TOYOTA GAZOO Racing コンウェイ/小林/ロペス組がWECドライバーズチャンピオン獲得! TS050 HYBRIDはラストレースを1-2フィニッシュで飾る

11月14日(土)バーレーン・インターナショナル・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)の今季最終戦となる第8戦バーレーン8時間レースが行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 7号車がポール・トゥ・ウィン。マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組のTS050 HYBRID 7号車が2019-2020年シーズンのWECドライバーズチャンピオンを獲得しました。8号車は2位に入り、TS050 HYBRIDにとってのラストレースを1-2フィニッシュで締めくくりました。

ドライバーコメント等、詳細はこちら(TOYOTA GAZOO Racing)

WEC 第8戦 バーレーン8時間 決勝結果

順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差
1 7 マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ホセ・マリア・ロペス
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
263
2 8 セバスチャン・ブエミ
中嶋一貴
ブレンドン・ハートレー
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
263 1:04.594
3 37 ホー・ピン・タン
ガブリエル・オーブリ
ウィル・スティーブンス
ジャッキー・チェン・DCレーシング/
Oreca 07-Gibson
247 16 Laps
4 38 ロベルト・ゴンザレス
アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ
アンソニー・デビッドソン
イオタ/
Oreca 07-Gibson
247 16 Laps
5 29 フリッツ・ヴァン・イアード
ギド・ヴァン・デル・ガルデ
ニック・デ・フリース
レーシング・チーム・ネーデルランド/
Oreca 07-Gibson
247 16 Laps

過去2回、ル・マン24時間レースで苦渋を味わった7号車が、今大会、ポールポジションから着実に263周を走り抜き、ついに悲願のチャンピオンを獲得しました。
ディフェンディングチャンピオンのセバスチャン・ブエミと中嶋一貴の2名とブレンドン・ハートレーが組んだ8号車は、首位から64.594秒差の2位で続き、チームにとって完璧な結果となる1-2フィニッシュを果たしました。
今回のバーレーン8時間レースは、トヨタが2012年より参加してきた耐久レースの歴史に残るLMP1の時代に幕を下ろすレースとなりました。この9年間(8シーズン)でチームは64戦を戦い、29勝と26のポールポジション、24のファステストラップ、そして3回のチームとドライバーダブルタイトルを獲得してきました。
この9年間の間に、燃料消費率は35%改善し、ル・マンでのラップタイムは10秒更新。TS050 HYBRIDと共にチームは耐久レースの新たな一時代を築き、サルト・サーキットでの コースレコードタイムを記録しました。
2016年にデビューしたTS050 HYBRIDは、延べ11人のドライバーにより34戦を戦い、ル・マン3連覇を含むWEC戦19勝と16のポールポジション、15のファステストラップを記録しました。
今季のWEC最終戦となったバーレーン8時間レースは、2台のTS050 HYBRIDによる、レースの勝利とワールドチャンピオンをかけての争いでしたが、7号車は8号車に対し1周あたり0.54秒のサクセス・ハンディキャップを得て有利な状況で臨みました。
コンウェイがスタートを担当した7号車は、首位を守り、小林、ロペスへとドライバーを交代しながら着実に後続を引き離していきました。8号車はブエミがスタートを担当し、ハートレー、中嶋とともに懸命に追いましたが、サクセス・ハンディキャップの影響で厳しい戦いとなりました。
レースが半分を過ぎた頃、2台の差は75秒ほどに開いていましたが、ピットレーン入口の破片除去のためにセーフティカーが導入され、この差は一気に縮まりました。中嶋、そしてブエミが首位の7号車へのプレッシャーをかけていきましたが、ロペスからコンウェイへと繋いだ7号車は再びリードを拡げていきました。
レース残り2時間の時点で、2台のタイム差はまだまだ予断を許さない30秒ほどとなっていましたが、最後の1時間ではその差は1分に広がり、最終ドライバーを担当した小林が、263周を走破しトップでフィニッシュラインを通過。この瞬間、7号車の3人が世界チャンピオンを勝ち取りました。8号車は中嶋が2位でのチェッカーを受け、5ポイント差でランキング2位となりました。
2019-2020年シーズンのWECは砂塵の中で幕を閉じましたが、既に2021年シーズンへ向けた準備は始まっています。チームは来年3月19日に開催されるセブリング1000マイルレースでのデビューに向けて、新たなハイパーカー規定に則った車両での耐久テストを今後数ヶ月間にわたって行う予定です。

[ガズー編集部]