【WRC2022】第2戦 ラリー・スウェーデン ロバンペラが優勝、ラッピは3位

  • 69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)

2022/2/24-27、今シーズン唯一のフルスノーイベントとなるWRC第2戦ラリー・スウェーデンが行われた。TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(69号車)が優勝、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (4号車)が総合3位。勝田貴元が総合4位、パエルフィン・エバンス/スコット・マーティン(33号車)はリタイアとなった。

DAY1
7本のステージの合計距離は125.67km、豊富な積雪に恵まれた氷雪路で熱い首位争いが繰り広げられた。TOYOTA GAZOO Racing WRTは、ロバンペラが総合2位、エバンスが総合3位、ラッピが総合4位となり、チームの全ドライバーがベストタイムを記録し、首位に立った。

DAY2
6本のステージの合計距離は82.30km、早朝、ステージの気温はマイナス7度前後と低く、氷雪路面は全体的に硬く締まった状態であった。ロバンペラが首位、エバンスは総合2位、勝田貴元は総合5位にポジションアップした。

DAY3
4本のステージの合計距離は56.84km、最終日もよい天気に恵まれ、雪と氷に覆われたステージの路面は、非常に良いコンディションであった。ロバンペラは、ハイブリッドシステムに問題を抱えた状態でステージに臨み、SS16ではベストタイムを記録し、最終のパワーステージでは2番手タイムを記録し優勝。エバンスも、ハイブリッドシステムに問題が発生し、またステージの途中ではスピンを喫し、遅れながらもフィニッシュしたが、ハイブリッドシステムが正常な状態であることを示すグリーンライトが点灯しなかったため、リタイアすることになった。

<豊田 章男 (チームオーナー)>
カッレ、ヨンネ優勝おめでとう!

スノーラリーでは一昨年が3位、昨年が2位、そして今回の優勝。毎年、改善を重ねていく、まさにトヨタスタイルを実践してくれました。どんどんトヨタらしくなっていく2人を嬉しく思います(笑)。そしてGR YARIS Rally1にWRC初勝利をもたらしてくれたことにも感謝します。ありがとう! 初日は一番手出走で雪かき役を任され、大変なラリーだったと思いますが、小さな頃から雪道を走っていたカッレだからこその頼もしい走りでした。

エサペッカとヤンネは3年ぶりのトヨタでしたね。おかえりなさい! そして3位表彰台おめでとう! 二人はやっぱりトヨタのスーツが似合ってると私は思います。他のチームも経験したからこそ見えてくるトヨタの良さや悪さがあるはずです。また色々、教えてください。一緒にもっといいチームにしていきましょう。

フィンランドを本拠とする我々にとって、雪道はホームコースのようなものでした。しかし、昨年は勝つことができず、我々は、とても悔しい思いをしました。チームは、その悔しさを晴らすために、モンテカルロの後すぐに動き出し、雪上のテスト回数を増やし、今回のラリーに臨んでくれました。そのおかげでの勝利です。みんなの努力に感謝します。

しかし、ラリーの道はやはり厳しく、カッレとエルフィンのハイブリッドシステムにトラブルを生じさせてしまいました。2人のドライバーには申し訳なく思います。
ただ、我々は厳しい寒さという環境でも、どうすればハイブリッドシステムを改善していけるかという大切なデータを得ることができました。この経験を来年の勝利だけでなく、サプライヤーにデータを提供するなどして、カーボンニュートラルを目指しながら、モータースポーツを続けていくために有効活用していければと思います。

今シーズンは、まだあと11戦あります。まずは次戦クロアチアまで、チームのみんなは少しでも休みを取ってください。健康第一でいきましょう。そしてファンの皆様、最終戦のラリージャパンまで今シーズンも引き続き、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamへの応援をよろしくお願いいたします。

トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男

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