免許証を紛失したらやるべきこと|届け出・悪用防止措置・再発行について

更新2022/5/24,2021/7/5 公開2019/8/15

免許証を紛失した際にやるべきことや、再交付の手順についてご紹介します。身分証明書として高い効力を有す運転免許証は、失くしてしまうと様々な悪用リスクが生じます。そこで、悪用防止措置についても解説します。決して慌てず、ご紹介した内容に沿って速やかに対応してみてください。

免許証を紛失したときにやるべきこと

免許証は身分証明書として使用できるため、紛失した際は落ち着いてなるべく早く悪用防止措置を取りましょう。やるべきことを順番に解説します。

警察に「遺失物届」を出す

運転免許証を紛失したら、最寄りの交番や警察署に出向き、運転免許証の遺失物届を提出しましょう。最近では、電子申請を用意している自治体もあり、自宅のパソコンなどから申請も可能です。申請をしておくことで、見つかった時に警察署から連絡がもらえます。

届け出る際には、いつどこでどんな状況で紛失したのかを聞かれるので、情報を整理し、スムーズに届け出るようにしましょう。また、紛失した可能性のある場所に問い合わせておくことも忘れずに。

免許証は、身分証明書としても使えるからこそ、悪用のリスクはなるべく減らしたいところ。遺失物届を提出済みであれば、万が一のトラブルの際にも「悪用時には届け出済みである」と主張が出来ます。後の対応もスムーズになる可能性が高まるので、行っておいた方がよいでしょう。

信用情報機関に連絡する

信用情報機関にも別途、運転免許証の紛失について連絡しておくと、免許を拾った人が勝手に銀行口座の開設やクレジットカード、キャッシングの契約などが行えないよう手配できます。遺失物届とあわせて行うと、より安心です。

●一般社団法人全国銀行協会
本人申告の手続き
●指定信用情報機関「CIC」
本人申告とは
●日本信用情報機構「JICC」
信用情報の確認

免許証再発行の手続きを取る

遺失物届を提出し、信用情報機関にも連絡したら、再発行(再交付)の手続きを取ります。詳しくは以下で解説します。

なお、免許証を失くした状態でクルマの運転をすると、免許証不携帯で反則金が課されるため、再交付手続きに出かける時は、公共交通機関などを利用しましょう。

免許証紛失後に再発行できる場所

再交付は原則、住民票のある警察署や運転免許試験場、運転免許センターで行います(代理人による申請は不可)。場所によっては受付をしていない警察署もあるので、事前に都道府県警察署のホームページで確認しましょう。

免許証の再発行に際して、運転免許センターと運転免許試験場は即日交付なのに対し、警察署は2週間ほど時間がかかります。いずれも受付は平日のみ、営業時間は自治体により異なるので事前に確認しておきましょう。例として、以下に主要都市の再発行可能な会場と受付時間を記載します。

東京都

神奈川県

愛知県

大阪府

免許証紛失後の再発行に必要なもの

免許証を再発行する際に持参するものについて解説します。上記3点のほかに、申請場所によっては印鑑を求めるところもあるため、直接問い合わせて確認してみましょう。また、外国籍の方は在留資格を確認できる書類が必要です。

申請用写真1枚

規定

  • 縦3センチ×横2.4センチ
  • 無帽
  • 正面を向いている
  • 上三分身
  • 6ヶ月以内に撮影したもの

細かい条件については、管轄となる都道府県警察のホームページでご確認ください。

申請者の住所・氏名・生年月日のわかる書類

  • 住民票
  • マイナンバーカード
  • 健康保険証
  • 社員証や学生証 など

再発行手数料

通常、2,250円。ただし、再発行手数料はお住まいの地域によって異なる場合があるため、免許試験場にお問い合わせください。

新しい暗証番号

2007年からICカード運転免許証の導入により、暗証番号が必要になりました。暗証番号は会場で設定しますが、ご自身で覚えておくためにも事前に考えてメモしておくとよいでしょう。

免許証を紛失したら慌てずに素早く対処

免許証を紛失した際にやるべきことを解説しました。防犯の観点から、警察への届け出と信用情報機関への連絡はすぐに行いましょう。また、免許証がないと運転することができないため、車通勤の方などは、続けて再発行(再交付)の手続きを行っておくと早く日常に戻ることができます。

クレジットカードなどと同じように、貴重品のひとつである運転免許証。万が一の時は適切な対処を素早く取って、悪用トラブルなど未然に防ぐようにしてください。

公開(文:おおしまりえ 編集:ミノシマタカコ+ノオト)

更新(GAZOO編集部)

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