e-Palette Storeを体験してスムージーをいただきました・・・ジャパンモビリティショー2023

  • ジャパンモビリティショー2023 Tokyo Future TourのFOOD&Mobility

    Tokyo Future TourのFOOD&Mobility

未来はモビリティによって飲食や食事、そしてこの購入方法などが変わるのかもしれません。そのため、2023年10月28日~11月5日に行われるJAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)にはクルマだけなく、様々なモビリティが活躍する未来の東京を体験できるブースもあります。モビリティによる無人販売所や物の宅配。そんな未来を体験してきました。

6年前に中国北京に行ったとき見た光景は、スーパー、コーヒーショップなどだけでなく、路上で新聞を売っているようなキオスクですら、現金でなくスマホ決済で物を買う人しかいない現実でした。現金を払う人を探すのが難しいのです。当時の日本といえば、現金決済が主流で、スマホ決済サービスはまだ無かったと思います。また、限定的でしたが完全無人のコンビニなど未来が存在していました。今回のイベントでは、それよりさらに先の未来の体験ができました。

  • ジャパンモビリティショー2023 Tokyo Future Tourのe-Palette Store

    Tokyo Future Tourのe-Palette Store

その場所、西展示棟で開催しているTokyo Future TourのFOOD&Mobilityにあるe-Palette Storeです。このクルマは、2030年頃を想定した、生産者と高需要地域を結ぶ無人運転の「ラストワンマイル物流車両」で、「AI」がお出迎えする無人店舗です。

e-Paletteは、東京オリンピックの選手村で使われていた自動運転のクルマです。オリンピック村では、システムで運行していたものの、システムの要求に対してドライバーが適切に対応しなければいけないレベル3相当でした。今回は無人店舗なのでレベル4以上となり、特定条件下(決まったルートなど)だけですが無人で走行することが可能になります。このStoreは、人が集まる役所、公民館、駅など決まった場所で利用されそうですね。

  • ジャパンモビリティショー2023 e-Palette Storeで決裁用のスマホ

    e-Palette Storeで決裁用のスマホ

今回のe-Palette Storeは「なかひら農場のAI無人車両店舗」となっており、スムージーを購入することができます。まず最初に、オペレーターさんから用のスマホを手渡され、使い方の説明をしてくれますが、2タップぐらいでとても簡単です。仕組み的にはLINEと連携されておりLINE内で購入決済をする仕組みのようです。

次はいよいよe-Palette Storeに乗り込みます。入口にあるスマホリーダーにスマホをかざして入店手続き完了です。すると、車内にあるAIのあいちゃんがお話をしてきます。その中で、自分の欲しいスムージーの味を決めて、商品棚より自分の欲しい味のスムージーをピックアップしてください。するとスマホに購入履歴画面が現れますので、チェックして完了です。選んだスムージーはお土産として頂けます。スムージーは無着色、保存料・香料不使用でしたので安心して飲めそうですね。無人店舗の店員あいちゃんに特定ワードを言うと、猫に変身しましたのでオペレーターさんに聞いて見てくださいね。

なお、AIの音声認識の関係で一度に体験できる人数は3人のため、体験するためには、事前にWEB予約が必要だそうです。

  • ジャパンモビリティショー2023 e-Palette StoreでAIちゃんと話すマイク

    e-Palette StoreでAIちゃんと話すマイク

  • ジャパンモビリティショー2023 e-Palette StoreでAIちゃん

    e-Palette StoreでAIちゃん

  • ジャパンモビリティショー2023 e-Palette StoreでAIちゃんが変身

    e-Palette StoreでAIちゃんが変身

  • ジャパンモビリティショー2023 商品の棚

    商品の棚

  • ジャパンモビリティショー2023 e-Palette Store

    e-Palette Store

  • ジャパンモビリティショー2023 決済完了画面

    決済完了画面

続いて、ドローンを利用した無人物流の研究段階のものを体験することができました。これは物流が不便な過疎地や小さな島の暮らしを豊かにするためのものです。ドローンがポート(荷物集荷所)に運び、そこから完全自動で荷物を目的地までお届けするというシステムです。
実際に運用を開始するには多くの課題を解決していかなければならないようですが、2030年までには運用スタートさせたいと言われていました。
また、現状国内ではドローンで運べる荷物の重さは5kg程度のため医療関係など緊急を必要とするものなど限定的になりますが、海外では1t超えの荷物を運ぶドローンの開発も進んでいるようです。空を飛ぶため荷物のサイズも重要な要素にはなりそうです。とは言え、1t近く運べるとなると軽バンで積載できる重さである350kg程度の3倍近くを一度に運べるようになるわけです。2030年代はドローンを利用した無人物流が、当たり前の時代になっているのかもしれません。

  • ジャパンモビリティショー2023 ドローンがポートに飛んできた様子

    ドローンがポートに飛んできた様子

  • ジャパンモビリティショー2023 ドローンがポートに荷物を降ろす

    ドローンがポートに荷物を降ろす

  • ジャパンモビリティショー2023 ポートからAGV(無人搬送車)に荷物を渡す

    ポートからAGV(無人搬送車)に荷物を渡す

  • ジャパンモビリティショー2023 AGV(無人搬送車)が荷物を配送

    AGV(無人搬送車)が荷物を配送

(GAZOO編集部:岡本)

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