【WRC2023】第2戦 Mスポーツ・フォードのタナックが優勝。トヨタ勢はロバンペラが4位、勝田はリタイア(ラリー・スウェーデン)
3/2/9-2/12、厳寒期の北欧スウェーデンを舞台に行われるシーズン唯一のフルスノーラリー、WRC第2戦ラリー・スウェーデンが行われ、Mスポーツ・フォードWRTのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ(8号車)が優勝した。
TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(69号車)は総合4位で、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(33号車)は総合5位でフィニッシュ。チームはロバンペラとエバンスが獲得したポイントにより、14ポイント差でマニュファクチャラー選手権首位を守り切った。
また、勝田貴元/アーロン・ジョンストン(18号車)は、メカニカルトラブルにより、残念ながらリタイアとなった。
DAY1
北部の都市ウーメオーのサービスパークの北側に設けられた特設ステージで、全長5.16kmのナイトステージとなるSS1が開催され、ロバンペラがベストタイムを記録し首位に、エバンスが総合3位に、勝田が総合6位につけた。
DAY2
この日から森林地帯での本格的な戦いがスタート。距離106.76km、合計7本のステージが行なわれた。日中は爽やかな青空が広がり、気温は0度前後と、この時期のスウェーデン北部としてはそれほど寒くなく、降雪もなかったが、路面の一部は軟らかい雪に覆われ、出走順が早い選手たちにとっては不利なコンディションであった。
エバンスは、森林地帯の滑りやすい積雪路で苦戦するも総合4位に、ロバンペラは凍結路面で本来の速さを発揮し総合5位につけた。
また、勝田は、SS5でコーナリングラインが乱れ、ハイスピードでスノーバンクに当たり転倒。クルマのフロントセクションにある冷却パッケージが破損し、SS6の途中でデイリタイアとなった。
DAY3
4日間で最長となる距離126.22km、合計7本のステージが行なわれた。ステージ周辺は前日に続き好天に恵まれたが、早朝の気温はマイナス9度前後とかなり冷え込んだ。
ロバンペラは、厳しいコンディション下で総合4位となり、明日の最終日で表彰台を狙える位置につけ、デイリタイアを経て再出走した勝田は、雪道では不利な出走順1番手で全ステージを走行した中、いくつかのステージで良い走りを見せ、総合40位となった。
DAY4
ウーメオーの北側と市街地近くの特設ステージで距離63.04km、合計3本のステージが行なわれた。周辺の天気は概ね曇りで、気温は日中4度前後まで上昇した。
ロバンペラは、日が昇る前の走行となるオープニングのSS16でベストタイムを記録するなど、ヌービルと5.1秒差の総合4位でフィニッシュし、ドライバー選手権2位の座を維持。
エバンスは、最終のパワーステージに焦点を合わせて臨み、ベストタイムと僅か0.6秒差の2番手タイムを記録し、総合5位でラリーを終えた。
勝田は、最終日も好調を維持していたが、SS17でクルマに発生した問題により、パワーステージを前にリタイアとなった。
<<豊田 章男 (TGR-WRT会長)>>>>
WRCに復帰した6年前、ヤリ-マティがTOYOTA GAZOO Racingに初めて優勝をもたらしてくれたのがラリー・スウェーデンです。それ以来、TGRとして、2019年にはオイットが、2020年にはエルフィンが、昨年はカッレが優勝してくれています。
フィンランドのチームである我々にとって雪道はホームロード…得意の路面で今年も最高の結果を残したいと、3人のドライバーたちは果敢にチャレンジをしてくれました。残念ながら順位に結びつきませんでしたが、それぞれのチャレンジは、今回もクルマとチームを強くしてくれたと思っています。
貴元の2日目のクラッシュは、今までで一番クルマの損傷が激しいものだったと聞きました。それをメカニックたちは時間内に修理し、貴元たちを翌日のステージに戻してくれたそうです。クラッシュ自体は残念でしたが、これによってチームは更に強くなることができました。メカニックのみんなありがとう。
エルフィンは”あと1つピースがはまらない”といった感じの悩みを持ち続けているように見えます。2019年のヤリ-マティを見ているようです。エルフィンが探しているピースを見つけられるよう、チームのみんなもとことん付き合っていきます。エルフィンにとっての”もっといいクルマ”を一緒につくりあげていきましょう。
カッレ、君のことだからディフェンディングチャンピオンの気負いは全くないと思います。次のメキシコも思いっきり楽しんで走ってきてください!
1ヶ月後のメキシコは今回と打って変わって”熱い”ラリーです。チームのみんな、ドライバーが”もっと安心して””もっと楽しく”走れるクルマを、よろしくお願いします。
追伸:オイットへ
新しいチームでの初勝利おめでとう!
WRC 2023 第2戦 レポート記事
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