国際運転免許証で海外ドライブ!正しい知識で快適なドライブ生活を!

日本で免許を取ったドライバーであれば、国際運転免許証を取得することで多くの国で車を運転することができます。難しそうと思われるかもしれませんが、実は試験などはなく、申請すれば取得することができるもの。海外に行ったときには、国際運転免許証を使ってドライブを楽しんでみませんか。

長期旅行、出張etc…海外でも快適にクルマを運転!

国際運転免許証があれば多くの国で車を運転することができるように。また必ずしも必要ではなくても、携帯しておくと安心です。

旅行で海外に行ったとき、電車やタクシーじゃなくレンタカーで移動したい!出張や留学など長期の渡航になるときに車が使いたい!そんな場合には、国際運転免許証を取得しておきましょう。

日本はジュネーブ交通条約を締結しており、締結国間で有効となる国際運転免許証を受けることができます。旅行で人気の渡航先も、国際運転免許証を取得することで運転が可能になる締結国がたくさん。またジュネーブ交通条約を締結していないドイツでも、個別の取り決めで国際運転免許証が有効となっています。

国際運転免許証は日本の免許証を取得していれば、国籍に関係なく発行することができます。各都道府県の指定する警察署や、運転免許センターで申請しましょう。運転免許センターでは、必要な書類などを揃えて行けばその日のうちに発行してもらえます。警察署で申請した場合は、都道府県によりますが2~3週間ほど時間がかかります。
※土・日・祝日は受付を行わないこともあります。受付時間も場所によって異なるので、あらかじめ問い合わせをするなど調べておきましょう。

【国際運転免許証を発行するために必要なもの】
・日本国内の免許証
・海外渡航を証明する書類(パスポートでOK)
・国外運転免許証交付申請書(免許センターや警察署でもらえる)
・申請用写真(縦5cm・横4cm)
・認め印(署名でも可)
・交付手数料2,400円(愛知県の場合)
・過去に交付された、未返却の国際運転免許証(以前に交付されたものが手元にある場合)

警察署で申請して後日送付してもらう場合は、郵送料が別途かかることがあります。また本人確認が必要なので、申請は必ず本人が行いましょう。

そもそも国際運転免許証ってどんなもの?

国際運転免許証はパスポートより一回り大きい文庫本サイズの紙製の冊子。身分証明書として認められない場合もあるので、パスポートなども持っておきましょう。

国際運転免許証は「免許証」と付いていますが、それ自体に効力はなく、日本の免許証で他の国や地域でも運転できるようにするためのもの。その人が持っている自国の免許証の翻訳という意味が強く、実際に運転するときには日本の免許証の携帯も必須です。
一度取得すれば、有効期限内は何度でも使うことができますが、その間に日本の免許証が失効となった場合は当然国際運転免許証も使えなくなります。

国際運転免許証の有効期限は1年と決められており、それ以上滞在する場合には一時帰国して更新しなければいけません。帰国が難しい場合には、日本の免許証をその国の免許証に切り替えたり、新たにその国の免許証を取得する必要があります。

地域によっては国際運転免許証で運転できる期間が1年ではないことがあります。アメリカに長期滞在する場合、州によっては1年たたなくても現地の免許証を取得しなければいけないことも。たいていは現地の総領事館や観光局などで情報が提供されているので、渡航前にぜひチェックを。

また、日本の免許証の有効期限が1年未満の場合、国際運転免許証を取得することができません。その場合は免許証の期限前更新を受けましょう。海外渡航の予定がある場合は、通常の更新に必要なものの他に、パスポートを持って行けばOKです。ただし次回の更新期限が1年早くなることに注意しておいてくださいね。

期限前更新について知るなら、こちら!
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海外なのに国際免許証がなくても運転できる!?

どんな国でも海外であることを意識して行動することが基本。「日本より安全な国はない」と思って、運転時にも危機管理を徹底しましょう。

実は海外でも、国際運転免許証がなくても運転できる地域があります。例えばハワイやグアム。期限付きですが日本の免許証で運転することが認められており、レンタカーなどは日本の免許証と本人名義のクレジットカードを見せれば借りることができます。ハワイでは入国後1年以内、グアムではグアム到着後30日以内となっているので、パスポートなども一緒に携行してくださいね。

また年齢制限が日本と異なり、21歳以上でないと運転できないので、この点にも注意が必要です。
同じく90日間は日本の免許証で運転できるスイスでは、18歳から運転はできますが、レンタカー会社が独自に年齢制限をしていることが多いので、あらかじめ調べておきましょう。

ただし法令上は日本の免許証で運転可能な地域でも、事故や違反で取り締まりを受けたときに現地の警察が日本の免許証を読めない!なんてトラブルも起こっています。もし無免許として処理されてしまうと、裁判所に出頭なんてことにもなりかねません。そのため、たとえ上記の地域であっても、免許の内容を翻訳してある国際運転免許証を持っておくことをおすすめします。

また日本人旅行客の多いハワイやグアムでは、車上荒らしに要注意!
ショッピングセンターや観光地の駐車場では、現地人らしいことをして狙われにくくするのがオススメ。たとえば、駐車時にハンドルにタオルをかけたり、車内を乱雑に散らかしておいたり。また現地の新聞を置いておくのも効果的だとか。

その他、意識せずやってしまいそうなのがバックで駐車すること。日本では当たり前に見られる光景ですが、これが一番日本人らしい癖だそうです。
またレンタカーは貴重品を積んでいることが多いため、狙われやすいそう。車をちょっと離れるだけでも、バッグやカメラなど貴重品を置かないようにしましょう。

日本とは違う景色のなかでハンドルを握るのは、きっと素晴らしい体験です。でもトラブルに巻き込まれないように、現地の法令などをよく調べて、安全、快適なドライブを楽しんでくださいね。

[ガズー編集部]