日産スカイラインR32GT-RのBEV(R32EV)は未来も楽しいクルマを残すための挑戦・・・東京オートサロン2025

  • R32EV


2025年1月10日(金)、東京オートサロン2025が幕張メッセ(千葉市美浜区中瀬)にて開幕。日産自動車はプレスカンファレンスを行わなかったが、多くの人が気になっているR32 GT-R をEVにコンバージョンしたR32EVが日産ブースの中央に鎮座し、R32EVの周囲は多くの人で賑わっており注目度の高さが感じられる。R32EVの開発担当者に開発の想いを教えてもらった。

昨年トヨタガズーレーシングがAE86のBEV(AE86 BEV Concept)をオートサロンで発表したのは記憶に新しい。それに刺激を受けてR32GT-RをBEV化したのかなと思った人もいると思いますが、R32EVは3年ぐらい前から数名でコツコツ制作してきたとのことで、日産もトヨタも似たような時期に往年の旧車をBEV化するプロジェクトを始めたことになる。日産がプロジェクトを開始した理由は、名車と言われ運転すると楽しい日産を代表するR32GT-Rの乗り味をデジタル化して、BEV化したクルマで再現させ後世に残したいから始めたそうだ。AE86のBEV化も、電動車でもガソリンエンジンのように楽しめることを追求するために始めている。日産もトヨタもほぼ同じ時期に、同じ目的で開始したとことになり、感慨深い。
また、クルマ特有のクセなどがクルマを操る楽しさであり、そういうのも再現させると日産のエンジニアさんは言われている。そのため号口目的の検討の仕方が全く異なるため、苦労は絶えないそうだ。

車両としてはリア席にバッテリーを搭載し、2個のモーターで4輪を駆動、室内を見るとMT仕様なのかなと思うがATだ。でも、パドルシフトで変速可能で、疑似的にエンジン車のMTのように操ることはできるそうだ。エンジン音は32GT-Rの音を再現しているため、室内で走行に応じて音を楽しむこともできるそうだ。

将来、世界の人々に日本メーカーのBEVは楽しいと言ってもらえる日が来るかもしれない。

主要諸元
ベース車両:R32型スカイラインGT-R(BNR32型)
全長×全幅×全高:4,545㎜×1,755㎜×1,340㎜
車両重量:1,797㎏
モーター最高出力(㎾):160×2基
モーター最高トルク(N·m):340×2基
乗車定員:2名
駆動方式:ツインモーター4WD
駆動バッテリー:リチウムイオン電池(リーフNISMO RC02)
燃料:電気
タイヤサイズ:245/40R18

(GAZOO編集部)

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