エブリイがハイエースを見下ろす!? 見た目も走行性能もこだわった10インチアップのモンスター・・・大阪オートメッセ2024
そんなイベント会場で、筆者のみならず多くの来場者が思わず足を止め「何コレ、すげえ!」と話しているのが印象的な展示車両「オーバーレッドエブリイ デカアゲB17」をご紹介しよう。
これは、京都府に店舗を構える株式会社KOTOKAが展開する「BEAST-R」ブランドのエブリイだ。BEAST-Rはジムニーとエブリイの専門店として、さまざまなカスタム提案やパーツ開発、コンプリートカー販売などを行っている。さらにジムニーでのダートトライアルレースなどのモータースポーツにも積極的に参戦するなど、オフロードファンには知られた存在だ。
そんなBEAST-Rが大阪オートメッセで展示していたのは、ハイリフト仕様のエブリイだ。見た目の通りかなり車高が上がっているが、なんと10インチ(25cm)もリフトアップをしているという。さらに装着しているマキシスのオフロードタイヤの外径でも20cm以上車高が上がり、合計50cm弱のリフトアップとなっている。
しかし、ただ車高を上げているだけではないのがBEAST-Rのすごいところ。リフトアップ自体は7インチのブロックと3インチのコイルスペーサーで行っているが、豊富なカスタム実績やモータースポーツに参戦しているノウハウにより、サスペンションやキャスター、リアのホーシングの角度などすべてこのリフトアップに適正化しているという。
特にリアの足回りにはこだわっており、調整式のダウンブロックやレースで培ったオリジナルの減衰調整式のショックを使い、そのショックの取り付け位置を後方に少し寝かすように角度をつけることで、乗り心地を向上させているという。
そしてリアバンパーはこのショックの取り付けと突入防止を兼ねるオリジナルの商品だという。
その他、大径タイヤを履かせるためフロントタイヤ後方のドア下部のカット処理や、パイプフェンダーやエアロの専用設計など、これだけのスタイルを作り上げるために、BEAST-Rの技術とこだわりが凝縮されているという。
ただし、大径タイヤをはじめさまざまなパーツが取り付けられているため、燃費に関しては6km~7km程度だという。登録は3ナンバーの普通車扱いだ。
実際に運転席に座らせていただくことはできなかったのだが、「ハイエースを見下ろすぐらいです」というスタッフの方の言葉からもその見晴らしのよさは間違いなく、それを実現したうえで乗り心地や安全性までしっかり配慮されたエブリイ。機会があればぜひとも乗ってみたいと思わせてくれるスペシャルなカスタムカーだ。
(GAZOO編集部)
大阪オートメッセ
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