【WRC2022】第10戦 アクロポリス・ラリー・ギリシャ 勝田が総合6位を獲得

  • 69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)

2022/9/8-11、イベントの中でも非常に長い歴史と伝統を誇る、石や岩が多い荒れたグラベルステージが主舞台となるWRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャが行われた。
優勝が、ヒョンデ・シェル・モービス・WRTのティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ(11号車)、TOYOTA GAZOO Racing WRT Next Generationから出場の勝田貴元が、GR YARIS Rally1最上位となる総合6位を獲得した。
TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(69号車) が総合15位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(4号車) が総合22位でフィニッシュ。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(33号車) はトラブルによりリタイアとなった。
ロバンペラは、ドライバー選手におけるリードは減ったが依然首位につけ、チームもロバンペラとラッピが獲得したポイントにより、マニュファクチャラー選手権首位の座を守った。

DAY1
アテネ・オリンピックで主会場となったオリンピック・スタジアム内で、全長1.95kmのターマックステージ、SS1が行なわれ、ロバンペラが総合8位、ラッピが総合10位、エバンスが総合15位につけた。
久々に行なわれたスーパーSSには多くの観客が集まり、おおいに盛り上がった。

DAY2
6本合計距離108.31kmのグラベルステージ、終日ドライコンディションが保たれ、表層がグラベルに覆われた路面は非常に滑りやすい状態で、出走順が早いドライバー達にとっては不利な走行条件となった。
一番手スタートのロバンペラは、大量のルーズグラベルを掃き飛ばしながら走ることになり総合9位、3番手スタートのエバンスも、滑りやすい路面の影響を受け総合8位となった。7番手とやや後方からスタートしたラッピは、安定して速いタイムを刻み続け、総合3位に順位を上げた。

DAY3
3本のステージを各2回走行、合計6本合計距離147.98kmとなる4日間で最長のステージ。天気は前日に続き晴れ、気温は日中40度近くまで上昇した。
エバンスは、再走ステージのSS11で2番手タイムを、SS12とSS13で3番手タイムを記録し、総合4位で走破。ロバンペラは、SS9でコースを外れてクルマのリヤにダメージを負い、総合19位に後退。ラッピは、燃料供給系のトラブルでデイリタイアとなった。
路面は終日ドライコンディションが保たれ、グリップが低く滑りやすいステージが多くあり、アクシデントやトラブルで大きく遅れたり、リタイアをする選手が続出。サバイバルラリーの様相を呈した。

DAY4
3本合計距離45.06kmのステージ、最終日も好天に恵まれ、最高気温は33度前後まで上昇。路面はドライコンディションとなった。
エバンスは、オープニングのSS14へと向かうリエゾンで、エンジン関係のトラブルが発生しリタイア、その結果、勝田がひとつ順位を上げ、総合6位でフィニッシュ。ロバンペラは、ボーナスポイントがかかる最終のパワーステージで2番手タイムを記録し、ボーナスの4ポイントを獲得して、総合15位となった。

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