【WRC2022】第3戦クロアチア・ラリー ロバンペラが最終ステージで逆転優勝
2022/4/21-24、今シーズン最初のフルターマックラリーであるWRC第3戦クロアチア・ラリーが行われた。TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (69号車)が優勝、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (33号車) が総合5位、勝田貴元が総合6位。デイ1でのデイリタイアを経てデイ2より再出走したエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(4号車)は、総合49位だった。
DAY1
合計8本全長120.38kmのステージ、天候不良により午前中の4本のステージは雨が降り、午後の再走ステージも中盤まで雨が残る状況であった。ロバンペラが総合1位、エバンスが総合6位、勝田貴元が総合7位。ラッピは、SS1でクルマを路肩の大きな岩にヒットし、右フロントのサスペンションにダメージを受け、デイリタイアとなった。
DAY2
午前中のSS11以外にまとまった降雨はなかったが、午前中は湿っていたり、濡れている場所も多い路面コンディションであった。ロバンペラは、途中左前輪にダメージを負ったが首位を守り、エバンスが総合5位、勝田貴元が総合6位に順位を上げた。前日のデイリタイアを経て再出走したラッピは、1番手スタートのアドバンテージを活かし、総合53位となった。
DAY3
合計4本のターマックステージの距離は54.48km、ロバンペラはSS19で予想外ともいえる雨が降り、最終ステージのSS20を前に首位タナックを追う展開となったが、SS20で渾身のアタックでベストタイムを記録し、逆転優勝を飾った。
<豊田 章男 (チームオーナー)>
カッレ、ヨンネ、優勝おめでとう!
昨年、二人はSS1でリタイアしていました。今年のクロアチアで、二人がなんとしても雪辱を果たすことを願って見ていたので本当に嬉しい! パワーステージでの逆転はすごかった! 優勝決定後のオーディエンスのカッレコールも感動でした。天気も安定せず、決して楽なラリーではなかったと思いますが、カッレは最初からリスクを取った走りをしてくれていました。タイヤにダメージを負っても落ち着いて走り続け、追い上げられても逆に引き離していくほどの走りをしてくれていました。まだまだシーズンは始まったばかりです。今後も、様々な道で頼もしい走りを見せ続けて欲しいと思います。
チームはスウェーデン戦からの2カ月で様々なテスト走行をしてくれていました。今回のカッレの走りも、そんなチームの努力の表れだと思います。みんなの努力に感謝したいと思います。ここからは数週間おきにラリーが続いていきます。2ヶ月の頑張りが、さらによい結果となって表れることを願っています。
今回のラリーではウェザークルーと気象予報士、そしてグラベルクルー達もがんばってくれていたと聞きました。毎朝4時起きで現場に入って情報を送り、路面の変化を予想してくれていたそうです。天候不順だったこともあり、かなり難しい判断の連続だったとのこと…。WRCはチーム全員での戦いであることを改めて感じました。
エルフィンは途中タイヤを傷めて後退しましたが、最後まで走り切ってくれました。今シーズンは悔しいラリーが続いていますが、ここで気持ちが切り替わったと思います。また次からよろしく頼みます。エサペッカには一言…「焦らなくていいよ、落ち着いて!」君が速いドライバーだということは5年前からわかっているし、フィンランドの道でつくったGRヤリスのラリーカーが君に合わないわけがない。だから、落ち着いた走りさえしてくれれば、次から、きっと結果がついてきます。貴元はターマックでの経験をまたしっかり積み重ねてくれました。この経験は11月のターマックラリー、ラリー・ジャパンにも繋がっていくと信じてます。その日を楽しみにしてますね。
いよいよシーズン中盤に入っていきます。チームのみんなは、勝利の数やタイトル獲得は意識せずに、とにかく“もっといいクルマづくり“を続けてください。そうすれば必ず結果もついてきます。そして、なによりトヨタのクルマづくりの力につながっていきます。エキサイティングなラリーを見せること…、そして、もっといいクルマづくりを続けることで、応援してくださるファンの皆さまに恩返しをしていきましょう。
ファンの皆さまも、引き続き応援よろしくお願いいたします。
トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男
WRC 2022 第3戦 レポート記事
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【WRC2022】第3戦 クロアチア・ラリー 結果
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