大阪オートメッセ2024の特徴と東京オートサロン2024との相違

  • 第27大阪オートメッセ2024 西口

    大阪オートメッセ西口

2024年2月10-12日(土~月)、インテックス大阪(大阪国際見本市)で第27回大阪オートメッセ2024が開催されている。出展社数は286社(昨年260社)、展示車両台数660台(昨年560台)、出展の小間(エリア数)は2238小間(昨年1725小間)と昨年と比較すると大幅増になった。また本年は月曜日が祝日のため、開催が1日遅れ3日間とも休日となるため平年以上の入場者数が期待される。

クルマ好きは恐らく1月に行われた東京オートサロンと違いが気になると思いますよね。会場を歩いてみるとメーカー系は同じクルマを展示しています。ショップさんは東京オートサロンには出展していないお店が大阪オートメッセに多く出展しており、会場全体の雰囲気は東京オートサロンとは全く異なる。そこで大阪オートメッセ2024の印象を東京オートサロンと比較しながら各館ごとにご紹介する。

西ゲートから入場すると正面にあるのがSUPER GTのエリア。その裏側にはステージとなっており、ギャルオンステージ、SUPER GTスペシャルステージ、ライブなどが行われている。

1号館

  • 第27大阪オートメッセ2024

    大阪オートメッセ初出展のトムスブース

入場してまず右側にあるのが1号館。昨年はフードパークになっていた場所だ。今年は展示車両が増えたためか、車が展示されている。1号館に入ると目の前にLiberty Walkの大きなトラックが鎮座。その奥を見ると花魁JAPANの花魁プロフィアというトラックが見える。今年もLiberty WalkのTシャツ等の物販に大勢のファンが集まっているようだ。その先には、今年のオートサロンに出展していないパイオニアがクルマのオンライン化による快適なカーライフを提案するブースを出展している。その横にはオートメッセ初登場のトムスが構え、創業50周年を迎えレストア事業への参入を発表し、レストア相談会を実施している。
1号館の奥には、西日本三菱自動車販売ブースがり、東京オートサロンに出展されていたトライトンスノー シュレッダー コンセプトが展示されている。そう言えば三菱自動車は大阪オートメッセ2024に出展していないようだ。その奥のマツダブースはスーパー耐久シリーズ参戦車両を中心に出品しており東京オートサロンと大きな違いはない印象だ。

2号館

2号館を入るとまず目につくのは、オートサロンでもお馴染みの高級車と高級車を美しく表現するカーグッズのSPASHANブースだ。とても賑わっている。その先は、翔プロデュース20thのブースで、土曜日にアンベールした3台の軽トラなどがある。さらに進むと、今回のイベントで最大級のブースを構えるオートバックスブース。オートバックスは50周年記念ということでカーライフフェスタを開催しており、小さなお子様から大人までが体験して楽しめるコンテンツを複数出展しており、大変盛り上がっている。

3号館

3号館に行くと、日産および日産の販売店が大きなエリアを占めており日産色が大変強いことを感じる。特に、外遊び使用にカスタマイズされたキャラバンが、キャラバンコレクションブース、日産プリンス兵庫ブースに10台近く展示されている。奥の方に移動するとスズキ、ホンダ/無限ブースがあるが、スズキ、ホンダともに東京オートサロンと同じような展示となる。ホンダ/無限ブースはCIVIC TYPE R MUGEN Group.Bが人気のようだった。
そして出口に向かうと大阪オートメッセの運営会社である株式会社交通タイムス社のCARトップブースがある。ここには、R35GTR nismo2024年モデル、RZ34フェアレディZ nismoが展示されている。
3号館の外では、スバルのアイサイト体験、デリカでの45度登坂体験、自衛隊による高機動車などの車両展示が行われおり、特にアイサイト体験は大盛況で多くの人が並んでいた。SNSのX(旧Twitter)にも体験したという声が多くあがっている。

4号館

4号館には、ジムニーやアトレーなど軽自動車のカスタマイズカーが多く展示されている。それ以外に、今では絶滅危惧種と思われる車やバイク、東京オートサロンでは見ることができないクルマも多く展示されている。免許を取得した頃は、ここに展示されているような車に遭遇するのが怖かったものだ。令和になって、しかもイベントで見ると何か懐かしさを感じるのは何故なんだろう。そのままの状態で公道を走るのはNGと思われクルマばかりであるので、このような車を公道で見ることのない小さな子供たちは、このような車を見てどう思ったのか気になるところだ。
  • 第27大阪オートメッセ2024
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5号館

5号館に入ると、大阪に本社を構えるミズノブースがあり、トレーニングウェアやシューズの展示および物販を行っている。その先はトヨタ色が強くなり、モデリスタ、大阪トヨペット、神戸トヨペット、TOYOTA GAZOO Racingブースがブースを構える。モデリスタ、TGRブースは東京オートサロンと同じクルマを展示しているが、TGRブースは先月の25日に発表したWRCドライバー監修特別仕様車(セバスチャン・オジエ選手仕様車とカッレ・ロバンペラ選手仕様車)のGRヤリスも展示されていた。初めて見たが、かっこいい。大阪オートメッセのみに出展している神戸トヨペットスポーツ部門のKTMSと大阪トヨペットは、レースに参戦している車両等を出展していた。KTMSは片岡龍也選手や平良響選手達のトークショーも開催しているようだ。
そのすぐ横にはALPINE STYLEがハイエースベースのCal's Motor Carica Retreatパッケージ等を所せましと展示している。
その先にはトヨタ神戸自動車大学校の学生がレストアした70スープラ、日本工科大学の学生がビートをレストアしたフォードGT40風などが出展されていた。その先はアウトドアゾーンとなっており、軽トラ、ジムニー、アトレーなどをカスタマイズした車が多く展示されている。東京オートサロンでは見られない車だらけだ。

6号館

東ゲートの左右にある6号館はAとBに分かれている。6号館Aに入ると、福井、京都にお店があるフェニックスパワーのブースがありスカイラインを中心に展示している。その先には黒色が基調のBYDブースがあり、スバル/STIブースがあるが東京オートサロンと同じ車の展示となっている。反対側に移動すると、FDJゾーンとなっており、80スープラ、シルビア、マークⅡなど様々なスポーツドリフト用の車両が展示されていた。
お隣の6号館BはNAPAC合同ブースにトムスやHKS、BLITZなどの車両が展示されており、小倉クラッチもその中にブースを構えている。工具のTONEは大量の工具を陳列しサービスプライスで物販している。多くのお客様で賑わい、多くの人が実際に工具を購入していた。その先にはレイズの大きなブースがあり、車好き憧れのホイールを多く展示。皆さんがホイールを釘要るように見ていたのは印象的だった。その先には、海外の高級車が所せましと並べられており、憧れの車を多くの人が写真に収めていた。

6号館の3階には、500席以上の飲食スペースがあるフードパークがあり20店舗も出展している。またタミヤがタミヤRCカーグランプリ 大阪オートメッセを開催していた。
今回の第27回大阪オートメッセ2024はオートサロンには出展していない展示社が増え、軽トラ、そしてジミニーの多さは相変わらずで、やんちゃな車も多く見させていただくことができた。大阪オートメッセらしい車の比率が高くなった印象だ。また、メーカー系ブースは東京オートサロンと同じクルマを展示しているが、ひな壇などにクルマを展示したりすうる東京オートサロンとは異なり、平置きしているケースが多いため、お客様とクルマの距離が近い印象だ。また物販が多く行われており、どこも多く賑わっている印象だ。
東京オートサロンは華やかで車好きにとって楽しいイベントだ。大阪オートメッセの特長は、東京オートサロンのような華やかさはないが、のんびりした雰囲気、車との距離が近い、多種多様な車を見ることができる、昼飯は充実し安く食べることができることだ。そしてとても楽しい。サロンとメッセの目的は同じだが、印象は大きく異なるイベントと言って過言でない。来年は行ったことのない方のイベントに行ってみたらいかがでしょうか。


(GAZOO編集部)