カワイイだけじゃない!HWエレクトロ「PUZZLE」の直線基調デザインの意図とは?・・・ジャパンモビリティショー2023
新たにJAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)としてスタートを切った国内最大級のモビリティのイベントは、11月28日に一般公開を迎えた。
前回2019年に開催された東京モーターショーの時から自動車業界で大きく様変わりしたのが、電動車、特にBEV車両についてだろう。欧州各社を中心に2030年代には内燃機関を搭載した新車の販売を行わないという宣言がなされ、実際にBEV車両のシェアも伸ばしてきている。
そして、その流れは特に中国で大きく、BYD社を筆頭にスタートアップを含めると数多くの電動車メーカーが立ち上がり、現在は吸収、合併などで統合するフェーズへと入ってきている。
日本では大手自動車メーカーからはまだそれほど多くのBEV車両は販売されていないが、近年日本で、特に商用車のBEV車両で勢いを感じさせるのが「HWエレクトロ」だ。
2021年7月に小型BEV商用車「ELEMO」の発売を開始、同年11月に軽自動車規格の「ELEMO-K」、そして2023年にはBEVの多用途バンの「ELEMO-L」も発売される。
そして、今回のジャパンモビリティショーでは新たなコンセプトの軽自動車規格となるBEV商用車のコンセプトカーを発表した。
「PUZZLE」と名付けられた新たなコンセプトカーの大きな特徴は、部品の点数と種類を極力減らすことで製造のコストの低減を図っていることだろう。
シンプルで直線的なデザインにすることで、多くのパーツが“共用できる”ようになっているのだ。
例えば、下記のような箇所で共用のパーツを用いている。
・フロントパンパ―とルーフ前部のパネルが同じもの
・左前のドアパネルと右後ろのドアパネルは同じで向きを入れ替えたもの
・フロアとルーフのパネルも同じもの
・左右のドアミラーは上下を入れ替え左右に取り付けられている
・フロントの左右のウインカーも同じもの
・リヤの左右とハイマウントのブレーキランプも同じもの
・左右前後のドアノブも同じもの
インテリアは必要最低限の機能に絞ることでコストを抑えているように感じる。しかしおもしろい工夫がされており、ドアの内側やダッシュパネル、荷室部分には、住宅のインテリアで使う有孔ボードのアイデアが使われており、ドリンクホルダーや小物入れなどを自由な場所に好きなだけ設置できるようになっている。
また、HWエレクトロが目指す災害時に役立つツールとして、荷室にはバールや、左フロント部分には応急処置キットが収納されている。
そして、HWエレクトロが力を入れている独自のコネクティッドサービス「HW ELECTRO Platform Service」で、車両や効率的なルート情報、さらに今後は乗員の健康状態を把握する機能なども取り入れていくという。
HWエレクトロが「ELEMO」とは別のシリーズとして立ち上げた「PUZZLE」。これからの商用車に求められていることをできるだけシンプルに表現しているように感じた。そして見た目のカワイさもあるため、商用利用のみならず乗用車としても人気が出るのではないだろうか。
(GAZOO編集部 山崎)
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