『EX30』より小さいモデルも? ボルボ、未来のEVすべて1つの技術スタックで開発へ

  • ボルボカーズの未来の電動車のベースとなる「Volvo Cars Superset tech stack」と呼ばれる統一技術スタックのイメージ
ボルボカーズは9月5日、将来のボルボのEVをすべて、1つの技術スタックをベースに開発すると発表した。この新アプローチは、全てのエンジニアリング努力を一方向に集中させ、時間と共に進化する車を作ることを目指す。

ボルボの未来の電動車は、『EX90』を皮切りに「Volvo Cars Superset tech stack」と呼ばれる統一技術スタックに基づいて設計される。この技術スタックは、システム、モジュール、ソフトウェア、ハードウェアの基本的なコアを含み、将来の製品ラインアップに使用される全てのモジュールと機能を含んでいる。各新車は、この技術スタックから選ばれたビルディングブロックの組み合わせで構成され、継続的に改良と成長が行われる。

ボルボはデータ、接続性、ソフトウェア、コアコンピューティングに基づくクローズドループ開発を採用している。このシフトは電動化へのシフトと同等に重要であり、車の電気システムに関連する全てに影響を与えるという。

次世代のSPA3プラットフォームは、最新の推進システム、電気・電子システムを組み合わせた電動技術基盤であり、Volvo Cars Superset tech stackに基づいている。SPA3はSPA2の多くのビルディングブロックをベースにし、いくつかの重要なアップグレードを導入している。特に、コアコンピューティング能力の向上により、技術スタックを通じて性能と機能を向上させることが可能となる。

SPA3の最大の変更点は、そのスケーラビリティの向上にある。これにより、EX90より大きい車から『EX30』より小さい車まで、同じ技術基盤を使用して継続的に開発・製造することが可能となる。SPA3のモジュール性とアップグレード性は、投資コストの低減と販売に対する低い変動率をもたらし、将来的なキャッシュフローの強化に繋がる。

また、SPA3のスケーラブルなアーキテクチャにより、コアコンピューティング、バッテリー、eモーター、メガキャスティング、モジュール製造における技術効率が向上し、生産コストの大幅な削減が期待される。トースランダ工場はSPA3車の生産準備を進めており、同じエリア内で全ての製造能力を持つアプローチを採用している。このアプローチにより、複雑性が低減し、柔軟性が向上する。

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