沖縄を盛り上げたい! 沖縄トヨタが挑むモータースポーツを使った地域活性・・・オキナワモーターショー2023
11月25日~26日に沖縄県沖縄市で開催された「オキナワモーターショー2023」。このイベントは、2022年まで行われていたコザ・モータースポーツフェスティバルが新たに生まれ変わり、沖縄アリーナを会場とした展示型イベントとして初開催を迎えることとなった。
このオキナワモーターショーでは、2024年3月17日に「TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge(以下ラリーチャレンジ)」が沖縄市とうるま市で開催されることが発表されたが、今回会場内でこのラリーチャレンジの車両の展示や開催をピーアールしていたのは沖縄トヨタ自動車だ。
以前のイベントから出展を続け、モータースポーツで沖縄を盛り上げる活動を進めている沖縄トヨタに、オキナワモーターショーについて、そしてどのような活動でモータースポーツの盛り上げに取り組んでいるのか、モビリティパーツ部 販売店課の石川泰裕さんにお話を伺った。
「クルマは生活必需品。クルマ好きの方がたくさん来場」
まずは沖縄のクルマ事情について伺うと、公共交通機関、特に電車が発達していない沖縄では、クルマやバイクは生活必需品だという。一家に一台ではなく一人に一台が当たり前であり、またその分愛される存在でもあるという。
そして、ラグジュアリーだったり趣味のようなクルマと、普段使いのクルマと二極化するような傾向もあるそうだ。
そうした中、こうしたイベントでしか見られない高級車やスポーツカーなどを見に来るのを楽しみにしている県民の方はもちろん、基地関係者らしい方々もたくさん来場しているという。
沖縄トヨタとしては、以前のイベントの際から新型車の車両展示をしてきているというが、次第にいろいろな部署が協力していく中で物販エリアが大きくなってきているそうで、実際にトミカやガチャポンなどには子どもたちも集まりやすく、いいコミュニケーションの場となっているようだ。
この初開催のオキナワモーターショーについて伺ってみると、「クルマ好きな方も多いと思うので、毎回楽しみに来られていますね。出展する側としてはこれまでのイベントとは大きな違いはありませんが、実際にクルマが走っているところを見たい、同乗体験をしたいという声は聞きます」と教えてくれた。
「まずは沖縄トヨタの社内からモータースポーツを盛り上げたい」
沖縄トヨタとしては以前から燃費を意識したイベントなどを実施しているというが、それに加えて近年モータースポーツにも力を入れてきているという。
「社内でもモータースポーツクラブを結成して、月に1度程度で沖縄市にあるマルチフィールド沖縄で走行会を行っています。毎回20人~40人程度が集まります。スポーツ走行できるようなクルマを持っていない社員には、会社のクルマで走行を楽しんでもらっています。運転するのは怖いけど見に来るだけっていう女性もいますよ」
そして石川さんは、自らも86を所有しており、何人かの社員とともに地元の86オーナーズクラブの会員でもあるそうだ。そのオーナーズクラブが主催するイベントにも沖縄トヨタとして車両の展示やグッズの販売なども行い、販売店と愛車オーナーの橋渡しの役も担っているようだ。実際に県外の販売店からも、「お客様との距離が近いよね」といった話ももらうという。
こうした活動はモータースポーツを沖縄に定着させていきたいからで、そのためにまずは社内からファンを増やしていき、いずれは他社のディーラーや地元のショップなどとも協力して、沖縄県のモータースポーツを盛り上げていきたいという。
実際にそうした動きに向けて、沖縄県初のGR Garageとなる「GR Garage 沖縄」が2024年3月9日にオープンするという。これは沖縄県のクルマ好きにとってはうれしいニュースだろう。
「ラリーチャレンジは地域の老若男女に愛されるモータースポーツ」
そうした社内のモータースポーツの盛り上げの機運がある中、2024年3月には沖縄市とうるま市でラリーチャレンジが開催されることとなった。沖縄トヨタとしても、会場の選定やロジスティクスなど多方面で協力していく体制にあるそうだ。
実際に石川さんもそのメンバーとして、先日開催された佐賀県唐津市を中心とするラリーチャレンジの会場に足を運び、そこで気づかされたことがあったという。
「これまでモータースポーツはクルマ好きやクルマ関係者だけが集まってやっているというイメージだったんです。でもラリーチャレンジに関しては、地元の郷土土産屋さんだったり、ハンドメイドクラフトの方がお店を出されていたり、地域の町おこしや市場だったり、地域の老若男女みなさんに愛されているイベントなんだなと感じました。沖縄トヨタとしても、今後そのような地域の町おこしや沖縄へのツーリズムの一環として受け入れられるようにできたらと思っています」
そして、沖縄市では本格的なサーキットの建設も目指しており、石川さんも「僕たちの活動やラリーチャレンジなどが盛り上がることで、サーキットを作りたいという声が大きくなっていくかもしれませんし、モータースポーツファンが増えるきっかけにもなると思います。僕たちもクルマを日常使いの足としてだけでなく、もっとクルマを愛してくれる方が増えていくのではないかと期待していますし、沖縄を盛り上げていきたいですね!」
今回、オキナワモーターショーの会場を訪れて、家族連れがたくさん来場していることが印象に残っている。現地の方に聞いた話として、以前に比べバイクの人気は落ちているという。ただ最近はまた少しずつ人気が出てきているのは、大人たちが子どもたちにバイクの楽しさを伝えていっているからだという。
子どもに限らず、クルマやバイク、そしてモータースポーツは楽しいものだということは、やはり誰かが伝えていかないとなかなか広がらないだろう。
ただ、クルマやバイクが生活と密着している沖縄県であり、これまであまりモータースポーツを意識する方が少なかったであろう地域であるということは、急激な右肩上がりをみせる可能性を秘めているように感じた。
そして、沖縄らしい盛り上がりのあるモータースポーツイベントが開催されれば、行ってみたいと思う方も少なくないだろう。
これからも沖縄市を中心としたモータースポーツへの取り組みに注目していきたい。
(GAZOO編集部 山崎)
沖縄モーターショウ
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