【WRC2022】第7戦 ラリー・エストニア ロバンペラが今シーズン5勝目を飾る

  • ヨンネ・ハルットゥネン、カッレ・ロバンペラ

2022/7/14-17、超高速グラベルラリーとなるWRC第7戦ラリー・エストニアが行われた。
TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(69号車)が優勝し、今シーズン5勝目を飾った。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(33号車)が総合2位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(4号車) が総合6位、勝田貴元は総合5位でフィニッシュした。

DAY1
強い西日に包まれた全長1.66kmのスーパーSSが1本行われた。
GR YARIS Rally1 HYBRIDは、今回エンジンをアップグレードし、新しいデザインのリヤウイングを採用、パフォーマンスのさらなる向上を図り、ロバンペラが総合2位、エバンスが総合3位、ラッピが総合5位、勝田貴元が総合7位となった。

DAY2
8本合計距離139.18kmのステージ、午前中は一部に湿っている区間もあり、全体的にコンディションはドライとなったが、午後は多くのエリアで強い雨が降り、非常に滑りやすい状態であった。
ロバンペラは、SS9にかけて3ステージ連続でベストタイムを記録し、ファイナルステージのSS9でエバンスを抜かし首位となり、ラッピは、午前中のステージをブレーキに問題を抱えた状態で走らなくてはならず、総合4位となった。

DAY3
9本合計距離95.02kmのステージ、1日の最後にはスーパーSSが行われた。
ロバンペラが、7ステージ連続でベストタイムを刻みリードを拡大、エバンスは総合2位を堅持、勝田貴元は順位を上げ総合5位となった。
全体的にはドライコンディションであったが、午後は降雨によりウェットコンディションとなったステージもあり、また一部に深い轍も刻まれるなど、非常に複雑で難しい路面コンディションであった。

DAY4
3本のステージを各2回走行する合計6本距離77.98kmのステージ、再走ステージの1本目から雨が降り始め、最終ステージにかけて雨足はどんどん強まり、多くの路面がウェットコンディションとなった。
ロバンペラは、オープニングステージのSS19 とSS21でベストタイムを記録、最終ステージとなるSS24でも、今年4回目のパワーステージウインを達成し、今シーズン5回目となる総合優勝を獲得した。
パワーステージで5番手タイムを記録した勝田貴元は、総合5位でラリーを走り切り、開幕戦からの連続ポイント獲得記録を「7」に伸ばした。

<豊田 章男 (チームオーナー)>
カッレ、ヨンネ、”ケニアからの2連勝”、”今季5勝目”、”2年連続エストニア優勝”、おめでとう! カッレに”WRC史上最年少での初優勝おめでとう”と言ったのが昨年のエストニアでした。それからまだ1年しか経っていません。それなのに「おめでとう」を、もう7回も言わせてもらってます。これは私にとっても本当に幸せなこと…、たくさんの勝利をありがとう!

エルフィンとスコットは今季3度目の2位。今季は苦しいラリーもあったけど、二人の獲得したポイントは、チームにとって大きな意味があるものです。シーズン後半戦もよろしく頼みます。

貴元にとって、エストニアは「何かが起きてしまう場所」だったかもしれません。でも今年は、シェイクダウンで、早めにそれを済ませてくれました(笑)。今回、アーロンと一緒に戦い、完走できたことで、やっとエストニアの道と仲良くなれましたね。クルマをなおしてくれたメカニックたちに、私からも感謝を伝えたいと思います。メカニックのみんな、ありがとう。

エサペッカとヤンネ、次のラリー・フィンランドは、君たちのファンが大勢見守るホームラリーです。トヨタ車に乗って久しぶりにTGRチームから参戦する二人のかっこいい姿を見せてあげてほしいと思っています。

今シーズンは全13戦。エストニアはちょうど折り返し地点でした。後半戦は我々のホーム”フィンランド”に始まり、ホーム”ジャパン”まで続きます。後半戦、私も楽しみでなりません。きっとファンの皆さまも同じように思っていただけていると思います。皆さまの想いに応えられるよう、ラトバラ代表以下、チームみんなで全力を尽くしていきたいと思います。引き続き、ご声援よろしくお願いいたします。

トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男

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