レースもお祭りも盛りだくさんで楽しめる! スーパー耐久第7戦富士のイベント広場の様子をお届け
2024年のスーパー耐久もついに最終戦。11月16日~17日に「ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE 第7戦 S耐ファイナル 富士」が行われる富士スピードウェイでは、そんな最終戦を華々しく飾るたくさんのイベントが目白押しです。
レースの興奮がバーチャルで味わえるコンテンツから、クルマ好きにはたまらないパーツメーカーの販売ブース、さらにはどれを食べようか迷ってしまう肉フェスまで、イベント広場の様子をお届けしましょう。
スーパー耐久をイマーシブの世界で体感
イベント広場の中央にドカーンと誕生したドーム型の建物。これは、TOYOTA GAZOO Racingが出展する日本初という屋外対応移動式イマーシブドームテントです。
イマーシブとは「全方位からの音響と映像体験の相互作用によって、立体的な没入感を得るコミュニケーション技法」とのこと。もう少し簡単にいうと、ドーム型のテントの屋根に巨大な映像が映し出され、その球体がゆえに迫ってくるような視覚的な臨場感と体に響く音で、一味違うモータースポーツの迫力やストーリーが体感できるというもの。
TOYOTA GAZOO Racingのリリースによると、「今回のコンテンツでは約1年間かけてS耐のレース現場で集めた音や映像を駆使し、レースに参加するドライバー、メカニックなど様々な人の視点や、水素エンジンやカーボンニュートラル燃料などクルマやパーツに着目した共感覚的な体験をお楽しみいただけます」とのこと。実際にメカニックの方に取り付けたカメラの映像や、スーパー耐久のさまざまなシチュエーションの写真が、未来的な流れる映像とともに楽しめます。
では、なぜこのようなスーパー耐久のイマーシブな映像体験を提供しようと考えたのか、TOYOTA GAZOO Racingでweb3・XR推進グループ長を務める猪口恵さんに伺ってみました。
これまでもTOYOTA GAZOO Racingでは、さまざまなメタバースやVR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)などの「XR(クロスリアリティ)」で現実世界と仮想世界を融合するコンテンツにも取り組んできています。
そうした中コロナ禍も収まりレース現地にお客様が戻ってきたことで、TOYOTA GAZOO Racingが考えるXRの世界を体感してほしいと考えたそうです。
そして、「モータースポーツはサーキットに来ても、パドックに行ったりピットの中に入らないと間近に感じられないという歯がゆさがありました。そこをもっと若い方やご家族連れの方にもより身近に感じていただけるような施策ができないかということに対して、イマーシブという手段と掛け合わせることでモータースポーツの新しいタッチポイントがつくりたいということで始めました」と、そのキッカケをお話いただきました。
実際に体験してみると、次々と流れるレースをイメージさせる疾走感のあるイメージ映像とともに、さまざまなスーパー耐久の場面を感じられる映像や写真が流れてきます。
その映像や写真は、普段立ち入ることができないレースの雰囲気を直に伝えられるように、オフィシャルやメカニックにアクションカメラを付けてもらい、その一人称視点の映像をたくさん使っているそうです。
また、マシンやドライバーにフォーカスされがちなモータースポーツですが、レース全体を見た時にいろいろな人たちが関わっているということを伝えたいという想いから、たくさんのエンジニアやメカニックの写真も出てきます。
実際に、前戦の岡山の予選で横転する大きな事故を起こしたST-5クラスの17号車 DXLアラゴスタNOPRO☆MAZDA2にオフィシャルが駆けつけるところから、奇跡の復活劇までの映像も盛り込まれるなど、モータースポーツの裏側のストーリーも届けられています。
ネタばれになってしまっているところはありますが、富士スピードウェイにお越しの方はぜひご体験ください。
また今後は他のカテゴリーや、モータースポーツに限らずさまざまなジャンルのイマーシブ映像にも挑戦していきたいそうなので、ひょっとするとあなたの街にもこのドームが出現するかもしれませんよ。
S耐横丁とスーパーガレージセールでクルマ好きも大満足
スーパー耐久は参加型のレースで、レースやチームの雰囲気もどこか“お祭り”のようなところがあります。もちろんレースは超真剣(マジ)ですが!
そんなレースをもっと盛り上げるべく、イベント広場では「S耐横丁」というお祭り的なイベントが開催されています。
ただお祭りといっても金魚すくいや綿あめがあるわけではなく、スーパー耐久に参戦しているチームやパーツを提供しているメーカーのブースが並ぶ「スーパーガレージセール」が行われています。
いつも以上にたくさんの出展ブースが軒を連ねたくさんのパーツ並んでいるので、クルマ好きの方はついつい長居してしまいそうです。
その一角にあるスーパー耐久のブースには「すぱーく猫社(にゃんじゃ)」もあるので、ぜひお参りしてください。
全部食べたい! フジニックフェスティバルでお腹もいっぱいに
最近の富士スピードウェイでのスーパー耐久ではお馴染みとなってきた「フジニックフェスティバル」。芸人のフォーリンデブはっしーさんオススメの多彩な肉メニューが堪能できるとあって、お昼時には長蛇のレースができるお店も。
これが食べたい!という方は、お昼時は外して空いている時間を狙った方がいいかもしれません。
今回の目玉のメニューの一つは、クルマ系インフルエンサーの「AYAKA」さんと、東京の表参道で人気の「クレープとエスプレッソと。」がコラボした「ST-ローストビーフクレープ」。クレープ生地に巻かれたローストビーフとシャキシャキの野菜、ちょっと辛めの濃厚ソースとの組み合わせが抜群でした! ちなみに、下にもお肉入ってますよ。
どんな方でもモータースポーツを楽しむためのアイデアが満載
こちらは、トヨタ・モビリティ基金が行っているアイデアコンテスト「Mobility for ALL」部門で活動する17チームによる実証実験を体験できるブースです。
この「Mobility for ALL」は「移動の可能性を、すべての人に。」をテーマに、誰もがスポーツ観戦や会場までの道のりを快適に楽しめるようなアイデアを募集、その活動資金を提供する取り組みです。
目や耳、足などが不自由な方がモータースポーツをより身近に楽しめるようにするアイデアがいろいろと体験できます。
詳しくはこちらのホームページをご覧ください。(外部サイトに移動します)
トヨタ・モビリティ基金、アイデアコンテスト「Mobility for ALL」部門で活動する17チームによる実証実験を富士スピードウェイにて実施(11/16-17)
https://toyotamobilityfoundation.jp/news/release/0127.html
その他にも、ST-Qクラスに参戦する自動車メーカーが取り組む「共挑」のクルマや、今年のニュルブルク24時間レースに参戦しこの富士スピードウェイでもデモランを行うSUBARU WRX NBR CHALLENGE 2024の展示、カーボンニュートラルに関するPRブース、日曜日には「S耐プチロックフェス」というライブが行われるなど盛りだくさんの「第7戦 S耐ファイナル 富士」。
ぜひお近くの方は来場いただき、レースもイベントもたっぷり楽しみましょう!
(GAZOO編集部 山崎)
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