【WRC2021】第3戦クロアチア初日、首位はヒュンダイのヌービル。トヨタのオジエは2位、エバンスは3位、勝田は9位、ロバンペラはリタイア

  • WRCクロアチアラリー1号車(セバスチャン・オジエ、ジュリアン・イングラシア)TGR

    1号車(セバスチャン・オジエ、ジュリアン・イングラシア)

4月23日(金)、2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦クロアチア・ラリーが開幕。首都ザグレブのサービスパークを中心に8本のステージが行なわれた。

TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 1号車)が総合2位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合3位につけた。なお、開幕2戦が終了した段階でWRC史上最年少でドライバーズ選手権首位に立っていたカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車)は、コースオフによりリタイアとなった。

<<クロアチア・ラリー デイ1の結果>>

1T.ヌービル (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 55m36.8s

2位 S.オジエ     (トヨタ ヤリス WRC) +7.7s

3E.エバンス   (トヨタ ヤリス WRC) +8.0s

4O.タナック  (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +31.9s

5C.ブリーン (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +54.8s

6A.フォルモ− (フォード フィエスタ WRC) +1m14.7s

7G.グリーンスミス (フォード フィエスタ WRC) +1m21.7s

8P.L.ルーベ   (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m31.5s

9勝田 貴元    (トヨタ ヤリス WRC) +2m23.2s

10 M.オストベルグ(シトロエン C3 +317.6s

新井大輝       (フォード フィエスタ)

R  K.ロバンペラ  (トヨタ ヤリス WRC)

(現地時間4231830分時点のリザルト)

 

クロアチア・ラリーの初日は、8本のステージの合計距離99.82km。WRCでターマック(舗装路)のステージだけを走行する「フルターマックラリー」が行われるのは2019年の8月以来、かつ今シーズンからワンメイクタイヤとなったピレリ・タイヤを履いてのラリーとなるため、各チームともデータが十分ではない状態で競技初日を迎えた。午前中のステージに関しては一部に濡れた路面が残り、ドライ路面であっても舗装の状態が刻々と変化する、非常にトリッキーなコンディションになった。

オジエは、午前中のSS3でエバンスとベストタイムを分け合った。さらに、午後の再走ステージではSS6、7、8と3ステージ連続でベストタイムをマーク。記念すべきキャリア通算600本目のベストタイムを記録し、エバンスを抜いて首位と7.7秒差の総合2位でデイ1を走破した。

エバンスは、SS3ではオジエとベストタイムをシェア。1日を通して安定した走りを続け、オジエと僅か0.3秒差の総合3位につけた。

ロバンペラ、ドライバー選手権のリーダーとしてSS1に臨んだが、ステージ終盤の非常に滑りやすい右コーナーでコースオフ。ロバンペラとコ・ドライバーのヨンネ・ハルットゥネンに怪我はなかったが、クラッシュによるダメージがクルマのロールケージにまで及んだため、競技続行は不可能となりラリーからリタイアすることになった。

勝田貴元は、SS3終了時点で総合7位につけていたが、その後ジャンクションでのオーバーシュートやエンジンのストールによって遅れ、総合9位で初日を終えた。

 

<<明日のステージ情報>>

競技2日目となる424日(土)のデイ28本のステージの合計距離は121.92km、今大会最長1日。また、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は458.37kmとなる。

詳細はこちら:https://toyotagazooracing.com/jp/wrc/release/2021/rd03-day1.html

[ガズー編集部]