ROOKIE Racingのガレージに可愛い笑顔あふれる! キッズガレージツアーに潜入取材
そして24時間を完走するだけでも過酷なこのレースで総合優勝を果たしたのは、ROOKIE Racing の1台として今季からST-Xクラスに参戦を開始した、14号車 中升 ROOKIE AMG GT3です。
ROOKIE Racing のみなさん、おめでとうございます。そしてすべての参戦したチームのみなさん、感動をありがとうございました。
それはROOKIE Racingのマシンを実際に整備しているガレージに入ることができる「ROOKIE Racing キッズガレージツアー」です。
2022年の富士24時間レースの際にも行われましたが、今年はお子様をよりフォーカスした内容にパワーアップ!
ガレージに入ってメカニックの方のお話を聞くだけでなく、SUPER GTマシンのエンジンルームやリヤハッチなどいろんなところを開けて見せてくれたり、組み立て途中のスーパーフォーミュラマシンを前にいろいろと説明してくれたりと、主役のお子さんよりも親御さんたちの方が大興奮!?
もちろん、お子さんも運転席に座ることができたり、いろいろなパーツや機材に直接触ることができて、とっても楽しそうでした。
そんな「ROOKIE Racing キッズガレージツアー」に潜入してきたので、その様子をお届けしましょう。
富士スピードウェイの西ゲート横にとっても大きな建物が最近できていますが、上の写真の右側がROOKIE Racingのガレージです。
左側の建物は、先日オープンしたばかりの「ウェルカムセンター」で、ROOKIE Racingのガレージと2階が繋がっています。今後はその2階からROOKIE Racingのメカニックのみなさんが実際にマシンをメンテナンスしている様子を見られるようになるのだとか。
(※基本的には撮影禁止とのことですので、お気をつけください)
さて、そんなガレージツアーにはお子さん10名+お子さんひとりにつき保護者の方2名までというみなさんが参加。第1部と第2部に分かれていましたが、編集部は第1部にて取材させていただきました。
ご参加のみなさん、取材にご協力いただきましてありがとうございました!
ちなみに左の写真で画面の中にいるチームのマスコットキャラクター「ルーキーちゃん」、チーム名の由来にもなっているROOKIE Racingのマスコットキャラクターですが、ヨークシャーテリアだって知ってましたか?
さあ、スタッフさんからの説明が終わったらAグループとBグループに分かれて、ガレージツアースタート!
見て下さい! この超大きくて、ピッカピカなガレージ!整備場とは思えないほどに、きれいに整頓されています。普段はここにスーパー耐久のマシンも入り、ROOKIE Racingがメンテナンスをする現役のレース車両全てが、整然とならべられているそうです。
今回のガレージツアーでROOKIE Racingが用意してくれたのは、
・SUPER GTに参戦する14号車 ENEOS X PRIME GR Supra
・スーパーフォーミュラに参戦する14号車 docomo business ROOKIE SF23
・インタープロトシリーズに参戦する「kuruma」
という最高峰レースの現役バリバリのマシン達!
そして、それぞれのマシンを説明してくれるのは、
・寺尾 由貴(てらお よしたか) SGTチーフメカニック(上の写真左)
・錦織 健(にしきおり けん) SFチーフメカニック(上の写真右)
と、こちらもスペシャルな方々を用意してくれていました。
まずはSUPER GTのGRスープラを体験している様子からお届けしていきましょう。
マシンを近くで見られるだけでなく、エンジンルームやリヤハッチ内部なども見せてくれるというサービスっぷり。もちろん寺尾チーフメカニックの解説付き!
これにはお父さんの方が興奮していろいろ質問していたりしましたよ。
その他にも、レースに使うアイテムをたくさん体験できました。
持ち上げている本物のタイヤとホイールはフロントタイヤで22kg、もう少し太いリヤタイヤは24kgくらいあるそう。こんなに重いと真っすぐはめるのが本当に大変そうですが、レース中は3秒から5秒で交換するそうです。
ホイールナットを「普通のクルマの10倍くらいの力」で一瞬で締めるインパクトレンチもお子さんには重そう。先端が磁石になっていてホイールナットが落ちないようになっているんですよ。少しだけ回してくれましたが、室内だけにすごい音が響き渡って、みなさんびっくり。
ステアリングは展示用のものもありましたが、なんと実際に使っているステアリングも触らせてもらえました。スイッチ一つ一つも何に使うのか教えてくれたりしましたが、お子さんは押したり回したりに夢中。
さらに、エアロパーツやブレーキパーツなども実際に見て触って楽しめるなど、時間いっぱい楽しめるようにいろいろ用意してくれた気持ちが伝わってきました。
そして、お子様限定ですが、お楽しみの運転席体験。これ本当にうらやましい!
実際に使っているマシンで、乗り込み口のあたりにもエアロパーツがたくさんあるので、気を付けながら乗り込みます。
座っているのを見るだけでもカッコいいですが、実際にシートから見た景色もカッコイイんでしょうね!
上の3枚目の写真のお子さんに乗ってみた感想を聞いてみると、スーパーフォーミュラよりもSUPER GTの方が乗り込むのは大変だけど座ってみた感じは少し広いそう。運転席に座ってみて、「本当に運転してみたい!」と目を輝かせて話してくれました。
また、こうしたガレージツアーについて、「すごく楽しいので、もっとやってほしいです。年に1回じゃなくて、レース観戦に来るたびに参加したいです」とのことでした。
お次はスーパーフォーミュラの体験の様子もお届けしていきましょう。
まず冒頭、錦織チーフメカニックから「売っているクルマです」との一言が!? イタリアのレーシングカーメーカーのダラーラ社が製作しているこちらのレーシングカーは、実際に購入できるそうです。
プラモデルのように説明書がついていて、どこにどんなパーツやネジを使っているのかなど書いてあるんだとか。
でも、エンジンがついていないため、実際に走らせることはできません……。
もし欲しい人がいたら、エンジンを売ってもらったり、メンテナンスをお願いしたりすることができるのでしょうか?
お子さんはノーズコーンの中が気になっている様子。何が見えたかな~?
少し(かなり?)マニアックではありますが、ミッションに使われるギヤを並べて組み合わせとか動き方を教えてくれたりもしました。レースが終わったら全部洗って傷の状況や歯が欠けてないかなど、一つ一つチェックするそうです。
スーパーフォーミュラも運転席体験をすることができました。
SUPER GTやスーパーフォーミュラもよく観戦に行くという写真右のお子さんは、ガレージツアーに参加できてすごくうれしかった様子。
実際に運転席に座ってみた感想を伺ってみると、「レース専用って感じでした。普通のクルマみたいな乗り心地じゃなくて、体がすっぽり収まるような感じ。足を延ばしてみたけど届きませんでした」と何度もマシンの方を振り返りながら教えてくれました。
前が全然見えなかったとも話してくれましたが、実際ドライバーのみなさんも前はあんまり見えていないそうで、ピットストップの時とかも目印を元に感覚で止まっているんです。だいたい15cm以下の誤差で止まってくれて、5cm以内の誤差で止まるとピット作業もより早くできるそうです。
今回のガレージツアーで説明をしてくれたお二人のチーフメカニックにも感想を伺いました。
寺尾チーフメカニック
「僕たちはレースを楽しんでもらうことも仕事の一つですので、楽しんでもらえたらうれしいですね。こうして近くにガレージがあるので、レースと関連付けたイベントとして体験してもらえるのはすごくいいことだと思います。ファンの方と身近に接することができて僕たちもモチベーションが上がりますし、これをきっかけにもっとレースに興味をもってもらえたらいいなと思います」
錦織チーフメカニック
「すごくいいと思いますね! 小さいお子さんも大人の方にも身近に感じてもらうのが一番だと思います。これまでレーシングチームのガレージって看板を出さなかったり、奥まったところで作業していたりしましたが、もっとオープンにしたいというモリゾウさんの想いがすごくあふれているガレージですよね。自分もレースに憧れていましたからお子さんの気持ちも分かりますし、実際みんな笑顔なのですごくうれしいですね」
楽しかった時間もあっという間。とはいえ、実際に約1時間、たっぷりとガレージの雰囲気やマシンを体験して楽しんだ思い出は、これからもずっと残るんじゃないでしょうか。
本当はガレージツアー中にチーフメカニックにお話しいただいたことをもっとお届けしたいのはやまやまですが、それはみなさんが実際に参加した時のお楽しみということで!
お子さんはもちろんですが、大人のみなさんもわが子が楽しむ姿に目を細めたり、マシンについていろいろ詳しく聞けたりと大満足の様子。
ぶっちゃけ、取材している編集部員も楽しませていただきました。
次回の開催はいつになるのか、また内容としてこれだけのことを体験させてもらえるのか分かりませんが、レースウィークのみならず、そしてROOKIE Racingのみならず、多くのメーカーやチームにこういった活動が広がることでクルマファンが増えてくれることも、レースの大切な役割であることを改めて感じる取材となりました。
(文:GAZOO編集部 山崎 写真:スーパー耐久、GAZOO編集部)
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