トヨタ新型アクア 新型で気になるところについて竹岡 圭が仕上がりを厳しくチェック!

一代で180万台以上のセールスを記録した、トヨタのハイブリッド専用車「アクア」。誕生から10年を経て登場した新型には、どんな特徴があるのか? 先代モデルからアクアをよく知る竹岡 圭が解説する。

「あれ? よく考えたらアクアって、前のが“初代”なんだっけ?」

そうなんです。途中、マイナーチェンジとか一部改良なんていうことはあったにせよ、基本的に先代が初代。大きな変更はなく、2011年の年末から10年間同じモデルでやってきたんですよね。

「10年ひと昔」なんて言いますけど、さすがに10年間同じモデルって、少ないですよね。まぁ最近はだいぶモデルの寿命が延びたとはいえ、10年っていうとやはり少ないほうです。

しかもアクアのスゴいところは、ず~っと売れていたということなんですよね。普通はね、だいたい販売台数が落ち込んできて、新型発売でまた盛り上がる的なパターンだと思うのですが(まぁ、そのままフェードアウトしちゃうモデルも世の中にはたくさんありますけど)、アクアは最後の最後まで販売好調だったんです!

しかもね、このクラスで、ですよ! いわゆるコンパクトカテゴリーと呼ばれるこのクラスは、激戦も激戦。超激戦区なわけです。そこで10年間ほぼセンターに居続けるなんて、AKB48でも乃木坂46でもムリ! あったとしてもめったにない話なわけですから、いやはやすごすぎる……ってことなんです。

その秘密はどこにあるのか? 最大の秘密は、かつてこのカテゴリーにはストロングハイブリッド車がアクアしかいなかったから、ということに尽きるのかもしれません。

いえね、ストロングうんぬんなんて呼び名はどうでもいいし、「メカニズムの仕組みがどうのこうの」も、購入する側にとってはメカ好き以外は取りあえず関係ない。要はストロングハイブリッドだから何なのか、だと思うのですが……。「燃費がダントツでいい」んです。

「〇POWER」とか「〇ハイブリッド」とかいろいろ後から出てきましたけれど、私がどう実証テストをしても、アクアの燃費は超えられなかった……。カタログ上のスペックではなく、実証テストで抜けなかったのだから、これは本物です。まぁクルマの良しあしは燃費だけじゃないので、それだけで売れたわけじゃないのは重々承知していますが、結果は結果。これってやっぱりスゴいことですよね。

じゃぁ、そんなアクアの新型、2代目は……? 動画のリポート、ぜひご覧ください。

(文:モータージャーナリスト・竹岡 圭)

[ガズー編集部]

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