三菱 デリカミニ「6割の人が四駆を選ぶ走破性」(竹岡圭)
三菱自動車にとって「デリカ」という名前は、やはり特別なものがあるのだそうです。1968年の「デリカトラック」に始まり、1969年にはワンボックスタイプの「デリカコーチ」が登場。以後「デリカスターワゴン」「デリカスペースギア」「デリカD:5」など、長く受け継がれている名前ですからね。
ちなみにその続きとして、今回も「『デリカD:1』とかでもいいんじゃない!?」という話もあったそうですが、“ミニ”のほうが親しみやすいということで、「デリカミニ」と命名されたのだとか。確かに「パジェロ」の小さいのも、「パジェロミニ」でしたからね。だったらデリカD:3じゃなくて「デリカジュニア」とか、「デリカイオ」でもよかったのかも!? なんて話も出てきそう……(笑)。
さてさて、そんな特別なデリカという名前を付けるからには、やはり本物じゃなくてはダメだという意識が開発チームにはあった……というのは想像に難くないですが、デリカといえば、オフロードもきちんと走破できる貴重なミニバンです。となると、デリカミニもやはりオフロードもしっかり走れないとダメだよねということで、クロスカントリーモデルではないので限度はあるけれど、そこそこちゃんと走れるように設計されています。
足まわりのチューニングもそうですが、今回は15インチという、軽のスーパーハイトワゴンにしては大径のタイヤが大きなポイント。この大径タイヤを採用するにあたっては、実は安全性能試験などを含むすべての試験をやり直さなければならないのだそうです。なんとなくタイヤをポンと変えればいけそうな感じがしますが、まったくそんなことはなく、結構大変なことなんだとか。
今回の動画ではオフロードの走行シーンはありませんが、別の機会にオフロードを走ってみたところ、かなりフラットライド感が高く、安定感もバッチリ、ちょっと感動するレベルでした。キャンプ場なんかでも大活躍してくれるでしょうし、雪の季節など、毎日の生活のなかでもお役立ち間違いナシ。ダカールラリーの伴走車として完走しているデリカD:5と同じ、デリカという名前をつけたのはダテじゃありませんヨ。
(文:モータージャーナリスト・竹岡 圭)
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竹岡圭さんが解説する三菱・デリカミニの注目ポイント
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