「売りっぱなしにしない」。スバルが提案する等身大で本格的なアウトドアカスタム・・・東京アウトドアショー2024

  • 東京アウトドアショーのスバルブース

    東京アウトドアショー2024のスバルブース

2024年6月28日~30日まで、千葉県千葉市の幕張メッセで開催されていた「東京アウトドアショー2024」。ここに出展していたスバルのブースでは、日常のアウトドアを提案する展示車両が並べられていた。

東京アウトドアショー2024に出展していた国内自動車メーカーにそれぞれブースのコンセプトを伺って記事にしてきているが、スバルでお話を聞くと、冒頭「ブース自体のコンセプトは考えていませんでした」との返答があり、驚くとともに余計興味を引かれることとなった。
伺った話をまとめると『「アウトドアのある日常」を切り取り、それぞれをスバル車を使い表現、提案している』ということのようだ。

まず、ブースに向かって右側のエリアでは自転車を使ったアウトドアの2種類のカスタムが提案がされている。

  • スバル・クロストレック(Touring)

    スバル・クロストレック(Touring)

  • リアのサイクルキャリアもインパクトがあるクロストレック(Touring)

    リアのサイクルキャリアもインパクトがあるクロストレック(Touring)

  • ルーフに2台のグラベルロードバイクを積むレイバック(Limited EX)

    ルーフに2台のグラベルロードバイクを積むレイバック(Limited EX)

  • 都会的でありながらグラベルでの安心感のある走りが特徴のレイバック(Limited EX)

    都会的でありながらグラベルでの安心感のある走りが特徴のレイバック(Limited EX)

オアシスブルーのボディカラーが印象的なクロストレック(Touring)は、ルーフに1台とリアのサイクルキャリアに2台のマウンテンバイクを搭載。その見た目のインパクトだけでもアウトドア感が半端ないが、それに負けずさまざまなアウトドアに打ってつけの用品も多数装着している。

フロントのノーズガーニッシュはラバー素材で滑り止めのテクスチャーを加えることで、スノーボードなどを立て掛けられるようにしている。またフードデカールはボンネットからの照り返しを防いでくれるとともに、ドライバーから見えるエリアには同様のテクスチャーを採用している。

さらにヘッドライトプロテクターやリアコンビプロテクターも同じラバー素材のテクスチャーを施すことで、マウンテンバイクを立て掛ける際にちょうどサドルの高さとなっているなど、実際にそのアウトドアで遊ぶ方が欲しい、痒いところに手が届くようなカスタムパーツを提案している。

それは、こうしたオプションパーツを企画する商品用品本部に所属するメンバーが、実際にマウンテンバイクやスノーボードを本格的に楽しんでいることから生まれるアイデアだという。

もう1台のレイバック(Limited EX)もルーフに2台のグラベルロードバイク(グラベル(砂利道)と舗装路両方に対応する自転車)を2台搭載している。
レイバックは都会的なSUVという印象もあるが、もちろんスバルらしく(ある程度の)オフロードの走行性能も兼ね備えており、まさに的を得たような組み合わせというわけだ。

  • ソルテラ

    ソルテラ

  • 電気自転車のマウンテンバイクの充電も可能

    電気自転車のマウンテンバイクの充電も可能なソルテラ

  • フォレスター(X-EDITON)

    フォレスター(X-EDITON)

  • サーフィンをするシーンのイメージを詰め込んだフォレスター(X-EDITON)

    サーフィンをするシーンのイメージを詰め込んだフォレスター(X-EDITON)

そして向かって左側のエリアには、ソルテラとフォレスター(X-EDITON)が展示されていた。こちらもそれぞれの特色を生かしたコンセプトが与えられている。

ソルテラは電気自動車であることを生かし、電動自転車へ充電や、愛犬にも優しい面のある電気自動車ならではのライフスタイルを提案。またフォレスターは実際にサーフィンをする際に必要となるアイテムを余裕で搭載できるラゲッジルームの活用方法を提案していた。

取材中にご担当の方から熱い言葉をいただいたのでご紹介しておこう。
「スバルのお客様ってモノにもこだわる方もいるし、本気で趣味に取り組んでいらっしゃる方も多いんです。そうした本気で取り組んでいる方が使う道具をちゃんと見える形で展示するというのが、今回のブースのコンセプトなのかもしれません。僕たちはクルマを売りっぱなしにしたくないし、これからもスバル車に乗っていかに楽しんでもらえるかということを発信していきたいと思います」

また今回の取材で印象に残っていることを最後にお届けしたい。

冒頭のクロストレックとレイバックのホイールには、ターコイズブルーがあしらわれている。古代からターコイズは邪気を払い、ラクダや馬の首にお守りとしてつけていたことなどから、旅のお守りとして伝えられてきている。

旅やアウトドアも無事に帰ってきてこそ本当に楽しい思い出となるもの。スバルの用品開発の方々の粋な想いに心を打たれる取材となった。

(文、写真:GAZOO編集部 山崎)