青山学院大学の自動車部が、スーパー耐久参戦を目指す活動とマシンを発表!
スーパー耐久では、多くのチームでディーラーメカニックや自動車学校の学生などが研修を行っている。また今年からST-2クラスにステップアップしシビックを走らせる72号車 日本自動車大学校では、学生たちが主役のメカニックとして活躍するなど、実戦を生かした人材育成が行われている。
そして今回新たに青山学院大学の自動車部は、体育会の目指す「『スポーツは人を育て感動を提供する』ものと捉えており、この自動車部の新しいチャレンジは耐久レース参戦による様々な経験から学生を育て上げ、社会人になるための人間力形成の場」として活用していくこととなるという。
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青山学院自動車部 Zoff Z。グリーンとホワイトの青学カラーに、スポンサーでもある「Zoff」のロゴ映える。ゼッケンナンバー風の150は、青山学院大学の創立150周年を記念したもの
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青山学院大学の卒業生でチーム代表兼アドバイザーを務める河野初樹氏
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青山学院自動車部 Zoff Zをドライブする荒聖二選手
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技術部門責任者を務めるTEAM ZEROONEの浅野真吾氏
ドライバーには荒聖二選手、川端伸太郎選手が起用されることが発表され、その本気度も伺える。
2024年、2025年は新規チームとしてサーキットでのレース活動を学ぶために「もてぎEnjoy耐久レース“Joy耐”」に参戦、2026年にはスーパー耐久、しかも富士24時間レースに参戦する計画となっている。
自動車部の学生たちはメカニックのみならず、チームマネジメントや広報宣伝活動、さらに理工学部の学生はレースエンジニアとしての基礎も学んでいくという。
また年に1回のレース活動のみならず、TEAM ZEROONEの技術部門責任者でもある浅野真吾氏による講習や、TEAM ZEROONEの柳田真孝監督や松田次生選手、荒聖二選手らによるドライビングトレーニングなどで、年間を通じた活動を行っていくという。
NISSAN MECHANIC CHALLENGEという人財育成をベースとするTEAM ZEROONEらしくプランニングされていることが感じられる。
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青山学院大学体育会自動車部の学生たち
実はこの自動車部は、「コロナ禍で人が集まらなくて」と4年生は1人だけ、2年前までは5人で活動していたというが、「新歓めっちゃ頑張りました!」という効果もあり、現在は26人まで増えてきたという。
今年の新入生歓迎期間では、TEAM ZEROONEの25号車 raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4も展示し、注目度を集めていたそうだ。
この発表後に他の体育会の部にもこうした挑戦が公表されるとのことで、その学内での反応も楽しみにしているようだった。
発表会で青山学院を代表してあいさつを行った薦田博常務理事は、「日本を代表する産業である自動車業界の皆様のご理解と温かいご支援のおかげで、この日を迎えることができたと思っております。まだまだ卵からかえったひよこでございますが、一丸となって精進して、少しでもこれからお世話になる自動車業界の発展にわずかでもご協力できたら幸いと思っております。これからもぜひご指導、ご鞭撻をお願いしたいと思っております」と想いを語っている。
参加型レースではありながらもハイレベルなチーム力も必要とされるスーパー耐久。ここにたどり着くためには多くのことを学び、経験し、たくさんの努力を重ねる必要がある。そうしてたどり着いたスーパー耐久で、学生たちがマシンと向き合う姿や真剣なまなざし、そしてどのような笑顔を見せてくれるのか楽しみで仕方がない。
<チーム概要>
チーム名:TEAM 青山学院大学体育会自動車部
マシン名:青山学院自動車部 Zoff Z
プロジェクト責任者:青山学院大学体育会自動車部部長 熊野寛之
チーム監督:青山学院大学体育会自動車部GM 宮尾佳延
チーム代表兼アドバイザー:TEAM ZEROONE 河野初樹
技術部門責任者:TEAM ZEROONE 浅野真吾
ドライバー:荒聖治、川端伸太朗、TBN
マシンメンテナンス:青山学院大学体育会自動車部&TEAM ZEROONE合同
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青山学院大学の薦田博常務理事
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TEAM 青山学院大学体育会自動車部の宮尾佳延監督
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発表会で祝辞を述べる日産モータースポーツ&カスタマイズの片桐隆夫代表取締役社長
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青山学院大学の卒業生でもあるSUPER GT GT500クラス 日産系チームの木賀新一総監督
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