【WRC2022】第6戦 サファリ・ラリー・ケニア トヨタが1-2-3-4フィニッシュを飾る

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2022/6/23-26、主舞台は見通しの良い平原の高速グラベルステージとなるWRC第6戦サファリ・ラリー・ケニアが行われた。
TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(69号車)が優勝し今シーズン4勝目を飾り、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(33号車)が総合2位、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス(1号車)が総合4位という結果だった。
また、勝田貴元/アーロン・ジョンストン(18号車)が総合3位を獲得したことで、GR YARIS Rally1は1-2-3-4フィニッシュを達成した。

DAY1
セレモニアルスタートが行われた後、2台同時スタートの全長4.84kmのスーパーSSが行われ、オジエが総合1位、エバンスが総合4位、勝田貴元が総合6位に、ロバンペラは、コースオフしかけた際にタイヤにダメージを負い、総合11位となった。

DAY2
3本のステージを、デイタイムサービスを挟んで各2回走行、合計距離は124.20km。デイ最終ステージの「ケドン」は、「フェシュフェシュ」と呼ばれるパウダー状の砂が厚く積もり、そこに深い轍が刻まれた区間が多くある、非常に難しいコンディションであった。
そのケドンのステージでデイ2 3本目となるベストタイムを刻んだロバンペラが首位となり、勝田貴元が総合2位、エバンスが総合3位につけ、GR YARIS Rally1がトップ3を占めた。

DAY3
6本合計距離150.88km、4日間で最長となるステージで行われた。
ロバンペラが首位を守り、エバンスが総合2位にポジションアップ。また、勝田貴元が総合3位、オジエが総合4位となり、GR YARIS Rally1がトップ4を独占した。
午後の最後の2本のステージでは強い雨が降り、路面は泥で非常に滑りやすくなり、大きな水溜まりがいくつもできるなど、トリッキーなコンディションであった。

DAY4
3本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行した。天気は全体的に曇りで、一時的に小雨が降ったが、路面は概ねドライコンディションであった。
ロバンペラは、SS15でベストタイムを記録し、その後、エバンスとのタイム差をさらに広げ優勝。エバンスは、堅実な走りを続け総合2位を獲得した。

<豊田 章男 (チームオーナー)>
カッレ、ヨンネ優勝おめでとう!
エルフィン、貴元、セブ、1-2-3-4フィニッシュという素晴らしい結果をありがとう!アーロンは、初ポディウムおめでとう!TOYOTA GAZOO Racing初の4台上位独占は、厳しいケニアの道を、みんなが無事に帰ってきてくれたからこその結果です。”ラリーは、いかにトラブルなく走り切れるかがなにより大切”ということを、改めて強く感じました。もちろん無事に最後までクルマを運んでくれたドライバーたちの力は大きいですが、その裏にあるチームの力にも心から感謝したいと思います。

チームのみんなは前戦での厳しい結果に気を落とすことなく、ケニアへの準備を短時間でやりきってくれました。中にはケニアに入ってから完成させたパーツもあったと聞きます。サービスの合間にも、メカニックやエンジニアが悪路対策などの知恵を出し合い、ラリーがスタートしてからもサファリの道に対応するための改善を繰り返してくれていたそうです。”もっといいクルマづくり”を”走りながら””道の上で”実践してくれるチームを本当に頼もしく思います。

優勝したカッレは、初日にコースオフしクルマを破損していました。チームの多くが心配する中メカニックたちは「大丈夫!なおせる!」と笑顔で言い、15分しかない中でクルマを元通りにしてくれていました。初日のビハインドからでも優勝するカッレの運転も素晴らしいですが、あっという間にクルマを直してしまうメカニックたちの腕と自信も本当にすごいと思います。今回、この素晴らしい結果が今まで積み重ねてきた”チーム力”の賜物だと感じられることが、なにより嬉しいです。

ファンの皆さまの声援もやはり、チームにとって大きな力となっています。いつも、ありがとうございます。2022年シーズンは次から後半戦に入ります。引き続き、ご声援をよろしくお願いいたします。

トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男

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