【WRC2022】第4戦 ラリー・ポルトガル ロバンペラが優勝で3連勝を達成

  • カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン

2022/5/19-22、5戦連続で開催されるグラベルラリーの初戦となるWRC第4戦ラリー・ポルトガルが行われた。
TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(69号車)が優勝で3連勝を達成、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(33号車)が総合2位、勝田貴元が総合4位、デイリタイアを経て再出走したセバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス(1号車)が、総合51位だった。

DAY1
古都コインブラの市街地でオープニングステージとしてスーパーSSが1本行われた。
オジエが総合5位、ロバンペラが総合6位、エバンスが総合9位につけた。

DAY2
合計8本距離121.67kmの日中サービスないステージで行われた。
エバンスが総合1位、ロバンペラが総合2位、オジエはタイヤにダメージを負いデイリタイアとなった。
開催地のアルガニル地域は朝から天気が良く、日中は気温が30度を越える暑い一日であった。

DAY3
合計7本距離164.98kmの4日間で最長となるステージ、午後にはまとまった降雨があり、終盤のステージの一部がウェットコンディションになるなど、トリッキーな路面での戦いとなった。
ロバンペラはエバンスを捕らえ総合1位に、勝田貴元は総合3位に順位を上げた。エバンスは総合2位、前日のデイリタイアを経て再出走したオジエは、2本目のSS11でコースオフを喫し、再びデイリタイアとなった。

DAY4
山岳地帯が舞台となる合計5本距離48.87kmのステージ、夜中に降った雨と一時的な小雨により、湿り気を帯びた路面もあった。
ロバンペラは、SS17、SS20でベストタイムを記録。さらに、ボーナスの選手権ポイントを獲得可能な最終のパワーステージ「ファフェ2」も制し優勝。デイ3の終盤に逆転されたエバンスは、攻めの走りで戦ったが優勝には届かず総合2位。2度のデイリタイアを乗り越え、走り続けたオジエは、総合51位となった。

<豊田 章男 (チームオーナー)>
カッレ、ヨンネ、優勝おめでとう! 3連勝は本当にすごい! それもスノー、ターマック、グラベルでの3連勝。どんな道でも勝てるGR YARIS Rally1を示してくれたことに心から感謝します。

そしてワンツーフィニッシュ!チームのみんな、ありがとう! 新車がグラベルでどれだけ走れるのか、チームのみんなも不安だったと思います。そんな中で最初のグラベルステージでトップタイムを刻んでくれたのがエルフィンでした。そのエルフィンの走りでみんなが安心できました。2位の結果は悔しい気持ちもあると思いますが、今回のみんなの表彰台はエルフィンが導いてくれたものです。本当にありがとう。

貴元は惜しかった! でも今日の4位も大きな経験になったと思う。貴元が成長し続けてくれている事が嬉しいです。何度も言ってプレッシャーに感じてしまうと嫌ですが、ラリージャパンで貴元が走る姿を本当に楽しみにしています。日本戦まであと8ラウンド、毎戦しっかり経験を積んで日本の道に戻ってきて欲しい…。私をはじめ日本の”貴元ファン”は皆、心からそれを願っていると思います。

雪混じりのターマック、スノー、雨で濡れたターマック、そして今回のグラベル。あらゆる道を経験しながらGR YARIS Rally1はポイントランキングをリードして前半3分の1を終えることができました。1戦1戦を走り抜き、シーズン最後にこのクルマが一番強いクルマになれるよう、この先もチームメンバー心ひとつに走ってまいります。ファンの皆さま、引き続き、応援よろしくお願いいたします。

トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男

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