エブリイがハイエースを見下ろす!? 見た目も走行性能もこだわった10インチアップのモンスター・・・大阪オートメッセ2024

  • BEAST-Rの10インチアップエブリィ「オーバーレッドエブリィ デカアゲB17」@大阪オートメッセ2024

    BEAST-Rの10インチアップエブリイ「オーバーレッドエブリイ デカアゲB17」

2月10日~12日まで、大阪府大阪市のインテックス大阪で開催されていた大阪オートメッセ2024。660台もの展示車両が並び、3日間合計で21万人を動員し、大きな盛り上がりを見せた。

そんなイベント会場で、筆者のみならず多くの来場者が思わず足を止め「何コレ、すげえ!」と話しているのが印象的な展示車両「オーバーレッドエブリイ デカアゲB17」をご紹介しよう。

これは、京都府に店舗を構える株式会社KOTOKAが展開する「BEAST-R」ブランドのエブリイだ。BEAST-Rはジムニーとエブリイの専門店として、さまざまなカスタム提案やパーツ開発、コンプリートカー販売などを行っている。さらにジムニーでのダートトライアルレースなどのモータースポーツにも積極的に参戦するなど、オフロードファンには知られた存在だ。

そんなBEAST-Rが大阪オートメッセで展示していたのは、ハイリフト仕様のエブリイだ。見た目の通りかなり車高が上がっているが、なんと10インチ(25cm)もリフトアップをしているという。さらに装着しているマキシスのオフロードタイヤの外径でも20cm以上車高が上がり、合計50cm弱のリフトアップとなっている。

しかし、ただ車高を上げているだけではないのがBEAST-Rのすごいところ。リフトアップ自体は7インチのブロックと3インチのコイルスペーサーで行っているが、豊富なカスタム実績やモータースポーツに参戦しているノウハウにより、サスペンションやキャスター、リアのホーシングの角度などすべてこのリフトアップに適正化しているという。

特にリアの足回りにはこだわっており、調整式のダウンブロックやレースで培ったオリジナルの減衰調整式のショックを使い、そのショックの取り付け位置を後方に少し寝かすように角度をつけることで、乗り心地を向上させているという。
そしてリアバンパーはこのショックの取り付けと突入防止を兼ねるオリジナルの商品だという。

その他、大径タイヤを履かせるためフロントタイヤ後方のドア下部のカット処理や、パイプフェンダーやエアロの専用設計など、これだけのスタイルを作り上げるために、BEAST-Rの技術とこだわりが凝縮されているという。

ただし、大径タイヤをはじめさまざまなパーツが取り付けられているため、燃費に関しては6km~7km程度だという。登録は3ナンバーの普通車扱いだ。

実際に運転席に座らせていただくことはできなかったのだが、「ハイエースを見下ろすぐらいです」というスタッフの方の言葉からもその見晴らしのよさは間違いなく、それを実現したうえで乗り心地や安全性までしっかり配慮されたエブリイ。機会があればぜひとも乗ってみたいと思わせてくれるスペシャルなカスタムカーだ。
  • 「オーバーレッドエブリィ デカアゲB17」の正面@大阪オートメッセ2024

    「オーバーレッドエブリイ デカアゲB17」の大迫力のフロント

  • 「オーバーレッドエブリィ デカアゲB17」の左サイド@大阪オートメッセ2024

    「オーバーレッドエブリイ デカアゲB17」の左サイド。車高の高さも分かりやすい

  • 「オーバーレッドエブリィ デカアゲB17」のリフトアップ具合は隣のジムニーと比べても一目瞭然@大阪オートメッセ2024

    「オーバーレッドエブリイ デカアゲB17」のリフトアップ具合は隣のジムニーと比べても一目瞭然

  • 「オーバーレッドエブリィ デカアゲB17」のオリジナルのフェンダーやサイドステップ@大阪オートメッセ2024

    「オーバーレッドエブリイ デカアゲB17」のオリジナルのフェンダーやサイドステップ

  • 「オーバーレッドエブリィ デカアゲB17」のド迫力のリア周りとオリジナルの突入防止バンパー「type-W」@大阪オートメッセ2024

    「オーバーレッドエブリイ デカアゲB17」のリア周りとオリジナルの突入防止バンパー「type-W」

  • 「オーバーレッドエブリィ デカアゲB17」のリアのショックは後方に角度をつけて取り付けられている@大阪オートメッセ2024

    「オーバーレッドエブリイ デカアゲB17」のリアのショックは後方に角度をつけて取り付けられている



(GAZOO編集部)
MORIZO on the Road