ホンダ シビックタイプRを試乗して新人のころを回想する(竹岡圭)

  • ホンダ シビックタイプR (FL5)

なんとな~く、「シビック タイプR」って、もっともっと前から存在していたような気がしていたんです。ところが、あらためて調べてみるとシビック タイプRの初登場は1997年。「シビック」としては6代目となる、型式で言うところのEK型シビックのマイナーチェンジで追加されたところから始まっておりました。

そして2022年、シビック誕生から50周年という記念すべき年にリリースされたのが、11代目FL型シビックのタイプR。タイプRとしては6代目となるんですね(シビック タイプRは初代シビックからあったわけではないので、〇代目というと少々ややこしいですね)。

そしてタイプRという名称は、1992年に登場した「NSXタイプR」から始まっておりまして、続いて1995年に「インテグラ タイプR」、そして1997年のシビック タイプRと続いていくわけですが、このNSXとインテグラのおかげでタイプRという呼称と、タイプR=メチャクチャ速いクルマというキャラクターがすっかり浸透していたので、なんだかもっともっと、ずいぶん前からあったような気がしてしまったんですね。

実は私、レース業界に初めて足を踏み入れた時に担当していたチームのマシンが、5代目シビックのEG型だったので、“速いシビック”には思い入れがあります。でも、そのEG型もタイプRだと思い込んでいたというのは、今だから言える笑い話。何を隠そう「SiR」グレードだったわけなんですけど、当時教習所に通っていたレベルの私は、正直なところそれがいったい何なんだか、よくわかってなかったんですよね~(笑)。

そんな私が一番思い入れのあるタイプRは、この業界に入るきっかけとなったお仕事の移動の際に、助手席に乗せていただいたNSXタイプRと、初めてのスーパー耐久、十勝24時間耐久レースで乗ったインテグラ タイプRだったりします。でもタイプR=速いクルマというキャラクターはシビックも含めて全車共通なので、まぁヨシとしましょうか(笑)。

(文:モータージャーナリスト・竹岡 圭)

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竹岡圭さんがホンダ シビックタイプRの気になるところを教えてくれます。

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