました。桜の花びらが舞っているところを、颯爽と走っていくコペンが目に浮かびます。
(文:矢田部明子 写真:コペ吉さん提供)
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